3月15日をもって、今年も確定申告の期限が終了。
税金を払うのは国民の義務。しかし、この義務を果たさないのか、果たせないのか、そういう者たちがいる。反社会的勢力と呼ばれる暴力団やその構成員である“ヤクザ”たちだ。
とある暴力団幹部に確定申告をするかどうかを尋ねると、「そんなもん、しませんよ」と呆れた声で返された。「過去に(確定申告を)したこと? あるわけないじゃないですか。どうやって申告するんですか。オレ、無職ですよ」そう言って笑うのである。
確かに職業区分に「ヤクザ」はなく、彼らは一般的に無職といわれる。どこかの組の幹部が逮捕されれば、メディアでは「○○組幹部、無職」と報じられる。
暴力団組織は任意団体であり、法的に認められた法人格のある企業ではない。そのため組員は社員でも職員でもない。組織の構成員だが、自分たちが組織に上納金を支払う側であり、当然、属していても給料は払われない。
相続でも発生すれば別だが、無職である彼らは確定申告をしない。