「加熱寿司」は、大手食品メーカーの日清食品に勤めていたという渡邊愛さんが、クラウドファンディングで資金を集めて寿司職人と共同開発した冷凍食品。クラウドファンディング成功後は、寿司ネタの品種や、加熱・冷凍・配送方法はもちろん、米の産地やすし酢の配合まで1から考えなおし、100回以上の試作を経て一般販売に至ったのだそうだ。
渡邊さんが妊娠中、医師から“免疫力が下がるので生ものの摂取は控えてほしい”と言われた際に、食事制限は妊婦にとって大きなストレスだと実感。そんな渡邊さんが同じ境遇の人のためにと開発したのが、この「加熱寿司」だ。宅配限定で1人前(9貫)・税込6900円(送料込み)となっている。
ちなみに「加熱寿司」の安全面は折り紙つきで、厚生労働省が定めている「家庭で出来る食中毒予防の6つのポイント」にある、「中心部分の温度が75°Cで1分以上」という基準をしっかりクリアした調理が施されているという。産婦人科医の監修もついているため、生ものへの配慮が必要な方も安心して楽しめるだろう。また、その美味しさへのこだわりも相当で、寿司職人が市場で目利きした食材を使っているほか、調理後は液体急速凍結機を使って宅配しているとのことだ。
それではここからは、フードアナリストの重盛高雄さんに「加熱寿司」を実食していただいた所感をうかがっていこう。