2023年2月末、千葉県のある高校の60歳の教諭が逮捕された。
容疑はバレー部員に対する暴行である。
全国大会での優勝経験もある名門バレー部で起きた事件で、逮捕された教諭は30年以上も部の顧問を務める人物だった。
体育館の防犯カメラには、顧問がミスをした一人の部員の服を引きはがしたうえ、髪の毛を鷲づかみにして倒し、顔面にボールを何度も投げつけたりする様が映っていたという。
客観的に言えば、閉鎖的な人間関係における絶対的な立場の差を背景にした、許しがたい暴力行為にほかならない。
しかし続報によると、身柄を預かった千葉地検は裁判所に勾留を請求せず、顧問は処分保留のまま、逮捕翌々日には釈放されたという。
今後は、在宅で捜査が続けられることになったらしい。