【累計250万枚突破の大ヒットを記録!】めちゃくちゃ売れてる新感覚ボクサーパンツ「AIRZ」は何がすごいのか。作ったグンゼに聞いてみた
集英社オンライン / 2023年3月10日 9時41分
パンツは消耗品だから、適当に安いのを選んでいる––そんな人にこそ穿いてみてほしいのが、グンゼの新感覚ボクサーパンツ「AIRZ」だ。SNSでは「パンツはAIRZ一択」「買いだめしている」という声があるほどの人気ぶり。なぜAIRZは累計250万枚突破の大ヒット商品となったのか、グンゼのアンダーウェア開発担当者に話を聞いた。
SNSで話題の男性用パンツ「AIRZ」シリーズ
下着にこだわっている男性は、どれほどいるのだろうか。トランクス、ボクサーパンツ、ブリーフのどれを選ぶかくらいは決めているかもしれないが、それ以上のこだわりを持っている人は意外と少ないかもしれない。
そんな人にこそ知ってもらいたいのが、下着メーカー大手・グンゼの「AIRZ(エアーズ)」である。実はこのAIRZが今、売れに売れているらしいのだ。
いったいなぜ、AIRZがここまで男性からの支持を集めているのか。男性用下着の常識を覆したAIRZのすごさについて、グンゼでアンダーウェア開発を担当する武安秀俊(たけやす・ひでとし)さんに話を聞いた。
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「AIRZ」シリーズを展開するグンゼ株式会社(本社:大阪)
発売4年で売上250万枚の大ヒットを記録
––まずは「AIRZ」の特徴を教えてください。
AIRZは2018年から発売しているボクサーパンツです。グンゼの男性向けアンダーウェアブランド「BODY WILD」のシリーズの1つで、腰ゴムがなく、素肌に吸い付くような絶妙なフィット感が最大の特徴です。すでに累計出荷枚数は250万枚を突破しており、多くの反響をいただいております。
––250万枚というと、業界的にもすごい数字ですよね?
そうですね。ボクサーパンツにおける1つのシリーズの販売枚数として考えると、かなりの大ヒット商品といえるかもしれません。
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累計出荷枚数250万枚を突破したボクサーパンツ「AIRZ」(価格:1650円〜)
––SNSでも「パンツはAIRZ一択」「◯万円分、買いだめしている」という声をよく目にします。自分でも穿いてみましたが、たしかに、これは今までにない穿き心地で衝撃を受けました。腰が締め付けられることがなく、本当に穿けているのか不安になったくらいです(笑)。
ありがとうございます。初めて穿かれたとき、多くの方が「不思議な感じがする」とおっしゃいます。その感覚は、これまで当たり前だった腰ゴムの締めつけ感がないことからくるものでしょう。
––まさに、そのような感覚です。解放感があり、それでいてしっかりと肌にフィットしてくれています。そもそも、ボクサーパンツの腰ゴムって必要だからこれまで存在していたわけですよね。
もちろんです。腰ゴムは、ボクサーパンツがずり下がってくるのを防ぐためについていたんです。また、比較的自由にデザインができるので、ブランドロゴを入れられるというメリットもあるんですよ。
「男性もの」が長年作れなかった意外な理由
–– “あって当たり前”だった腰ゴムを、なぜなくそうと考えたのでしょうか。
グンゼでは長年お客様にご協力いただきアンダーウェアに関するアンケート調査を行っているのですが、ボクサーパンツを穿いたときに一番不快に感じる部分として、必ず「腰回りの締付け」が挙がっていたんです。だから、腰ゴムの締め付けをなくしたいという想いは以前からありました。ただ、なかなかその解決手段が見つからなくて…。
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「AIRZ」では腰ゴムを廃止。ウエスト部分の着用圧を激減させることで、解放感溢れる穿き心地を実現している
––腰ゴムがないと、どうしてもずり下がってしまう、と。
いえ、実は腰ゴムなしでもずり下がらない技術は、AIRZを開発する以前からありました。グンゼでは2011年頃に女性用のショーツで腰ゴムなしの製品を開発し、発売しているんです。
––え、そうだったんですね。
でも、男性向けに腰ゴムなしのボクサーパンツを開発するまでには、そこから7年間を要しました。男性向けが難しかった理由のひとつは、男性は女性に比べ、ウエストの“くびれ”が少ないことにあります。男性の直線的な身体のラインが、腰ゴムのないボクサーパンツのずり下がりを発生させていました。
それからもう1つ、男性と女性の決定的な身体的特徴がありますよね。そう、前立体部分の膨らみです。実はこれもボクサーパンツがずり下がる原因になっています。普通にしていては、どんなものも重力に従って下に落ちようとする力に抗うことは難しいのです。
男性の直線的な身体付き、そして前立体部分が下方向へ向かおうとする力の抑制、この2つに対策を講じるのに7年の月日を費やしたということです。
––男女での体型の違いが、そこまで大きいものだったとは…。もう1つ、AIRZには「アルゴウェーブカット」という独自技術が使われているそうですね。これは、どういうものなのでしょうか。
AIRZは、「縦に伸びにくく、横によく伸びる」素材を採用しています。アルゴウェーブカットは、この生地の特性を活かし、パーツごとにボクサーパンツがずり下がりにくい絶妙の生地方向性や配置を探り当て、生地全体でフィット感を生み出した独自設計のことです。考え抜かれたこの設計パターンについては、ぜひAIZRを手に取ってご覧いただければと思います。
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生地には縦に伸びにくく、横によく伸びる素材を採用している
––それから、ARIZは腰周りだけでなく、裾部分も切りっぱなしになっているのも特徴的です。
通常のボクサーパンツは、裾部分を折り返して縫っています。そうしないと、生地端がほつれてクズがポロポロと出てきてしまうんです。
しかし、グンゼではその部分を技術で解決し、裾を切りっぱなしにすることに成功しました。やはり、いくら腰ゴムがなくても、裾が折り返され生地が二重になると締め付けや違和感を感じてしまいますからね。
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ウエスト・裾部分はカットオフ(切りっぱなし)仕様。生地全体のチカラで安定感を出している
AIRZだけじゃない! 進化し続けるボクサーパンツ
––AIRZにはいくつかのラインナップが展開されていますよね。
スタンダードな製品以外にも、縫い目をなくした「AIRZ SEAM OFF(シームオフ)」、メッシュ素材を採用した「AIRZ MESH(メッシュ)」を展開しています。
––「AIRZ SEAM OFF」も穿きましたが、縫い目がない分、スタンダードよりもさらに解放感があり、驚きました。
AIRZ SEAM OFFは、“究極の解放感”を謳った製品です。縫い目がないことに加えて、スタンダードのAIRZにはない特殊な“前開き”を採用している点もポイントです。スタンダードよりも少しだけ価格は高めですが、スタンダード以上の穿き心地をご体感ください。
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縫い目が一切ない「AIRZ SEAM OFF」(価格:1980円〜)
––一方の「AIRZ MESH」はメッシュ素材ということなので、夏にぴったりですね。
メッシュ素材は通気性がよくメリットが大きいのですが、一方で切りっぱなしが難しい素材です。メッシュ素材で切りっぱなしを実現している製品は、業界でも数少ないと思います。
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メッシュ素材を採用した「AIRZ MESH」(価格:1650円〜)
––AIRZシリーズではないですが、御社では「3D-Boxer(3Dボクサー)」というボクサーパンツシリーズも展開されていますよね。こちらの特徴についても教えていただけますか。
「3D-Boxer」シリーズは立体成型といって、縫製で立体感を出すのではなく、立体的に編み出すことが可能な特殊な機械を使ったボクサーパンツです。身体に対する着用圧を低く抑えられるので、締め付けが少なく穿き心地がソフトです。また、縫い目の少ない仕上がりも大きな特徴になっています。
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完璧なフィット感を目指して開発された「3D-Boxer」シリーズ(https://www.gunze.jp/bodywild/boxerpants/3d-b/)
––その他にもさまざまなシリーズを展開されています。
たとえば、「e-BOXER」は環境に配慮した素材を採用したボクサーパンツです。股上を浅くして裾丈を長くするなど、シルエットもさらに美しく仕上げています。「EZX BOOST BOXER(イージーエックス・ブーストボクサー)」はBODY WILDブランドのなかでもっとも軽く、重さは一般的なボクサーパンツの半分、約30gしかありません。また、従来よりも75%の力で同じだけ伸びる新開発の腰ゴムを採用しています。
AIRZシリーズも含めてボクサーパンツは日々進化していますので、男性の皆様にはぜひ一度試してみていただきたいですね。
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これまでの下着では考えられなかった、腰ゴムのないボクサーパンツ「AIRZ」。実際に穿いてみると、その快適さに驚くはずだ。筆者もこれまで5000円程度の某ブランドのボクサーパンツを着用していたが、今後はAIRZにしようと決めた。それほどまでに、腰ゴムがないのはストレスがなく、コストパフォーマンス的にも満足度が高い!
普段アンダーウェアについてあまり関心がなかった人も、一度AIRZを穿いてみてボクサーパンツの進化を感じてみてほしい。
取材・文/山田井ユウキ
写真提供/グンゼ株式会社
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