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きっかけは「行為中、相手の男性の臭いがキツすぎた」こと。女性社長が挑む男性の下半身ケアの普及とケアブランドの設立

集英社オンライン / 2023年3月3日 17時1分

近年、女性の間では当たり前になりつつある「デリケートゾーンケア」。女性器の衛生や臭いなどのケアを行う女性がどんどん増えている一方で、男性で下半身のケアをしている人はまだまだ少数派なのが実状だ。そんななか、株式会社Andmoreが男性用デリケートゾーンケアブランドの企画・開発に挑戦したのは、女性社長のベッドでの実体験がきっかけだったという。

「男性の美意識を下半身まで届かせたい」

株式会社Andmore(以下、Andmore)は「美の架け橋になるブランド」を理想に掲げる化粧品販売の会社。2022年12月に香水のような香りが特徴のメンズブランド「PHEROS(フェロス)」からデリケートゾーン用ウォッシュと保湿ローションを発売した。


男性が浴室で使いやすいようにシックなデザインになっている

開発者である代表取締役の村上真美さんは、もともとは7年ほど女性向けのエステ運営に携わっていたエステティシャン。自身のブランドを手がける上で、当初はエステの知識を活かした女性向けの商品を作る予定だったという。
しかし、女性向けのものはすでにたくさんの商品が出ているため新規参入はなかなか難しい状態だった。そこで村上さんが目をつけたのが男性用のケア用品だ。

株式会社Andmore代表取締役・村上真美氏

「女性に比べて男性のケア用品はそこまで販売されていなかったので、男性向けの商品に目を向けてみることにしました。また、市場調査をしていると男性のデリケートゾーンのケア用品が特に少ないことがわかり、早速商品の開発に着手したんです」

近年では女性同様にVIOや全身脱毛を行ったり、化粧水やコスメを当たり前に使用する人が増えたりと、美容に気を遣う男性が徐々に増えつつある。しかし村上さんは「男性の美意識はまだまだ」と捉えている。

「私の経験上ではありますが、男性の美容への意識はまだまだ発展途上だと思っています。特に、下半身のケアをしている人は本当に少なく感じていて、女性から見てもケアをちゃんとしている男性の方が素敵だと思います。そのため、下半身専用のケア用品を展開することで男性の美意識向上に貢献したいと考えています」

セックスの時に気になった「下半身の臭い」

商品の最大の特徴は、村上さんが自らセレクトした女性が好む香りが使用されているところ。村上さんがこのブランドで目指したのは、行為中に本能が刺激されるような気分になれるような香りだ。いざ本番となった時に女性が五感で快感を得られるよう、ベッドシーンを意識した作りになっている。

また、ブランド名の「PHEROS」は"フェロモン"と"エロス"を掛け合わせたネーミング。男性の色気を醸し出させて女性の気分を盛り上げてほしいという願いが込められている。このような女性目線のコンセプトになった理由には、村上さんのある実体験があった。

「男性とセックスをすることになった時、私が一番気になったのが男性の体臭、特に下半身の臭いでした。あまりに強烈な臭いに気持ちがガクッと下がってしまったことが何度もありました。これは女性同士の会話でもよく話題になることで、男性の股間の臭いを嫌がる人はとても多いですね。女性は男性の下半身に顔を近づける機会もあるので、どうしても気になってしまうのだと思います」

ウッディームスクとラベンダーがエキゾチックな魅力を引き出すデリケートゾーン用石鹸と保湿ローションの組み合わせ「CHARMANTE LE SAVON」

ムスクとアンバーの深く優雅な香りとバニラの甘くとろける様な香りのデリケートゾーン用石鹸と保湿ローションの組み合わせ「LUXE PERFUME」

セックスでは男女が裸で抱き合う以上、互いの体臭が気になってしまうのも事実だ。だからこそ女性の気分を害さず行為に臨むためには、自身の体臭をケアすることがとても重要になってくる。

「昔、香水を股間に直接かけている人がいて、いい香りだったので気分がよくなりました。ですが、香水では『さすがに香りがキツすぎるな』と思い、ふわっと香るソープを作ってみてはいいのでは、と考えてこのブランドを作りました。
また、このブランドはデートの前の香水代わりに使ったり、自分の気持ちを上げるために使ったりなど、さまざまな用途で使用できるように設計しています。ぜひいろんなシーンで手にとっていただけたら嬉しいです」

スキンシップに大事なのは「いい香り」と「清潔感」

Andmoreがブランドで達成したいのが「モテる男性が増えてほしい」ということ。見た目や雰囲気に気を遣う男性は多いが、下半身といった普通は見えないところまできちんとケアすることで、ベッドシーンだけではなく日常生活でも清潔感と自信が出るのではないか、と村上さんは考える。

「下半身は、自分ではなかなか臭いや汚れに気づけない場所です。だからこそ、この商品をきっかけにケアの重要性に気づいてもらえれば嬉しいです。これからは男性も美容にどんどん挑戦していく時代だと思います。雰囲気や清潔さを大事にするのは、女性にモテるために一番大切なことではないでしょうか。下半身を清潔に保って、いざという時に自信をもって挑んでほしいです!」

「泡立ちが良くなる素材にこだわりました」と村上さん

夫婦や恋人、一夜限りの関係などセックスの形はさまざまあれど、男女のスキンシップはコミュニケーションにおいて重要な行為だ。その際に下半身が清潔でいい雰囲気になれることは、互いが気持ちよく楽しむために大切な要素のひとつ。

これから男性の美意識が上がっていくにつれて、下半身のケアがもっと一般的になる日がやって来るだろう。


取材・文/福井求

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