全国紙政治部デスクによれば、高市氏は今、2つの案件で「一歩間違えれば、政治生命を失いかねない窮地」に陥っているという。
ひとつは総務省から流出したとされる内部文書をめぐる対応だ。立憲民主党の小西洋之参院議員が公表したこの文書には安倍政権下での放送法における政治的公平性の解釈をめぐり、官邸が総務省に圧力をかけた様子が生々しく記述されている。
「文書の分量はA4で80枚ほど。そのうちの4ページ分に当時総務大臣だった高市さんが安倍首相と電話でやりとりしたとされる記述があるんですが、高市さんはそのやりとりは捏造と主張し、『本物だったら、大臣も議員も辞める!』と啖呵を切ってしまったんです」(政治部デスク)
ところが、3月7日に流出元のトップである松本剛明総務大臣が「この文書は総務省が作成した公文書にまちがいない」と認めてしまった。