小学生の頃からアナウンサーマニア!? 箱根駅伝の事前取材で感極まり涙。明るく実直な、日本テレビ杉原凜アナの素顔とは
集英社オンライン / 2023年4月1日 12時1分
アイドルや、タレントではなく、幼い頃からアナウンサーが大好きだったという日本テレビの杉原凜アナウンサー。当時を振り返ってもらいながら、その素顔に迫った。
「ザ!世界仰天ニュース」「Oha!4 NEWS LIVE」などの番組で活躍している杉原凜アナウンサー。
小学生の頃からの夢であるアナウンサーの職に務めて4年。バラエティ番組からニュース番組まで、幅広く出演している彼女が特に力をいれているのがスポーツ中継だという。事前の取材では気持ちが入りすぎて、涙してしまうこともあるのだとか。
「いつも笑顔で元気で賢そう」なアナウンサーに憧れた
──アナウンサーを目指したきっかけを教えてください。
きっかけは小学5年生の時です。当時、アイドルやタレントが好きな他の子たちとは異なり、私は各局のアナウンサーに夢中でした。
アナウンサーマニアといってもいいかもしれないです(笑)。
気になるプロフィールをノートにまとめて、自作の“アナウンサーノート”を作っていました。ノートには、各局のアナウンサーの卒業大学や趣味などの情報を書いて、それを眺めるのが楽しく。
そんな私を見て、父親に「アナウンサーがそんなに好きなら目指したらどう?」と言われて、そのときにアナウンサーになろうと思いました。
小学校の卒業文集でもアナウンサーになりたいと書きましたし、大学に入ってからも、テレビ業界に興味を持ち、テレビ関係のアルバイトをしていました。
──ちなみにどなたに憧れていらっしゃったのですか?
当時一番好きだった方は他局のアナウンサーだったのですが…(笑)、日本テレビの先輩である、豊田順子さんや森富美さんの情報もみっちりとまとめていました!
──アナウンサーのどういうところに惹かれていたのでしょう?
小学生ながら、アナウンサーはいつも笑顔で元気で賢そうというイメージがあって、「こんな女性になりたい」と単純に憧れていたんです。
──実際に夢を叶えてアナウンサーになったわけですが、普段仕事をしながら心がけていることはありますか?
本番前までに“入念に準備すること”は大切にしています。たとえば、スタジオでこういう会話があるだろうから、そのときにはどのような表現を使うのが適切かなどは事前に考えています。
「もしかしたら、この表現だと傷つく人がいるかもしれない」といったことも考えておいて、本番でも慎重に言葉を選んでいきます。
特に、箱根駅伝の取材に携わるようになってからは、準備の大切さを実感しました。
事前の取材で
感動し過ぎて涙する
──箱根駅伝ではどのように取材されるのですか?
箱根駅伝では、各チームの監督とエントリーした300人以上の選手全員にインタビューを行います。箱根駅伝担当のアナウンサーで分担し、1対1で、選手に話を伺います。
選手1人1人の頑張りや苦労など、その人に関する情報をまとめてアナウンサー間で共有し、当日の中継に向けてアナウンサーが伝える準備をするんです。
私も女子駅伝や中学校駅伝の実況をするようになってわかったのですが、取材した選手のことはなるべく多く伝えたいものです。
ただ、限られた時間のなかでそれを視聴者に伝えるには、レース展開に合わせて瞬時に適切な情報を選択する必要があるため、本当に入念な準備が必要になります。
──当日実況をしないアナウンサーも、取材に携わっているとは知りませんでした。
特に私は取材が楽しくて。ついつい熱が入ってしまい、取材後に情報をまとめているときに泣いてしまうことがあります(笑)。
──実況のやりがいはどんなところにありますか?
選手について実況するときには、少しでもその人の良さを伝えられたらいいなと思っています。
その選手が今どういった思いで走っているのかを伝えることができたら嬉しいですね。
あとはその瞬間が、選手やその家族、学校関係者、関わっている人全員の思い出にもなると思うので、気持ちを込めて実況しています。
──印象に残っている実況はありますか?
2021年の全日本大学女子駅伝で、1年生にもかかわらず区間記録を大幅に更新した選手がいたんです。
ただ、その後に怪我をしてしまって、苦しい時期を乗り越えて翌年またこの大会に戻ってきました。走れなかった時期の彼女の様子や思いを、ずっと傍で見ていた監督から聞いていました。
その選手の思いを、実況でできるだけ伝えられるよう努力しました。たとえ、怪我の前の記録に届かなかったとしても、今の彼女の全力を称えてあげたいという気持ちで実況したことが印象に残っています。
オンエアでは明るく元気に
──オフの過ごし方をおしえてください。
オフでは、趣味のフラダンスの練習をしています。大学のサークルからずっと続けている趣味です。
あとは、なるべく色々な情報をインプットするようにしています。見られていなかったドラマ、映画、アニメを見たり、漫画や本を読んだり、あまり好き嫌いせずに吸収するようにしています。
休みの日に何をしていても、それがアナウンサーという仕事に活きてくるんですよね。
食事もそうですし、経験や知識というのが絶対に仕事に活かされるので、それがまた楽しいです。
──吸収することが癒しになっているんですね。
インプットすることが習慣になっているので、逆にその時間がないと辛いなと。「今インプットする時間がないくらい自分に余裕がないのかも」と焦ってしまいます。
自分をリフレッシュさせるためにも、オフは色々なことに極力触れています。新しい刺激に触れることが一番のリフレッシュですね。
──最後に、憧れのアナウンサー像を教えてください。
小学生当時に抱いていた、アナウンサーへの憧れを忘れないようにしたいなと思っています。
小学校の卒業文集には、「笑顔の絶えないアナウンサーになりたい」と書いていました。
当たり前のことかもしれませんが、憧れだった職業に就いている今、改めてこれが大切だと実感しています。
小学生の私が、当時のアナウンサーを見て元気をもらっていたように、私も、テレビを見てくださる方に「今日も頑張ろう!」と思ってもらえたら嬉しいです。
さらにその中からまたアナウンサーを目指してくださる方がいたらいいなと思っています。
取材・文/佐々木隆宣 撮影/峠雄三 ヘア&メイク/尾古夢月
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