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警察官からAV女優に転身した、ちゃんよたが「あのAV女優をリングにあげるな」と言われてもプロレスデビュー。生き物として強くなるために出場したBreakingDownでは…。

集英社オンライン / 2023年3月4日 18時1分

筋肉YouTuberでAV女優、そしてプロレスラーとマルチに活躍するエロと筋肉の架け橋の人、ちゃんよた。警察官時代の苦悩や、プロレスへの思い、話題となった「BreakingDown」参戦、そして今後の夢について聞いた。(全3回の3回目)

AVの世界はすごく健全

――筋肉YouTuber、AV女優、そして2021年9月14日にはプロレスラーとしてデビューしました。どういった流れからプロレスに関わることになったんですか。

通っていたジムで「P.P.P.TOKYO」というプロレス団体の三富兜翔代表と仲良くなったんです。プロレスはそれまで見たこともなくて、ルールも知らない状態だったのですが、誘われてプロレスを見に行ったら「めちゃくちゃかっこいいじゃん」となりました。



私にはこんなことできないよなと思ったんだけど、逆にこれできたらめちゃくちゃかっこよくね、と思って。その話をしたら「せっかく鍛えてるんだから、もっとそれを活かした方がいいよ」って言われて。練習に来てみなよと誘われて、気づいたらリングデビューしてました(笑)。

――それまでジムで体を鍛えてきたと思うんですが、レスラーの体の作り方は違いますか?

全然違いますよ。例えばジムって飛び跳ねないじゃないですか。でもプロレスってめっちゃ飛び跳ねる。あと、痛いじゃないですか。ジムのトレーニングでも筋肉痛が痛いとかはありますけど、プロレスの痛みはまた違う痛みじゃないですか。

練習中の痛さは正直あんまり嬉しくないけど、でも試合中の痛さはちょっと嬉しいです。気合いが入ります。

――昨年7月の「P.P.P.TOKYO」の記者会見では、AV出演被害防止・救済法で仕事が激減したことについても触れていましたね。ちゃんよたさんは元警察官でかつてはAVを取り締まる側と言えると思うんですが、実際AVをやってみて、悪い世界じゃないよという思いはありますか?

いや、思いますよ。本当にやってみるとAVの世界はすごく健全ですよ。逆にAVよりも警察官の方が健全ではないんじゃないかなって思っちゃいます。

「あのAV女優をリングにあげるな」という批判をバネに

――完全に若手レスラーですね。当初はAV女優をやりながらのプロレスラーということで、プロレスファンの中にはちゃんよたさんに否定的な意見もあったと思うんですが、それは変わってきましたか?

そうですね。それこそデビューの時もそうですし、最初にスターダムさんのリングに上がる時も結構「あのAV女優をリングにあげるな」っていうコメントはいっぱいありました。でも、それはもう試合を見てくださいとしか言えないですし、試合を見て変わってくれた人も結構います。

――「P.P.P.TOKYO」だけでなく、スターダムやコレガプロレスなどいろんな団体に今は出てますが、プロレスは楽しいですか?

楽しいですね。楽しいけど、最近はスターダムさんのトーナメントに出させてもらったり、ちょっとプレッシャーも感じてきてます。楽しい反面、また頑張ろうって気持ちですね。

――11月3日に「BreakingDown6」に出場したことも大きな話題になりましたね。

もともと格闘技が好きで、視聴者として「BreakingDown」を見ていて興味を持ってたんです。「BreakingDown5」でAV女優の白花こうさんが出ていたので、私も出場できるんじゃないかと思って応募しました。

――現役の女子プロレスラーでもあるし、負けられないというプレッシャーは相当あったんじゃないですか?

負けられないと思ってました。ただ負けることはないだろうなと思っていて。でも試合時間は1分なんで、万が一があるじゃないですか。なので勝てた時はよかったってほっとしましたし、もっとやりたいと思いました。「BreakingDown7」はオーディションの日に仕事が入っていたので出られなかったんですが、また出たいんですよ。

BreakingDownの裏話

――「BreakingDown」に出た反響はどうですか。

フォロワーがむちゃくちゃ増えました。「BreakingDown」に出場した1日で2万人とか増えました。あと私のAVもデイリーで1位になりました。ただ「BreakingDown」に出てすぐに髪色を金髪にしちゃったので、街で声をかけられるとかはないですね。

――AV、プロレス、BreakingDown。どれもある種リアルで、ある種フィクションな部分がある点が共通ですよね。

それはずっと思っていました。ただ怒られるかなと思って、あんまり言えなかったです(笑)。

「BreakingDown」について、よく台本はあるんですか?と聞かれるんですけど、まったく台本とかはないんですよ。ただ、みんなオーディションの時は、普段より頑張ってはいますよね(笑)。

AVも実際に行為はやっているけど、でも台本がありますし、 確かに似てるっちゃ似てる気がしますね。

――その3つの中で、どれが一番素のちゃんよたさんに近いですか。

えー、難しいなあ。全部自分ですね。それぞれちょっとずつ違う自分が出てる感じです。

――今後の活動の目標はありますか。

よく言ってるんですが、私には「生き物として強くなる」という目標があって、それに向かって今後も全部頑張っていくつもりです。 もともと、めちゃくちゃ泣き虫で、以前はプロレスでも毎試合泣いてたんですけど、今は泣く回数も減って、精神的にも強くなっていると思います。

体の目標ですか? WWEのリア・リプリーが好きで、体は大きいんだけど女性らしさもある体に憧れています。私は今64キロなんですけど、筋肉をつけて70キロくらいにしたいですね。

エロと筋肉の架け橋の人、ちゃんよたはじけるBODY

取材・文/徳重龍徳 撮影/石垣星児

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