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「アナウンサーとして入社し、洋服の生地選びもしている」働くことの多様性を体現する日本テレビのアパレルブランド、Audire。25歳最若手、忽滑谷こころアナの視点

集英社オンライン / 2023年3月18日 14時1分

テレビ局として初めてローンチした本格的なファッションブランド「Audire(アウディーレ)」。同プロジェクトに参加する忽滑谷こころアナに話を聞いた。

日本テレビ アナウンサーチームが手掛けるアパレルブランド「Audire(アウディーレ)」。日本テレビ入社3年目の忽滑谷こころは、最若手として同プロジェクトにコアメンバーとして参加している。

なぜプロジェクトに参加したのか、どのような役割を担っているのか話を聞いた。

プロジェクト参画理由は、アナウンサーが発信していくことへの興味

──忽滑谷さんは「Audire(アウディーレ)」のプロジェクトに参加されているとのことですが、きっかけはなんだったのでしょう?



提案者である先輩アナウンサー・郡司恭子さんから「一緒にやらない?」と声をかけてもらって、コアメンバーとして関わることになりました。

実はアナウンス部に「アパレルブランドを立ち上げる」と知らされた時から、一員として参加したかったのですが、入社年次の浅い私が関わっていいのかなと迷ってしまって。

ただ、郡司さんに「最近どういうことをしているんですか?」ってプロジェクトのことを頻繁に聞いていたら、「一緒にやろうよ」と言ってくれたんです。

──プロジェクトを気にかけていたのは、なぜだったのでしょう?

正直、ファッションにはそこまで敏感なほうではないのですが、女性アナウンサーがテレビで表現する以外の方法で、何かを発信することに興味があったんです。

──具体的にプロジェクトメンバーとして、どのようなことをされているのでしょうか?

今は月1〜2回の会議に参加したり、展示会でご案内したり、取材対応を受けたりというような仕事をしています。

──会議では、どんなお話を?

まずはアナウンサーとして、ひとりの会社員として、どんな商品がほしいかというベースとなる部分のヒアリングをします。

アナウンス部全員からの情報を吸い上げディスカッションしたり、生地選びをみんなでしにいったり、値段設定を考えたり……。

アクションを起こしては、話し合って……を繰り返しながら進めています。値段設定に関しては、25歳入社3年目だと、まだそんなにお金に余裕があるわけではないので、そういう目線で率直な意見を伝えることを大切にしています。

──生地選びまでされるんですね。

入社当初は想像もしていませんでしたね(笑)。これまでもファッションに関わっている方にインタビューしたことはあったのですが、実際に少しではありますが、足を踏み入れてみて大変さを実感することも多いです。

こんなに多くの人が関わっていて、たくさんの工程を踏んで、ようやく1個のものが作れるか作れないかなのかと。大変ではある一方、ワクワクする気持ちの方が大きいので、楽しいです。

──イチ押しのアイテムは?

今日着ているノーカラーボックスジャケットです。丈がもたつきすぎず、でも窮屈じゃなくて、ちょうどいいんです。

あとはラインの入り方も、シンプルすぎて埋もれないのに、悪目立ちしない、どんな場でもなじむ。これは、Audireのコンセプトを体現しているなと。

「どうしたら様々な人が手に取りやすく、かつ自分が着ていてテンションが上がるか」を考えたアイテムです。

小中高の先輩・郡司恭子アナの存在

──先ほど、郡司さんのお話が出てきましたが、プロジェクトが始まる前は郡司さんとはどのくらい交流があったのでしょうか?

実は、私と郡司さんは小中高が一緒で、ずっと先輩後輩関係なんです。学年が離れているので学校で一緒になることはなかったものの、先輩が同じ部署にいるのは心強くて。

普段からたくさん頼って、お世話になっています。

──そうなんですね。お仕事のお話をされることもあるのでしょうか?

そうですね。郡司さんはゴルフ中継を担当していて、女性アナウンサーでは珍しく実況もしているので、それこそ「スポーツの仕事のときに、心がけていることってなんですか?」と相談したこともありますね。

あとは、たまに食事に行きます。アナウンス部員たちは、働く時間が特殊なので、本当に頼りにしています。

──そうなんですね!

アナウンサーって、テレビでは堂々としていますが、実は人見知りで、優しくて繊細な人が多くて。だからこそ、後輩の面倒も丁寧に見てくれるんですね。

私は生活の100%が仕事になってしまうのが、あまり得意ではないので「ちょっと疲れたな」と思う2歩ぐらい手前で部の仲間たちに相談にのってもらったり、気分転換に付き合ってもらうんです。

それに対して「みんなで助け合ってこう!」と先輩たちも働きかけてくれるので、すごく助かっています。

──先輩にヘルプをすぐに言えるのは、日頃の関係がいいからこそですね。

本当にそうだと思います。しかも先輩から後輩に悩みを相談したり、「私どうだったかな、正直に教えて」と意見を求めてくることもあって。

普段はかっこいい背中を見せてくれる先輩も悩んだり葛藤するのだと思うと、自分も反省や課題に対して過剰に落ち込まずに前向きにいられるんです。

それぞれの得意を生かして、個人が活躍

──Audireの業務の中で、1番好きなことはなんでしょう?

私、趣味がイラストを書くことなのですが、Audireの展示会に来てくださった方などにお配りしているノベルティのイラストを描かせてもらったことがあるんですよね。

Instagramに「 #忽滑谷イラスト 」を載せているのですが、ただの趣味だったものがプロジェクトの中に組み込まれて、世の中に発信されることはすごく自信になりました。

──素敵です! どうしてノベルティのイラストを描くことになったのでしょうか?

会議を重ねる中で、ひとりひとりの個性や得意なことを生かしていこうという風潮ができたんです。先ほど話したようにアナウンス部員同士の仲が良いこともあって、誰が何を得意かは自然と把握し合っているんですよね。

だから自然と「これやります!」とか「〇〇ちゃん、これお願いしていい?」って。私はイラストですけど、事務処理能力が高い先輩で撮影申請をサクサクしてくれる先輩もいて。自分が得意なことをAudireのために、みんなが還元しているんです。

──そうなんですね。実際に仕事としてイラストを描くことをやってみての感想を教えてください。

自分の描いているイラストのテイストとAudireのコンセプトの着地点を探すのが、ものすごく楽しかったです。

普段の私は海が大好きで、そこからインスピレーションを受けることも多いのですが、Audireはそれよりもフェミニンなテイストなので、南国っぽくなりすぎないよう上品な小ぶりのお花を描いてみました。

──そうなんですね。

というのも第一稿をあげたときは、完全に私のテイストになってしまっていたんですね(笑)。それだと“私のイラスト”になってしまうので、プロジェクトのメンバーに意見を聞いて、それを取り入れるということをしました。

その結果、みんなで描いたイラストになったことが、私はすごく嬉しくて。完成したときの喜びはひとしおでした。

──今後、Audireでの活動をきっかけに、実現していきたいことを教えてください。

今はアパレルに特化し、女性アナウンサーが表現する、声を届けるということをやっていますが、今後はアパレルだけじゃなく、それぞれの個性や強みをもっともっと発信していけたらなと思っています。

視聴者のみなさんがまだ知らないような一面をたくさん出していって、自分の武器にして働いていけるようになりたいです。

女性アナウンサーがそうやって活動することで、女性が活躍できるという風潮が社会全体に広がっていけばいいなとも思っています。

取材・文/於ありさ 撮影/石田壮一 ヘア&メイク/尾古夢月

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