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「朝3時過ぎに岩本アナとコンビニ前でおにぎりを食べて生放送へ」「水卜アナと徳島アナに旅のしおりを作って渡す」郡司恭子アナの日本テレビ愛

集英社オンライン / 2023年3月12日 12時1分

「アナウンサーは私のアイデンティティ」と語る郡司恭子さん、先輩後輩との絆、日本テレビ愛を聞いた。

テレビ局として初めての本格的なファッションブランド「Audire(アウディーレ)」を立ち上げた郡司恭子さん。

新規事業に心血を注ぎながらも、「アナウンサーは私のアイデンティティ」と語る、熱い仕事への情熱に迫った。

本当に伝え切れただろうか、いつも自問する

──アナウンサーの魅力は?

好きな理由がはっきりとわかったら、もしかしたら辞めちゃうかもしれません(笑)。それくらい、アナウンサーの魅力を探しながら、楽しみながら働いています。

──楽しさとは?

心震える瞬間が度々訪れるんです。例えば、高校サッカーのベンチリポートで、負けたチームがピッチからロッカールームに向かって歩く背中を見たときなどもそう。



「彼らの頑張りを伝えきれただろうか」と自分に投げかけることもありますし、まだまだこの場所で学ばなきゃいけない、磨かなきゃいけないと思わされます。

突発的な事件が起きて実況しなければならないこともありますが、そのたった数秒でも足が震えるし、息をするのも忘れるように仕事をしているときがある。いろんな意味で心震える瞬間があるから、アナウンサーという仕事に魅了されているんだと思います。

──そもそも、アナウンサーを目指したきっかけは?

実は学生時代は、結婚式やお葬式など、セレモニーをプロデュースする仕事に一番興味があったんです。

ただ、就職する2年前がリーマンショックの就職氷河期と言われる時代で。「これは何かやらなきゃ」と思い、アナウンサースクールの就職面接対策講座に参加しました。

そこで、「学生キャスターのオーディションがあるのでチャレンジしてみませんか」とお誘いをいただいたんです。

オーディションに合格したのち、学生キャスターを半年間経験させていただきました。とはいえ、当時興味があったのはセレモニーの仕事。さらに当時アナウンサーの採用試験は就活の中で一番早くはじまる試験でした。

就活期間の早い段階で落ちる経験をするのではという怖さがあって。挑戦してみたい気持ちはどこかにあったけれど、傷つきたくないから目を背けてきたんですよね。

ところが、半年間キャスターとして育てていただいたディレクターやプロデューサーから「アナウンサー試験、挑戦するべきじゃない?」と背中を押してもらい。日本テレビの試験を受け、採用していただきました。

郡司恭子アナの戦友?!

──アナウンサーという仕事に魅了されたのは、実際に入社してからだったんですね?

会社には頼もしいチームメイトがたくさんいましたから。時代と共にトップダウンで何かを言われる経験って、圧倒的に少なくなっているじゃないですか。でも良いチームになるために、必要なことはお互いに言い合わなければいけない。

1年目のときに先輩から「後輩を指導することもお給料に入っているんだよ」と言われたんです。そのときに「育てていただいている」という意識も生まれましたし、今もその言葉を思い出して、後輩が意見を出しやすい環境づくりを心がけるようにしています。

──「Audire」に携わっているアナウンサーは何人ですか?

意見を聞いたアナウンサーはほぼ全員といえます。全員とコミュニケーションをとるためにも、ブランドの定例会議以外の時間帯でコーヒーを片手にカジュアルな雰囲気で話しをしたり、ミーティングは1時間以内に終わらせるようにセッティングしたり。

そうして引き出したベテランから若手までの意見を必ずどこかに反映させるようにしています。

──郡司さんが特に頼りにしている人は?

ひとつ下の岩本乃蒼アナは、戦友だと思っています。彼女が1年目のときから「ZIP!」を一緒に担当することになって。毎朝3時過ぎに、コンビニエンスストアの前で一緒に朝ご飯を食べてから生放送に行くのが、ルーティンになりました。

おにぎりを食べたり、岩本が好きなフィナンシェを買ったり。そこから、仕事もプライベートもお互い何でも話すようになりました。早朝の一見地味にも思える時間が、信頼関係を作ったと思います。

あと、彼女は取り繕わず、ちゃんと本音を言ってくれる人。例えば30代になり、周りに結婚・出産を経験する友人が増えていくと、隣の芝生が青く見えてしまうこともあって。

そんなときに、「他に替えが利かない、自分にしかできない選択をしていてかっこいい」と肯定してくれました。その言葉が素直にうれしかった。同僚という枠を超えた仲だと思っています。

──「Audire」でも意見を求めることも多いんですか?

そうですね。事業を運営するときに、私は提案者として主観的にならないことを心掛けているんですが、事業プランや施策について、客観的な意見を聞きたいと思ったときに、彼女から意見をもらうことも多いです。

佐藤真知子アナや杉原凛アナ、そして忽滑谷こころアナも、率先して運営に携わってくれる頼もしい存在。

迷ったり、悩んだりしたときには、水卜さんや徳島さんに相談します。ふたりはいつも解決のヒントとなる言葉をくれるんです。

頼れる存在が近くにいることが、チーム運営の秘訣かもしれません。

──心強いメンバーですね。

水卜さん、徳島さん、岩本の4人ではプライベートで一緒に旅行に行ったことも。岩本と私が作った「旅のしおり」をもとに遊びました(笑)。

今でも4人で振り返っては楽しかったね、また行きたいねと話しています。遠くない将来、行けたらいいな。

私が「Oha!4 NEWS LIVE」という番組を卒業するタイミングで水卜さんと会ったとき、「きょんちゃん、Oha!4お疲れさまでした」という、プレート付きのケーキを準備してくれたんです。その細やかな気遣いと優しさにジーンときて、涙をこらえたことを覚えています。

これだけ寄り添ってくれて、相談できて、アドバイスもくれる仲間が身近にいる。私のアナウンサー愛と日本テレビ愛は、仲間の存在がいたから育まれたと思います。

Audireの肩書きは?

──今後、「Audire」をどう展開していきたいと思っていますか?

まずは広く知っていただきたいですね。プロダクトに注目をしていただくことも大切ですが、最初の企画書にも書いたように、働く女性や家庭を支える女性など、社会と関わる様々な女性たちと“共感”することが、私の大きな目標。

双方向で情報交換し合えるような、コミュニティづくりができたらいいなと思っています。

あとは、売り上げ目標を達成すること。スタートアップなので、撤退基準もしっかり設けています。そこを乗り越えることも、まずは大きな目標のひとつです。

──現状はクリアできそうですか?

このまま会社がワンチームになってくれれば……という期待をしている段階です(笑)。

──3月16日〜29日には、渋谷のスクランブルスクエアでブランド初のポップアップストアを展開しますね。

普段は公式サイトでしか取り扱っていませんが、実際に商品を手にしていただくと、工夫やこだわりに驚かれたり、着心地のよさに気がついていただいたり。プロダクトに込めた私たちの思いに共感していただくためにも、ポップアップストアはとても需要になると思っています。

──ちなみに、「Audire」での郡司さんの肩書きは、ディレクター? プロデューサー?

提案者です。決して1人でやってきたわけではないですし、あくまでもアナウンス部みんなの事業にしたいという気持ちがあるので。

──とはいえ、ここまで来られたのは郡司さんの行動力や粘り強さにある気がします。

どうでしょう…。私自身はあまり粘り強いとは思っていなくて。というのも、不安な気持ちのまま待っている時間が苦手すぎて、「どうしたらいいですか?」みたいにアクションを起こしちゃうイメージかもしれません。

努力しても叶わないことはあるけれど、努力しないと大抵のことは叶えられないですからね。ハードルは高かったけれど、折れずにやり続けてよかったと思いました。

──今、手帳を見返していましたが、心に残った言葉をメモしているんですね?

はい。いい言葉をくれる先輩がたくさんいるのです。ある先輩からは、「熱意と志の高さ、強い覚悟、頼れるパートナー」という、スタートアップに必要な3つの大切なことを教えてもらいました。

藤井貴彦アナウンサーからは、「情熱でしか、壁は壊せない。熱意を持って壁を登ろう、壊そうとすれば、それはいつか糧になるよ」と言っていただいたことも。

こういう言葉が、仕事をする上で私を支えているし、いつも貯金して、振り返るようにしています。

取材・文/松山梢 撮影/石田壮一 ヘア&メイク/東川綾子 シャツ・スカート/ともにAudire

郡司恭子アナの奮闘記はこちらから

日本テレビのファッションブランド Audire特集はこちらから

Audire ポップアップストア
2023年3月16日(木)〜2023年3月29日(水) の期間、東京・渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン5階 +Q(プラスク)グッズ内 Event Stage 5Aにて開催予定。郡司アナも営業時間:10:00~21:00 入場無料
詳しくはこちらへhttps://audire.jp/

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