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「海が大好き」小麦色の肌が印象的な、日テレ・忽滑谷こころアナが目指すアナウンサーの新しい姿

集英社オンライン / 2023年3月18日 14時1分

アナウンサーとして、そしてそれ以前に社会を作るひとりの女性として私を見てほしいと語る、25歳、等身大の笑顔が眩しい忽滑谷こころアナの素の姿。

「Oha!4 NEWS LIVE」や「バゲット」「Going! Sports&News」などの番組で活躍している日本テレビ入社3年目の忽滑谷こころ。

彼女のSNSを覗くと、おいしそうに食事を頬張る姿や、海でのアクティビティをパワフルに楽しむ姿など、いい意味でアナウンサーらしくない自然体な姿が垣間見られる。その人となりに迫った。

メディア人である前に、
ひとりの人間としての感覚を忘れない

──忽滑谷さんがアナウンサーを目指したきっかけを教えてください。



大学2年生のときに、ゼミの企画でスリランカに研修旅行に行きました。そのときに「日本から半日ほどで行ける場所で、こんなにも違う生活をしている子どもたちがいるのか」と衝撃を受けました。

私はたまたまスリランカに行けたし、現状を知ることができたけれど、忙しい日々をすごす日本のみなさんの中にはなかなかそのようなチャンスがない人もいると思う。

そういう方々に私が見たことや聞いたことを新鮮に伝えていきたい。と思ったことがきっかけで、アナウンサーを志すようになりました。

──具体的に現地ではどういうことをされたんでしょうか?

所属していたゼミが環境問題に関する研究をしていたので、現地の子どもたちと環境問題について学ぶワークショップを開催し、一緒にゴミ箱を作ったり、紙芝居で授業をしたりました。

私たちが行ったスリランカの地域には、ゴミを正しく捨てることが環境改善の一歩になるという認識があまりなく、道端にごみがたくさんありました。

日本語も英語も通じない環境だったので、身振り手振りでコミュニケーションを取った思い出があります。

──2020年に入社した忽滑谷さん。アナウンサーとして心がけていることはありますか?

「アナウンサーとして」以前に、ひとりの女性として、ひとりの人間としての感覚を忘れないということは、すごく気をつけています。

例えば、悲しい事件があったときの人々が泣いてる映像や、試合直後に負けてしまった選手の悲しそうな表情って、アナウンサーとしては、ついつい「伝えなければ」と思ってしまいがちなんです。

でも、メディア人である前にひとりの人間ですから、そこでマイクを向けるのをやめることもあるんですよね。そういう感覚は今後長く仕事をしていく中でも、大切にしたいなと思っています。

──たしかに視聴者から見ても「今これを聞くのはどうだろう」と意見が割れることもありますよね。そういう感覚を大切にしたいと思ったきっかけはありますか?

先輩方の仕事ぶりを見ていて、学びました。

日本テレビって、先輩・後輩の上下関係がいい意味であまりなくて、自分が仕事のトライアンドエラーで得た収穫を自分のものだけにするんじゃなくて、本当に皆さん優しくなんでも教えてくれるんです。

そんな先輩方の仕事を見て「自分の感覚を信じて仕事をしていってもいいんだ」と日々感じています。

ハリウッド俳優に直接インタビューした経験も

──これまでに印象に残っている仕事を教えてください。

英語が少しだけしゃべれることもあって、海外から来日した俳優さんに英語でインタビューさせてもらう機会が何度かありました。その経験はやはり印象深いですね。

トム・クルーズさんや、ブラッド・ピットさん、エディ・レッドメインさんに直接、自分の英語で取材させてもらったことは、一生の宝だなと思っています。

──ビッグネーム! 来日された海外のスターへのインタビューで、特に印象的だったことを教えてください。

スパイダーマンなどに出ているゼンデイア・マリー・ストーマー・コールマンさんにインタビューをした時ですね。

小さい頃からディズニー・チャンネルで観ていた方だったので、会っただけで感動的だったのですが、すごく素敵な言葉を教えてくれたんです。

──どんな言葉を?

「たくさん注目をされて、疲れることはないんですか」と質問したときに“Pressure makes diamonds”って返してくれたんですよね。

「もちろんあるけど、周りからのプレッシャーや期待が、いつか小さなダイヤモンドとなって輝かせてくれるのよ」って。

それを聞いたときにすごく感動して、自分にとって今はポジティブに考えられないことも、頑張ろうと思えるようになりました。携帯にメモして、いつでも見返せるようにしているんです。

──SNSを見るとオリジナルのイラストを描いているんですね。

オフの日は、1日中イラストを描いていることも多くて。

もちろん外に出て運動したり、友達とご飯に行くことも、エネルギーチャージになるのですが、ひとりの時間ってかなり大切で。イラストを描くことは、私にとって最高のストレス発散方法なんですよ。

──小さい頃から、イラストを描くのが好きだったんでしょうか?

いえ、小中の頃は、学校の成績でも美術が1番悪いくらいセンスがなくて(笑)。

ただ高校生になったころから、人の似顔絵や、グリーティングカードのデコレーションを始めたら「楽しい」と感じるようになって、続けているんです。

アナウンサーのイメージを広げていきたい

──すごく明るいイラストが多いですね。

海が好きなので、旅行に行った南国の土地や、そこでゆっくり暮らしてる人の姿からインスピレーションを受けることが多いです。

自然を感じたいなと書きながら思っているんでしょうね。

──海と言えば、小麦色のお肌でしたり、特徴的だなと感じます。

たぶんちょっと背伸びしたらフェイク感が出ちゃうぐらい、まだまだ未熟なので、そこは取り繕うことなく、SNSでもTVの放送でもそのままの自分を出していきたいなと。

同世代、社会人になりたての若手の方に「アナウンサーに、こんな一面があるのか!」と親近感を持っていただけたらなと思っています。

──今後、アナウンサーとして力を入れていきたいことはありますか?

メインで担当しているスポーツの仕事を通して、自分の道を見つけていきたいなと思っています。

来年の夏にはパリオリンピックもありますし、今年はバスケのワールドカップ、ラグビーのワールドカップと、この2〜3年の間に大きなイベントが控えているので、そこに携わっていきたいなと。

それぞれのスポーツでルールや文化が異なるので、学生時代の試験勉強のようにノートに書き出して、隙間時間に見返し繰り返し勉強しています。

──すごい…! スポーツを伝える上で意識しているポイントはありますか?

私自身、大学生の頃に4年間ラクロス部に所属していたので、その経験を活かしたいなと思っています。

スポーツに打ち込んでいた私だからわかる、選手やその周りの方々の努力や苦労を引き出して、個人の魅力を放送に乗せられればと思っています。そうすることで、普段はスポーツに関心がない方が興味を持ってくれたら嬉しいです。

──最後に、憧れのアナウンサー像を教えてください。

1年目からずっと言っていることではあるのですが、仕事の幅を広げることで、女性アナウンサーのイメージを変えていきたいなと思っています。

例えば、スポーツにおいて女性が実況する機会って、今はまだ少ないのですが、5年後10年後には当たり前になっていたらいいなって。

あとは、いろんなキャラクターの女性アナウンサーが出てきてもいいのかなと。そういう風に思われるお手伝いを少しでもできたらいいなと思っています。

取材・文/於ありさ 撮影/石田壮一 ヘア&メイク/尾古夢月

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