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〈あきる野・意識不明の5歳児死亡〉「自分が盗んだのに子供に罪を被せたのでは?」友人たちが山本伯画容疑者による“窃盗被害”を告白。「京大卒・IT社長・モデルの妹あり」と盛りまくり、母は「あの子は昔から嘘つきで」と泣き出して…

集英社オンライン / 2023年3月8日 20時43分

2月22日、東京・あきる野市で交際相手の5歳の息子を複数回蹴るなどしてケガをさせたとして、職業不詳の山本伯画容疑者(40)が逮捕された事件で、男の子が8日夕方、死亡したことがわかった。山本容疑者は「母親の財布からお金を盗んで注意したが、反省しなかったので何度も蹴った」と語っているが、かつて山本容疑者と親密に交際していた女性の親友は「山本こそ、当時、交際していた彼女の財布から頻繁に金を盗んでいた」と証言 。この詳細を伝えた集英社オンラインの記事を再公開する。(初出:2023年3月2日)

恋人の家賃8万円をデート中に窃盗

同署の調べに山本容疑者は「男児が母親の財布からお金を盗んで注意したが反省しなかったので、頭に血が上って何度も蹴った」と容疑を認めているが、この報道を見た山本容疑者の複数の知人が集英社オンラインに告発してきた。


移送される高橋容疑者(TBSより)

告発者によれば山本容疑者は家族が気に病むほどの虚言癖があり、身内や恋人の財布から金を盗むことも頻繁にあったという。山本容疑者と15年前に交際していた女性の知人がこう証言する。

「山本は旅館を経営している長野の実家に住んでいたのに『横須賀に住んでいる』と横浜ナンバーのレンタカーで彼女を送り迎えしたり、『俺はスノーボードショップで働いている。スポンサー付きのスノボ選手でもあるし、一流どころの選手はみんな友達だ』とホラを吹いていたようです。

しかも彼女の財布から5千円札や1万円札を抜き取るのもしょっちゅうで、極めつけは彼女が家賃として封筒に入れて用意していた約8万円を窃盗したこと。あるとき封筒を入れたバッグを車の中に置いたまま二人でスーパーに買い物に出かけ、その途中、バッグから抜き取ったようです」

金額の多さもあり、さすがに警察に届を出すことも考えた彼女だったが、別れることを覚悟でこの知人に仲介を頼んだという。知人が続ける。

福生警察署

「実際に彼女は『じゃあ警察を呼ぼうか』と山本に気色ばんだそうですが、山本はシラを切った。しかし、他にも複数の知り合いから『あいつに金を貸したけど返ってこない』という相談があったので、キツめに問い詰めたところ、彼女の家賃については盗んだことを渋々白状したので、それを返させることで話をつけました。その件もあったので、彼女が山本の母親にもさまざまなトラブルのことを話すと、突然『あの子は昔から嘘つきで…』と泣き出してしまったんだそうです」

他にも彼女の携帯電話の電話帳を操作したり、SNSのアカウントに勝手にログインしてプロフィールを改ざんするなど、山本容疑者は意味不明の嫌がらせのようなことも頻繁にしていたという。暴力的なことをされたことはなかったが、告発者は彼女からこんな風に打ち明けられたという。

「この人と一緒にいると、なんでこんなにおかしなことばっかりが起きるのかっていうストレスがあった。そういうことがどんどん増えていって、耐えられなくなった」

「京大出身、I Tベンチャー社長でモデルの妹がいる」

山本容疑者の虚言は他にも枚挙にいとまがない。彼は被害男児の母親にも嘘をついていたようだ。

山本容疑者と母親はオンラインゲーム上で出会った。同じくオンラインゲーム上で知り合った山本容疑者の“知人”によると本当は「長野県出身の高卒の40歳の一人っ子、職業不詳」なのに、何を妄想したのか「京都大学出身の29歳、東京都目黒区在住のI Tベンチャー社長でモデルの妹がいる」と知人たちには”盛りに盛った”設定で自身のことを話していたという。

山本容疑者が育った渋温泉街

実際、山本容疑者が生まれ育った地域を歩いてみても、告発者の証言通りの人物像しか浮かび上がってこなかった。

長野県山ノ内町にある山本容疑者の実家は、長野電鉄長野線の終着駅、湯田中駅から夜間瀬川沿いに徒歩で30分ほどの距離にある、小さな木造の旅館。ニホンザルが入ることで有名な渋温泉街の細道にあり、石畳の路地に昔ながらの木造旅館が立ち並ぶレトロな風情のある街並みだ。近所に住む60代の女性はこう語る。

「山本さんちの一人っ子で、子供の頃はお母さんや近所の人たちに『ハクちゃん』と呼ばれて可愛がられてました。小学校、中学校とスキー部で頑張って、地元の新聞に名前が載っていたこともありました。スキーって遠征やら合宿やらでお金がかなりかかるんですけど、山本さんちはちゃんと通わせていたみたいだし、海外に留学させたりして手塩にかけて育てていたと聞いています。

県内のスキーの強豪私立高校を卒業して、その後に整体系の専門学校に通ってたけど、結局リフトやゴンドラを取り扱う索道会社に就職したはずです。その頃は索道会社もお給料がよかったみたいですよ。でも、そこもいつの間にかやめて、市場で働くようになったと聞きましたが、近所のスーパーやコンビニの駐車場で時間をつぶしてる姿をよく見かけたので、真面目に仕事をしてる様子はなかったですね。

山本容疑者の自宅

ご実家の旅館を継ぐつもりもないみたいで、スマホやパソコンのゲームばかりしているとお母さんがよくこぼしていました。お母さんは『あの子はホントに嘘ばっかりつくし、口論になっても訳わからないことを言って誤魔化すのよ』とかなりまいっていましたね。

ハクちゃんの奥さんと子供さんが一緒に住んでいた時は3人で散歩していたりと、ごく普通に幸せそうな家庭だったのに、いつの間にか2人が出ていってしまって。ご両親も最近は少し寂しそうでした」

山本容疑者は真実を告白し、しっかりと罪をつぐなうべきだろう。



※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

Twitter
@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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