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【全世代共通】10代から70代の男女が「人生で一番後悔していること」とは…。練習生時代から「自分の1日の価値」を蔑ろにしなかった人気歌手BoAが実践した「慎独」という考え方

集英社オンライン / 2023年3月12日 10時41分

韓国最大ECサイトで5年連続スタディ部門売上1位。学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と回答した秘伝の書『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』 (ダイヤモンド社)より一部抜粋、再構成してお届けする。

10代から70代まで共通する「一番後悔していること」

以前、テレビ番組でさまざまな年代の人々にこう尋ねてみました。

「あなたの人生で一番後悔していることは何ですか?」

テレビ局側は、きっと期待していたことでしょう。後悔というものは男女で違うはずだし、年齢によっても興味の対象が違う分、調査結果をうまくまとめるだけでバラエティに富んだ番組ができあがるだろう、と。どう考えても、女子高生と50代の中年男性の後悔の対象が同じであるはずはありませんから。ところが、いざ調査をしてみると驚きの結果になりました。10代から50代の男女が「人生で一番後悔していること」で共通して上位に来たのは、「勉強しておけばよかった」だったのです。


人生で一番後悔していること(男性)

人生で一番後悔していること(女性)

まだ勉強すべき10代と20代だけでなく、30代、40代、50代の大人たち、さらには60代、70代の高齢者の多くが「勉強しておけばよかった」「勉強したかったのに」と後悔しているのです。

生活が苦しくて失った「勉強する機会」を、取り戻すこともできない状況だったのでしょう。頭から消すことも振り払うこともできない「深い後悔」は一生、心をかき乱すことでしょう。だからこそ、全ての年代が「勉強ができなかったことへの後悔」を打ち明けたのです。

この結果に、私は胸を締め付けられました。何よりも、70年にもわたる人生を過ごしてきたおばあさんたちの「勉強したかったのに」という後悔の言葉を、私たちは心に刻み込むべきでしょう。

ここで、いまの自分を振り返ってみましょう。自分が30代、40代、50代、60代、70代になって「いまの自分」を思い出したとき、「あのとき、もう少し勉強しておけば」と後悔しないですむでしょうか。

1年前の自分、1年後の自分へのアドバイスできるなら…

高校を卒業して間もないころです。先生に言われて、私はある後輩に会いました。話し始めて5分もたたないうちに、その後輩がいきなり「僕、1年前に戻りたいんです」と言うのです。突然の言葉に、「どういうことだ?」とわけが分からなくなりました。

韓国・女子学生の勉強

さらに聞いてみると、彼は最近、気持ちを引き締めて本格的に勉強を始めたばかりでした。これまで時間を無駄にして遊んでばかりいたのに、いざ勉強を始めてみると、浪費した時間が悔やまれると言うのです。成績を上げないといけないのに時間が足りず、一気にやろうとすると大変です。

1年前に戻ったら「何をどうしたいのか」が気になりましたが、質問を少し変えてみました。

「1年前の自分に会ったら、何を言ってやりたい?」

返事はなく、重い沈黙だけが流れます。ところがこの後輩は図体が大きいくせに、答える代わりに急に泣き始めたのです。私はびっくりして、後輩の顔を覗き込み、再び聞きました。

「私を1年前の君だと思って、話してみな」

後輩はしばらく迷っていましたが、やっと口を開きました。

「勉強しろ。お前のせいで、いまの僕がどれだけ苦労していると思うんだ。僕はとても後悔しているよ。こいつめ、本当にこんなことしている場合じゃないぞ……」

真剣な声で話す後輩の顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃでした。そこで、彼にもう一つ質問してみました。

「1年後の自分に会ったらどんな話をしてやりたい?」

誰にでも、ふと過去を振り返ることがあります。10年後、20年後、さらに50年後に振り返ってみたとき、自分の「今日」はどんな時間として思い出されるでしょうか。あなたの人生を救ってくれた「ありがたい1日」でしょうか、あるいは後悔で胸を痛ませる「消し去りたい1日」でしょうか。

自分自身を騙さないために必要な2つのこと

歌手のBoAは練習生時代、毎日夜更けまでダンスの練習を欠かしませんでした。そして翌朝、起きたときに体の一部でも痛まない箇所があれば、「昨日の練習に何か問題があったのだろうか?」と反省する習慣があったそうです。

写真はイメージです

それほど自分に厳しく、徹底的に練習したのです。それでも練習を苦痛に思ったり、やめて逃げたくなったりしたことは一度もなかったといいます。むしろダンスの先生が見ていないときほど、一層厳しく練習していたということです。

それはBoAが「自分の1日の価値」をよく知っていたからです。

いま流している汗が一粒ずつ集まって、最後に「自分の夢」が叶うということを、彼女はよく理解していました。だから他の人が見ていようが見ていまいが、変わらず気持ちを引き締めることができました。つまり、「慎独(しんどく)」を実践していたのです。

「慎独」とは、周囲に誰もおらず一人でいるときも、人前にいるときと同様に気持ちを引き締めないといけないという、昔の人の教えです。一人でいるときこそ、その人の本当の姿が現れるものです。一言で言うと、自分自身を騙さない「正直さ」と「自制力」を持つべきだという意味です。

韓国・ソウルにあるピョルマダン図書館

勉強する人こそ、この慎独の精神を備えなくてはなりません。勉強は徹底して「一人」で行う作業です。勉強しろと言って誰かを無理やり座らせることはできても、座って「何を」「どれだけ」やるかは、その人の心にかかっていますから。

正直に努力を積み重ねさえすれば、必ずうまくいきます。「今回こそは本物だ!」と言えるほど自信に満ちた決心があれば、あなたは必ずうまくいきます。後悔しない決心、「未来の自分」に対して胸を張れるような決心さえあれば、あなたは必ずうまくいきます。

私は信じています。あなたは間違いなく「根の深い決心をする人」になるでしょう。

文/パク・ソンヒョクパク 翻訳/吉川 南

『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』 (ダイヤモンド社)

パク・ソンヒョク 翻訳:吉川 南

2022年5月18日

1650円

304ページ

ISBN:

978-4478112977

●この本を読むと、誰もが勉強をしたくなる!
本書は、50万部を超えるベストセラー。
学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と回答し、
中高生のバイブルとして、何度も繰り返し読まれています。

勉強をしてほしい親の想いとは裏腹に、
子どもは勉強をしてくれません。
つい、勉強しないことを叱ってしまうこともあります。
韓国では、子どもが寝ている間に、そっとこの本を
机の上に置く社会現象が生まれました。

驚くことに、その本を読んだ人の多くが
勉強をはじめたのです。

そして、自分ごととして読む大人も多く、
幅広い世代に支持されていったのです。

●勉強しないと後悔する人生に……
10代から70代までの男女のアンケート「人生で後悔していること」に、
「勉強しておけばよかった/勉強したかった」が
どの世代にも共通して上位にあります。

著者も例外ではありません。
あらゆる「無駄なこと」を日常的にしてきた過去を後悔し、
涙ながらに勉強に励んだエピソード、
田舎の学校で虫と死闘しながら勉強していた話は
多くの人から深く共感されています。

●「ノウハウ」よりも「心」が大事
本書のポイントは、
テクニカルな部分はあまりなく、
心に訴える内容が多いこと。
独学勉強法のタイプでもあまり類を見ないものです。

そこまで熱狂的にさせたのは、
本書が「勉強の本質と意味」を伝える本だからでしょう。
著者はどんなにいい勉強法を知っても、
国内で最も有名な講師の授業を受けても、
「勉強しようとする固い意思」と「勉強の楽しさ」を
知らないと、成績を上げられないと断言します。

●勉強したくてたまらなくなる!
また、
「勉強の意欲を生む7つの習慣」
「今日一日を人生で最高に勉強に適した日にする秘法」
「不平不満をなくす3つの心構え」
など、心の引き締めを助ける有益なコンテンツがあります。
ところどころ、勉強スイッチが入るメッセージがもり込まれており、
どこから読んでも、自ら勉強をする理由が見つかるはずです。

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