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M-1決勝“餅つき”や“YMCA寿司”…ヨネダ2000の奇天烈ネタはどう生まれるのか? 「まず2%で愛さんに伝えて」「どう頑張ってもお客さんに伝わらなさそうだなと思うときもあります」

集英社オンライン / 2023年3月28日 17時1分

昨年末の『M-1グランプリ2022』(テレビ朝日系)で、彗星のごとく現れたヨネダ2000。その決勝で披露した、餅つきネタの「ぺったんこ」の軽快なリズムに心をつかまれた人も多いはず。奇想天外なネタを生み出す、誠と愛、ふたりの頭の中はどうなっているのだろうか?

ネタは「2%」から生まれる

――M-1グランプリ決勝で披露した「餅つき」をはじめとする、ユニークなネタはどのように生まれているのですか?

こんなことしたら面白いかなっていうのをまず愛さんに2%くらいの状態で伝えてます。

愛さんが笑ったらその後ふたりでちょっと話して、一旦持ち帰って60~70%になったらもう一回持っていく。そこから、ふたりで立ってやることが多いです。



伝えられて面白くないときはあんまりなくて、でも伝わるか伝わらないかですね。どう頑張ってもお客さんに伝わらなさそうだなと思うときもあったり、私がまずわかんないときもあって。

ヨネダ2000の誠(左)と愛

――例えば、わからないと思ったネタはどんなもの?

「車の渋滞とかを回避する方法を見つけた。みんながバレリーナになればいい」というやつがありました。

これはちょっと自分でもわかんないですね(笑)。

自分もわかんないって言ってますけど、そのときはけっこう力説してたよ。「車という概念がいけない」って言っていた。

バレリーナって優雅だから、バレリーナが渋滞してるとこ見たくないって……感じですね。渋滞回避するにはバレリーナになったらいいと思うっていうネタ。

ちょっとわかんないですね。

――「餅つき」ネタの始まりの2%は、どのような感じで誠さんから愛さんに伝えたんですか?

思いついたのは2022年の1月でしたね。「大きい声でお餅つくの面白くない?」って。

――それはお正月だから?

それはあったと思います。意識していないんですけど、我々は「和」が好きみたいで。

2021年のM-1は「YMCA寿司」ですし、その前のM-1は「どすこい」でお相撲さんなので。昨年のABCお笑いグランプリでは「お神輿」。なんか全部「和」だなぁって。

それで、お餅つく人って「ぺったんこ」っていうよな、と。

お餅つかないほうの人って大きい声出す必要ないんですけど。こいつが大きい声を出しているのが一番おかしいんですよ。

「ネタで愛さんに健康になってほしいんです」

――昨年のM-1放送後、愛さんの「ぺったんこ」のリズムのBPMが一定で合っていると話題になっていました。

あれBPM160なんですけど、本番では159になっていたという意見もあるんですよ。悔しいです。

餅つきは、ウケる日とウケない日があるネタだなって思ってて。ウケなかった日の動画を見たらめちゃくちゃリズムが早かったんですよ。

それでふたりで決めたのがBPM160。メトロノームを聞いてからネタ合わせをするんですけど、M-1はちょっと遅くなっちゃった。

――スタミナも必要そうです。

疲れますね、素直に。

ちょっとそれでやせればいいなと思ってます。

ネタでやせさせようとしてる(笑)。腕だけ細くなっちゃいそうで心配になってます。

腕だけでもちょっと健康になってほしいと願いを込めてます。

「YMCA寿司」も地味にきついんですよ。腕が筋肉痛になります。

――「イギリスで餅つき」など、ネタに海外の要素が入っていることが多いですよね。

それは自分がもっぱらイギリス好きだからですね。ファッションもイギリスが好きですし、人の顔立ちも好きですし、ザ・ビートルズとかクイーンも。

(M-1後に)「なんでイギリスで餅つきなんだろう」っていう考察をしてくださっている方がいて。

テクノポップも好きなんですが、それこそイギリスのテクノのリズムがBPM160ぐらいらしく、そこから来てるんじゃないかとか、すっごく深読みしてくださってるんですけど。

――違うんですか?

違います(笑)。ただただイギリスが好きで、気分だけでもイギリスを味わいたいからっていうだけで。全然関係ないです(笑)。

そんな頭よくないしね、私たち。

「出待ち男性ファンゼロ」も若い女性から支持

――ヨネダ2000の主なファン層は?

同い年……?(愛は26歳、誠は24歳)

それか、ちょっと上の20~30代の女性ですかね。M-1が終わってからは、学生さんやお子さんも増えました。

親子で見に来てくれる方とかね。でも女性が圧倒的に多いです。男性もいるけど、8〜9割は女性ですね。

デビュー当時に「女芸人1年目って必ず出待ちの男性がつくから気をつけたほうがいいよ」って先輩から聞いてたんですけど、唯一我々にだけつかなかったんですよ。

私たちを見て「うん、こいつらは大丈夫!」って感じで。あれ?ってなったよね(笑)。

――女性ファンが多いのはなぜだと思いますか?

(ステージ衣装の)緑と青が好きなのかな? 普段街中であまり見ない色じゃないですか。目がよくなるっていうし。

そろそろ緑と青見たくなってきたなって?

男性はブルーベリーとか食べるんで、多分。

女性だって食べるでしょ。でも、たまに「ふたりは仲いいから見てて楽しい」と言ってもらえますね。

実際、仲いいと思います。おそろいのものを何個か持ってたり。最初はハーモニカで、最近は電動歯ブラシをおそろいで買いました。

――ふたりの舞台での衣装も印象的です。いつからそのスタイルなんですか?

再結成してからですね。その前は、ザ・漫才師っぽい衣装でした。アメリカから直輸入した知らない柄のシャツ着てました。

好きで着てたわけじゃなかったのでそれはもうやめようと古着屋さんに一緒に衣装を探しに行ったんです。そこで愛さんが見つけたのが、イルカのTシャツと牛のトレーナー。

愛さんがイルカのTシャツを試着したんですが、試着室から出てきたときに店員さんが「お前それもう買えよ」って目で見てきたよね。ピッチピチで。

Mサイズで小さいけどいいデザインだから着てみようと。でもまあ800円だったから買いました。

自分は私服のトレーナーです。

最初が牛のイラストが入ったトレーナーで、2代目がイルカのTシャツ。イルカTが意外とよかったんで同じデザインを今探してて、ネットで1個あって買ったんですよ。だから同じデザインが今2枚うちにあります。

他にもイルカTをめっちゃ探してるんですけど、ずっと売り切れてる。あと1枚くらいはほしいんですよ。もし見つけた方はぜひご一報を。

写真/吉本興業

◆ ◆ ◆
インタビュー後編では、誠の名付け親であるダウンタウンや愛の初恋相手の香取慎吾さんについて話が及ぶ。

取材・文/堤 美佳子
撮影/松井綾音

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