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勝みなみは「筋トレ効果が吉とでる」、畑岡奈紗は「賞金女王を狙える」、渋野日向子は「期待したいがムラがある」…タケ小山がアメリカ女子ツアー参戦の“なでしこ6”を占う

集英社オンライン / 2023年3月24日 11時1分

ゴルフのアメリカ女子ツアーで日本勢の参戦が本格化している。畑岡奈紗、笹生優花、渋野日向子、古江彩佳に加え、今季から本格参戦の勝みなみ、西村優菜の日本人女子“なでしこ6"の展望を、解説者のタケ小山氏に聞く。

勝みなみは筋トレの成果で飛距離アップ

1月から開幕しているアメリカ女子プロゴルフツアー(LPGAツアー)。

畑岡奈紗、笹生優花、渋野日向子、古江彩佳の4人の日本勢は、シード選手として参戦している。

そして昨年のQT(予選会)を突破した勝みなみ、西村優菜は日程的な問題もあり、日本で開幕から数試合をこなしてから、アメリカ女子ツアーへと本格的に挑戦する。

シード選手4人と予選会を突破して挑む2人を「なでしこ6」と命名したプロゴルファーでゴルフ解説者のタケ小山氏に、アメリカツアーでの期待度を聞こう。


タケ小山氏

「なでしこ6の中で、なんといっても活躍が期待できるのは勝みなみ。やってくれると思いますよ。彼女の飛距離はアメリカでも十分通用するはず。それと、勝に限らないですが、日本の選手はみんなショートゲームがうまいので、いいと思います。

勝はここ数年、筋トレを積極的に取り入れて鍛えていますよね。その効果が出ているんじゃないでしょうか」(タケ小山氏)

勝みなみ

JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の公式記録によると、昨シーズンの勝のドライビングディスタンスは、253.21ヤードで4位。

初めてランキングに登場した2018年は245.76ヤードで11位なので、その時点ですでに飛ばないほうではない。むしろ飛ばし屋と呼べるような記録を残している。4年間で約7.5ヤードを上積みしてきたことになる。

「いつから本格的な筋トレを始めたのか知りませんが、最近の勝を見ると、ゴルファーとして、下半身と体幹が強そうないい体になってきています。

体が変わっていくのとおそらく同時進行で、飛距離も伸びてきたんだと思います。頑張っていますよね」

タケ小山氏はこう話し、勝の進化にエールを送った。

西村優菜は「高い正確性」、畑岡奈紗は「賞金女王を狙える」

もう一人、予選会を突破してチャレンジする西村にも、タケ小山氏は熱視線を向けている。

「海外の、特にアメリカのゴルフ場は、日本のコースに比べると、回りやすいんです。山があったり谷があったりというのが少ない。ほとんどフラットなコースで試合が行われることが多いんです。

要するに、計算が必要なライ(ボールがある場所の状況)からのショットが少なくなるので、スコアはよくなってくるわけです。

彼女のゴルフの正確性があれば、最初のリランキングをクリアできて、たぶんずっと試合に出られるんじゃないですか。普通にやれれば大丈夫だと思います」

西村優菜

すでにシード権を確保している4人に関してはどうだろうか。

「畑岡は今年、賞金女王を狙えると思います。そのくらい充実している。もし彼女が日本に帰ってきて、国内ツアーに専念したら、何年も女王を獲り続けると思いますよ。

畑岡奈紗

4人を成績順でいうと畑岡、古江、笹生、渋野の順番になりますね。畑岡は賞金女王を目指して頑張ってもらうとして、その次は古江が期待できると思います。

なぜかというと、昨年は古江にとってファーストイヤーで、ほぼフル参戦しました。つまりほぼすべてのコースを体験したわけです。経験値として、自分の得意なコースと苦手なコースは頭に入ったと思うので。

アメリカのツアーでは、仮にスポンサーが変わってトーナメントのタイトルが変わっても、コースは変わらないことがほとんどなんです。

毎年コースが変わるのは全米女子オープン、全米女子プロ、全英女子オープンくらいかな。それら以外のいわゆるスポンサーイベントのトーナメントは固定のコースで、コースレイアウトや戦い方を頭に入れた古江は、そこそこ活躍すると思います」

古江彩佳

渋野日向子、笹生優花は「期待したいが…」

「渋野、笹生はメジャーチャンピオンなわけだから、当然期待したいところなんですけど、昨シーズンは2人ともムラがありすぎました。

とはいえ笹生は開幕戦で、畑岡の単独5位に続いて6位タイに入っていますからね。いい滑り出しだと思います。

渋野は昨年ハワイであったロッテ選手権(4月12〜15日)の頃の調子を取り戻して、そのままいってくれたらいいんですけど。

笹生優花

渋野日向子

とにかく、西村は成績次第とはいえ、6選手がフル参戦でアメリカツアーにチャレンジするなんて、ワクワクしますよね。『なでしこ6』には本当に頑張ってほしいと思います!」

タケ小山氏の展望を聞いていると、「なでしこ6」の活躍への期待に胸はふくらむばかり。

はたして真っ先に海の向こうから吉報を届けてくれるのは、誰なのか。大注目だ。

取材・文/志沢 篤
写真/Getty Images

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