「被害者の土屋さんは地元で塗装業を営んでいて奥さんは保険屋さん、どちらも優しい素敵なご夫婦でした。10年以上前に奥さんが病気で亡くなられて、それでもご主人は明るく振舞っていてね……なにかあったらお互い助け合おうって言ってた矢先にこんなことになってしまって……」(近隣住民)
田畑に囲まれた日本有数の苗木の産地で惨劇はおきた。1月20日、午後4時50分ごろ、千葉県匝瑳市野手の土屋好夫さんの自宅で、連絡がつかず不審に思った近隣住民が、寝室のベッドの上で寝間着姿で横たわる土屋さんを発見。土屋さんは既に息がなかった。
〈千葉・匝瑳市〉93歳駄菓子屋元店主の狂気‼ 知人の寝室に押しいりハンマーで何度も殴打し殺害…第一発見者が語った戦慄の事件現場と隣人トラブル「ゴミを燃やし、炎が家まで迫っていた」
集英社オンライン / 2023年3月1日 21時21分
1月20日、千葉県匝瑳市野手の平屋住宅で、無職の土屋好夫さん(78)が遺体で発見された。犯人は近所に住む93歳の川口寛容疑者。川口容疑者はかつて駄菓子屋を営んでいた。店は子どもたちの笑顔で溢れていたという。
第一発見者が証言「口もとから血が出てるのが見えた」
![](https://assets.shueisha.online/image/-/2023/03/01112721497648/800/S__157335576_1.jpg)
亡くなった土屋さんが住んでいた自宅
「少し前にガス屋さんが土屋さんとこに訪問したら反応がないって言っていて、自分も数日前から姿は見ないし、灯りが点いてなくておかしいなと思ったんで、そのガス屋さんと一緒に確かめに行ったんです。
玄関に繋がる木の扉が施錠されていたので、まわりを確かめたら台所の勝手口は鍵が開いてたので、そこから入りました。土屋さんの部屋に入ったら、ベッドの上で体は横向きだけど、頭が少し下を向いた状態で横たわってました。口もとから血が出ているのが見えたんで、すぐに家を出て警察と救急車を呼びました」(第一発見者)
![](https://assets.shueisha.online/image/-/2023/03/01112920223190/800/S__157335572.jpg)
匝瑳警察署
室内に荒らされた形跡はなかったが、司法解剖の結果、土屋さんは頭を殴られて殺害された疑いがあると判明。県警は1月25日、匝瑳署に100人態勢の捜査本部を設置、入念な捜査がおこなわれた。
逮捕されたのは93歳”ガンコ爺さん”。近隣トラブルか…
遺体発見から約1か月後、逮捕されたのは近隣に住む川口寛(かん)容疑者(93)。かつて川口容疑者は市内で駄菓子屋を営んでおり、地元では有名な“変わり者”の老人だった。
![](https://assets.shueisha.online/image/-/2023/03/01113112576382/800/S__27893808.jpg)
逮捕された川口容疑者
「もう40~50年以上やってる駄菓子屋さんで、もともとは寛さんのご両親が営んでたけど、寛さんが結婚されてからは奥さんが店を切り盛りしてました。店は駄菓子の他に文房具とか雑誌、アイスなんかも置いてて、小学校が近いから夏場は子供がよく集まっていた。
ただ、奥さんはすごく優しくて子供たちにも人気があったんですが、寛さんは昔から子供が嫌いで『さっさと帰れ』『いつまでも店にいるな』ってよく怒ってましたね。もう高齢なので店は閉めているのですが、今年に入って息子が下校中に挨拶をしたら無視されたらしくて……『子供嫌いは相変わらずなんだ』って思っていたところでした」(近隣住民)
![](https://assets.shueisha.online/image/-/2023/03/01113301788420/800/S__157327370.jpg)
川口容疑者が経営していた駄菓子屋
現在は妻と定年をむかえた長男と三人で暮らしていた川口容疑者。妻や子どもたちへのアタリも強く、周囲からは“昭和のガンコ爺さん”と呼ばれていたという。
「駄菓子屋を営む傍ら、土木関係の仕事もしていたこともあり、身体は丈夫でした。93歳にもかかわらず、10キロくらい離れた旭市のスーパーにも自転車で買い物に出かけ、ゴミなどを乗せたリヤカーを押してる姿も見たことあります。事件が報道された後、ネットでは『認知症か?』ってカキコミがありましたが、そんなことはまったくない元気な爺さんです」(別の近隣住民)
川口容疑者は1月某日、土屋さんの自宅に勝手口から押し入り、寝ている土屋さんをハンマーで何度も殴打、殺害した。
「自宅からは凶器のハンマーが押収され、川口容疑者は犯行を認めている」(社会部記者)
温厚な土屋さんと川口容疑者との間に何があったのか。前出の第一発見者が二人のトラブルを証言する。
「土屋さんの家の前に川口さん所有の70坪くらいの土地があって、10年位前までは家庭菜園のような小さい畑をやっていたので二人は顔見知りでした。川口さんは畑をやめてからもちょくちょく、リヤカーに乗せた大量の粗大ゴミを捨てにきたり、自分の土地だからとやりたい放題でした。
一度、土地の枯れ草を焼いていて、土屋さん宅の近くまで火がきてしまって、煙がモクモク家にたくさん入ってきたんです。しかも土屋さんに声をかけずに焼いていたらしく、その時は土屋さんもかなり強く川口さんに注意していました。どうみても川口さんが悪いのですが……」
![](https://assets.shueisha.online/image/-/2023/03/01113432164453/800/S__157335574.jpg)
川口容疑者が使用していた土地
暴走した93歳の老人を止める手段はなかったのだろうか――。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
外部リンク
- 〈戸田市中学校襲撃・連続猫殺し〉現場にいた生徒が告白。「教室の引き戸に男がナイフを持った男が立っていた」「先生が『みんな逃げろ』と叫んで…」試験中に起こった殺人未遂「(17歳男は)パっと見はおとなしそうな若者」
- 〈静岡・13歳少女の母殺害事件で児相に送致〉「最近はお客さんが減って大変なんだ…」母が漏らした仕事事情と少女の小さな変化「外見も派手になっていた」「声をかけても無視された」
- “東大生の官僚離れ”が加速…早慶の学生にも避けられ、厚労省若手キャリアの半数がMARCH卒レベル? 「過酷すぎる労働時間」「ヒラメ幹部に嫌気」「スキルが学べない」のは本当か?
- 「怖い菌ではないと思っていた」と運営会社社長。過去には7名死亡した事例も…二日市温泉「大丸別荘」での3700倍のレジオネラ属菌検出騒動に、地元住民は「憧れもあったので余計に残念です」と落胆の声
- クロちゃんちの10日目のお風呂より危険…? レジオネラ属菌検出の「大丸別荘」の何が問題だったのか。専門家が指摘する、温泉施設がプールより病原菌が増えやすいワケとは?
この記事に関連するニュース
-
【老老介護殺人】視力を失い、認知症が進んでしまった妻の節子さん デイサービスで家をあける近隣高齢者との浮気を疑われ… 「白杖で叩かれても周囲に頼ることができなかった」 涙ながらに吉田友貞さん(80)が振り返る殺害直前の介護の日々
NEWSポストセブン / 2024年7月30日 10時56分
-
「気晴らしだった」老老介護の果てに102歳母親を殺害した74歳娘の悲しい“習慣”と近隣住民が募る減刑嘆願書
週刊女性PRIME / 2024年7月27日 6時0分
-
東京・妻から包丁を奪い取って刺殺した夫 4000万円“スカイツリー”マンションが血まみれに
週刊女性PRIME / 2024年7月20日 5時0分
-
介護する義母を殺害疑い、長野 心中図ったか女逮捕
共同通信 / 2024年7月17日 19時7分
-
鈍器で頭部複数回殴打か、和歌山 海南市の商店主殺害事件
共同通信 / 2024年7月11日 11時27分
ランキング
-
1家宅捜索の自民・広瀬めぐみ氏、赤ベンツで不適切交際やパリ視察で物議も 麻生派の1回生
産経ニュース / 2024年7月30日 12時22分
-
2「クリミア上陸作戦」で停戦交渉狙うウクライナ 秋に向け軍事攻勢へ、力の立場でロシアへ呼びかけ
東洋経済オンライン / 2024年7月30日 9時0分
-
3鉄筋が直撃した20代男性死亡 東京・麹町のビル工事事故、屋上から落下
産経ニュース / 2024年7月30日 16時16分
-
4兵庫県の斎藤知事、8月下旬に百条委で証人尋問へ パワハラ疑惑説明
産経ニュース / 2024年7月30日 18時13分
-
5広瀬めぐみ参院議員の事務所捜索 特捜部 公設秘書の給与詐取疑い
毎日新聞 / 2024年7月30日 11時9分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)