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〈渡邉優樹容疑者のフィリピン“酒池肉林”生活〉最高級スナックで見せていた「札束」と女の子への「プレゼント攻勢」。「お気に入りは5つ星ホテルのスイートルームに泊まらせ…」

集英社オンライン / 2023年2月22日 20時36分

狛江市の強盗殺人事件等をきっかけに明らかになった広域強盗団の存在。グループの首領である渡邉優樹容疑者(38)ら4名が強盗団へと指示を出していたのは常夏の国フィリピンからだった。本記事ではそんな渡邉容疑者の贅の限りを尽くしたフィリピンでの生活ぶりを紹介する。

逮捕の日までカラオケスナックで
豪遊の日々を過ごした渡邉容疑者

1月19日におこった東京・狛江市の強盗殺人事件の実行犯の男2人が、2月22日に逮捕された。この事件は連日世間を賑やかしている特殊詐欺グループによる全国的な連続強盗事件の一環とされている。
強盗に使用されたレンタカーに残された携帯電話には指示役とのやり取りが見つかっており、この逮捕を機に、フィリピンから強制送還された指示役とみられる渡邉優樹容疑者らにさらなる捜査の手が伸びることが予想される。



彼らが強制送還されたのは2月上旬。現地取材から見えてきたのは、南国の地で一味が味わっていた酒池肉林の日々だ。
社会部記者が解説する。

「フィリピンにあるビクタン収容施設から藤田聖也(38)と今村麿人(38)が強制送還処分となったのは2月7日のことでした。その2日後にはグループの首領格である渡邉優樹、小島智信(45)もニノイ・アキノ国際空港から日本へと向けて飛び立つJAL便の機内へと押し込まれたのです」

収容施設周辺に殺到した報道陣

1年で一番寒いのは2月と言われるフィリピンだが、それでも気温は連日30度を超える。そんな西太平洋に位置する島国で4人の首筋だけが寒かったのは想像に難くない。現地を取材した別の社会部記者が一味のフィリピンでの豪遊ぶりを語る。

「渡邉や小島が収容施設に入る前に手下の特殊詐欺グループメンバーと豪遊を繰り返していたのは、フィリピンにあるMという最高級KTV(カラオケスナック)でした」

会計が10万以上でも必ず現金で支払っていた

実際に店に入ると、スタッフとそこで働くエキゾチックなフィリピーナが立ち上がって店名を連呼しながら客を迎え入れるのだから、その営業スタイルはさながら一昔前の歌舞伎町にあるホストクラブを思わせる。

「内装も金色をモチーフとしており豪華絢爛。個室カラオケが完備されたVIPルームも多く、日本人駐在員の利用率も高い。ワンセット90分で料金は2人で来店して女性にドリンクを振る舞うと1万ペソ(約2万4500円)ほど。都内で言えばガールズバーの価格帯です」(同)

一味の弁護を担当していたリコ弁護士

それでありながら、“パイタッチ”や“ディープキス”といった情熱的なサービスが受けられるのだから、官能的というほかあるまい。そんな店で渡邉らが見せていたのは冷酷無比な強盗団とは異なる顔だったという。
Mの関係者が続ける。

「渡邉や小島は店に来ると、まずはテキーラをボトルで2本注文。テキーラを注文していたのは女の子へのドリンクバック率が良かったからだと思います」

実際にMで1杯350ペソのテキーラを頼むと女の子へ200ペソが還元される仕組みだ。

「小島は半袖、短パンにビーサンという出で立ちで店によく現れては腕に入った入れ墨を見せびらかし、さながら中国マフィアのようでした。しかし、一気飲みやアフターを求めることはなかったそうです。渡邉も常にスーツや長袖を着ていて、駐在員と見紛うほどだった」(同)

現地のニュースで報道された渡邉容疑者と小島容疑者

あたかもインテリヤクザを気取っていたということか。だが、彼らにはある不審点があったとMの関係者はいう。

「多いときは週に3回。それも20時から閉店時間となる2時まで店に居座っていた一味ですが、お会計は必ず現金でした。それだけ豪遊すれば4人で来たとしてもセット代だけで5万6000ペソ(約13万7000円)はする。駐在員であればカードで支払うのが普通です。それが、彼らは1000ペソが300枚から400枚は入ったカバンから現金を取り出しキャッシュで払う。また、気に入った女の子には札束にモノを言わせたプレゼント攻勢を仕掛けていました」

渡邉容疑者が入れ揚げていた女性とは…?

渡邉らが手渡すのはルイ・ヴィトンのバッグ(16万ペソ=約39万円)や正規店で購入したiPhone XS MAXなどのハイブランド品ばかりだった。さらに彼らの贅の限りを尽くした暮らしぶりは留まるところを知らない。
渡邉らが首領を務めていた詐欺グループの1人と男女の仲にあった、Mで働くモデル風美女(27)が告白する。

「渡邉さんが入れ揚げていたのはMに務めるマリアちゃん(仮名)。彼女の誕生日にはマニラにある5つ星の最高級ホテルを予約していたね。私も渡邉さんとダブルデートをしたことがあるけどティファニーのネックレスをマリアちゃんと一緒にプレゼントしてもらった。彼女も誕生日を5つ星ホテルでお祝いしてもらっている様子をインスタグラムに載せていたよ。ただ、彼女のインスタに渡邉さんの写真は載ってなかったな」

渡邉容疑者らがよく利用していた5つ星のホテル

一味はMの女性に対して自分はIT系の仕事をしていると名乗っていた。その一方で女性たちも彼らが一般人とは異なる仕事をしていることには気がついていた。先の女性がため息混じりに続ける。

「スマホは常に5〜6台持っていました。小島さんは入れ墨をモロ出ししているし、明らかにまっとうな仕事ではないだろうなと。私のパートナーだった男性も2019年の秋頃を最後に連絡が取れなくなりました。最後はメールで『すごく大切に思っている。一度日本に帰らないと行けないけど、また必ずフィリピンに戻ってくるから』と伝えられたきりです」

その後、彼女はニュースを通して日本人36人がフィリピンの入管当局に特殊詐欺で身柄を拘束されたことを知る。

藤田容疑者と今村容疑者をフィリピンの収容所から空港へと送還する様子

「彼らが常宿としていた5つ星ホテルも女性の従業員はパンツが見えそうなほどタイトなスカートを穿いていましたし、カジノ施設と一体となっていました。一緒に泊まるときはスイートルームだったね」(同)

4人が南国の地を離れる時に口の中に広がったのは、連日浴びるように飲んでいたテキーラのような美酒ではなく、苦味だったことは間違いなさそうだ。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

Twitter
@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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