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「舞台女優を目指していた」「家で料理中にひとりミュージカルが始まる」歌手としても本格デビューした、日本テレビ佐藤真知子アナの舞台への愛

集英社オンライン / 2023年3月25日 12時1分

演劇やミュージカルが大好きだという佐藤真知子アナウンサー。アナウンサーを目指したきっかけ、オフの過ごし方について聞いた。

出演しているTV番組『イントロ』でMCを務めながら、歌手としてデビュー。昨年の12月には、3曲目もリリースしている佐藤真知子アナウンサー。

幼少期から演劇やミュージカルが身近にあった生活だったという。そんな彼女の原点について話を聞いた。

宝塚歌劇団を目指していた

──佐藤さんがアナウンサーになろうと思ったキッカケから教えてください。

小学生の頃から人前に立つことや表現することが好きな子どもでした。今でも覚えているのは国語の授業での音読。音読すると先生や友達から褒めてもらうことが多くて。



好きこそものの上手なれって言うじゃないですか。そこからもっと上手になりたいって努力をするようになりました。

──小学校等の卒業文集には「将来の夢」を書く欄があると思うのですが、そのときからアナウンサーと?

いえ、「ミュージカル女優」と書いたと思います(笑)。家族が演劇好きで、小さい頃から家ではミュージカル映画や舞台のビデオがずっと流れていましたし、よく劇場にも連れて行ってもらっていました。

おかげで自然と私も好きになり、小学校のときに演劇部に入って、声楽も習っていました。その頃は宝塚歌劇団にも入りたいなぁって思っていましたね。

──幼少期から演劇・ミュージカル漬けの日々を送っていたんですね。

中学校に入ってからは、ブロードウェイに憧れて英語ミュージカル部に所属。帰国子女の子も多くて、すごく刺激を受けました。

──舞台ではどんな役を?

公演作品が決まると、キャストの部内オーディションがあって、学年に関係なく役が決まっていくんです。

中高一貫校に通っていたので、高校も同じ部活に所属していて、高校1年生のときに初めて主役に選ばれたんですよ! すごくうれしかったですね。

──どんなストーリーだったんですか?

私たちの部活は既存の作品をやることもあれば、自分たちで脚本を書いて1から作り上げるオリジナルの作品もあって。

私が主役の作品はオリジナルストーリーでした。確か、双子の男女が入れ替わり、歌手になっていくというストーリーでしたね。

──そこで舞台度胸がついていったんですね。

そうだと思います。舞台はやり直しが利かない一発勝負なので、テレビの生放送と一緒。あの経験は十分、今に活きていると思います。

震災で意識したアナウンサーという職業

──当時も変わらずミュージカル女優を目指していたのですか?

役者だけではなく、舞台制作も楽しそうだなって思っていて、それも選択肢のひとつとして考えていました。

そんな中、高校2年生の終わりに東日本大震災が起きて。テレビの報道を見る毎日で、アナウンサーは声を使う仕事でありながら、言葉で人に寄り添うことができる仕事でもあるんだと、初めて認識したんです。

そこでアナウンサーという職業が私の中にすっと入ってきた感じですね。

──大学進学後、より具現化されていったわけですね。

大学3年生のときにアナウンススクールに通い始めたり、ミスコンに出場してみたりしました。

結果は、運良く準ミスになれました。ありがたいです(笑)。

──そして、日本テレビのアナウンサー試験に合格。

宝くじに当たったみたいな気持ちでした(笑)。実は私、決して運がいいタイプではなかったんですよ。家族で商店街のクジを引いても、私だけ当たらない。

でも、そうやって運を貯めていたことがよかったのかもしれません(笑)。

──アナウンサーとして働いてみて、理想と現実のギャップはありましたか?

キラキラしていて華やかでっていうイメージを持っていたのですが、実際はTVに映らない仕事もたくさんあるんです。

たとえばスポーツの中継では、膨大な資料を自ら取材・作成して、それを頭に入れないといけない。テレビに出ている時間以上に、その裏でやらないといけないことも多いんです。

──アナウンサーの仕事は多岐に及びますが、担当番組『イントロ』の企画で歌手デビューを果たしました。まさか歌まで出すとは思っていなかったのでは?

いや、本当にそうなんですよ(笑)。

歌を出すっていう話になったとき、普通だったら「そんな、そんな……」って言うと思うんですが、楽しそうという気持ちが勝ってしまって、すぐ「やります、やりたいです!」って(笑)。

日本テレビには、個人が持っている個性や強みを、どんどん発揮していってくださいというような社風があって。だから、私にとっては非常にありがたいお話でした。

──ここでミュージカル部の経験が活きてくるわけですね。

ただ、歌謡曲とはちょっと違うので、会社でも家でもすごく練習しました。もともと歌うことが好きなので、それは全然苦ではなかったんですけど。

家では常に音楽を流していて、料理中とかに“ひとりミュージカル”をすることもしょっちゅうありますよ(笑)。

好きが高じてマルチリンガルに

──オフの過ごし方を教えてください。

どんな小さな用事でもいいので、なるべく外出するようにしていますね。外に出ているほうが気分転換できるんです。

月に1回は必ず舞台を観に行くというのを自分のルールにしていて、絶対ここは行けるっていう日を月に1回くらい作るようにしています。

──舞台鑑賞以外の趣味は何ですか?

語学の勉強ですね。英語と韓国語は日常会話くらい。中国語も勉強しました。私、韓国のエンターテインメントが好きで、中国のサイトはとにかく報道のスピードが速い。

だから、それを知りたくて中国語も勉強するようになりました。好きな韓国ドラマは『華麗なる遺産』と『宮~Love in Palace』。もう何度も何度も見ていますね。

ほかにも、泣きたい日に見たいドラマや、気分を上げたいときに見たいドラマなど、自分の中でのお気に入りがたくさんあります。

──これまでに担当された番組で印象に残っていることは?

『所さんの目がテン!』を担当して5年目になるんですが、所ジョージさんの言葉は特に印象的ですね。

所さんは「毎日生きていて楽しい。楽しいことがありすぎて時間が足りないよ」って常々おっしゃっていて。

奥様がこういう料理を作ったんだよっていう日々のご家庭での楽しい話をしてくれるときもあれば、新曲ができるといつも側で聞かせてくれるんですよ。

「興味を持ったらなんでもいいからとりあえずやってみる。やっているうちに自然と枝葉が生まれて、どんどん面白さや楽しさが見つかるんだよ。」など、どうやったら人生を楽しめるかのヒントをいつも教えてもらっています。

私はもともとポジティブな性格ですが、より前向きになれたと思います。

──最後にアナウンサーとして働く上で、こだわっていることを教えてください。

「共感力」が大事かなと思っています。どれだけ相手のことを慮れるか、寄り添えるか。そんなアナウンサーになれるよう、これからも日々努力をしていきたいです。

取材・文/高篠友一 撮影/猪原悠 ヘア&メイク/尾古夢月

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