生徒同士で食用の乾燥コオロギを食べるゲームをしていたのを小松島西高校の教諭が見かけたことが、コオロギ食の給食導入のきっかけだった。当初、教諭は楽し気にコオロギを食べる子供の順応力の高さにただただ感心したそうだが、自身も気になりコオロギを食べてみるとその美味しさに驚いた。これは食の抱える課題や環境に関していい教材になるのではないかと思ったのだという。
小松島西高校の教頭は語る。
「SDGsの学習の一環で食料危機問題や食品ロスについて、生徒たちに考えてもらえると思い、同じ地元の徳島大学発ベンチャー企業のグリラスに相談をしました。最初は去年の夏ごろにグリラスの方に学校で講演していただき、アレルギーに関する説明も行った上でコオロギパウダーの試供品を生徒に配りました」