世の脱マスク化が進む中で、20~30代の出会い事情はどうなっているのか?
未婚男女を対象にした研究機関「恋愛婚活ラボ」(Parasol)が婚活男女200人を対象に「2021年、最も多かった出会いの場所、場面」の調査結果の第一位は、男女共に「マッチングアプリ」だった。
今や合コンはオワコンなのか…? 20代インフルエンサー女性をはじめ、3人の女子大生やOL、エステティシャンの女性たちに生の声を聞いた。
「合コン」はオワコン!? 令和の男女の理想は「ゆる〜い飲み会」。そこで求めるのは恋愛だけでなく人脈作りや知見の拡大。20~30代女子に聞いた出会い最前線
集英社オンライン / 2023年4月1日 19時1分
3月13日にマスクの着用が個人の判断に委ねられた。良し悪しはさておき、多人数での飲み会への危機感もだいぶ薄れてきているようだ。コロナ禍の3年間であまり聞かなくなってしまった「合コン」がどうなっているかを調査した。
合コンなんて言うと、みんな身構えちゃいますよ(笑)
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えりすこさん 絶妙にあざとい洋服
まずお話を聞いたのは、もともとはアイドル活動をしていたインフルエンサーのえりすこさん。
現在はその人脈の広さから女子クリエイター同士の女子会や男女の出会いの場を主催したり、洋服の着こなしの“あざとテクニック”動画を公開している。
「彼氏探しは完全にマッチングアプリが主流ですね! 最近の女子会では“アプリで出会った人、どうだった?”って話題は定番ですよ。女友達同士、我先に誰がアプリでいい人に出会えたかを探りあってる感じです。
一方で、もちろん男女の飲み会というのは盛んに行われています。私も月に3、4回は誰かしらの場に誘われて行きますし、私自身も少なくとも月1回は飲み会を開きますし。でも“合コン”って呼び方も誘い方もしません。
合コンなんて言うとみんな身構えちゃいますよ(笑)。『みんなで飲もうよ』『楽しもうよ』って感じでゆるーく集まる感じです」(えりすこさん)
なんと、“合コン”という呼び名が終わってた、という…。
「ゆるーく飲み会」とは一体、どんなものなのか? えりすこさんに聞いた。
「男女比はきっちり合わせないとこかな? 2対3の時もあれば5対7の時もあるし、そこが、ゆるーくのポイントです。
それになんだろ、今の子たちって、男女の出会いを必ずしも恋愛の発見だとか発展だとかに狭めないんですよ。
お互いにいろんな人と知り合うことで知見を広げたりお仕事に繋げたりして、新しいことを生み出してこーよ、って感じで出会いを求めてます。
だからこそ、私の主催の場では必ずグループLINEを作って“どうぞご自由にやりとりしてねー”って感じで繋げるし、後で個別で紹介などもしますよ」(えりすこさん)
真剣な出会いこそアプリから?
では、そういった“飲み会”では女性たちの服装はどんな感じで行くのだろうか? かつての勝負服なんて言葉も、死語?
「勝負服とは言わないかもですかね(笑)。言うならば“あざとコーデ”って感じでしょうか。
みんなにおすすめしてるのは、チラッと肩出しとか、ちょっと透けてる春ブラウスとタンクトップとか、あざとくモテる感じのコーディネートをおすすめしてます。
せっかく男性もいる場なんだから、自分が相手に対して好意があってもなくても“この子、可愛いな”って思ってもらえた方が得じゃないですか」(えりすこさん)
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男女の出会い目的とはしないものの、異性から“可愛く思われたい”という意識は持っているという、まさに“あざとい”えりすこさんであった。
お次は福祉系の私大に通う女子大生の愛さん(21歳)。
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女子大生 愛さん
「合コンや飲み会は、お酒からスタートする場なので、私的にはあまりイメージがよくないんですね。だから真剣な出会いはアプリで探してるという子は多いです。女子数名で集まると、必ず“この前のアプリの人、どうだった?”って聞きますもん。
けっこう、周囲ではアプリで出会って上手くいってる人、多いんですよね。ちなみに女子大生が使ってる三大アプリは『ペアーズ』と『with」』と『タップル』です。複数かけもちでやってる子が多いですね(笑)」(愛さん)
一方で、アプリではなくSNS派だという女性も。エステティシャンの裕子さん(23歳)は言う。
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エスティシャンの裕子さん
「アプリやってる子はめちゃくちゃ多いけど“ヤリモクが多いよ”って声も聞きます。
だから私はInstagramでの出会いが多かったです。Instagramの投稿は日常生活のものだから、嘘がつけないじゃないですか。
フォロワーにどんな人がいるかもチェックできるから、なんとなくの人間関係もわかる。
だから男性からのフォローがあって、投稿を見てよさそうだったらフォローバックすると“フォローありがとうございます”って感じでメッセージのやり取りが始まり、カフェに行ったりランチに行くーって感じですね」(裕子さん)
最終形態は、ホームパーティ!?
とはいえ、SNSのやり取りならではの不安もあるんだとか。
「Instagramの出会いは信頼性があってよかったし、実際に付き合う寸前までいく人もいたけど、やたら女性慣れしている印象で、少しチャラめだった(笑)。
みんながみんな、そうなわけじゃないとは思うけど。私以外にも誰かとやり取りしてるんじゃないかとか、私よりいい子を見つけたらそっちにいくんじゃないかっていう雰囲気が感じられたので、付き合いませんでした。
いろんな出会いを探しましたけど、最終的には男友達に誘われて行ったホームパーティで出会った人と付き合いました!
やっぱり共通の知り合いからの紹介の方が安心感があるし、何かあった時にもその共通の知り合いに相談できるのはいいですから」(裕子さん)
実際にホームパーティでの出会いをきっかけに自らグイグイとアタックした彼氏といままさにラブラブだというのは、IT企業の営業を務める吉田さん(25歳)。
「私はアプリよりも飲み会派。それもビジネス的に開催されている街コンよりも、人脈の多い方が開催される飲み会やホームパーティなど地続きの出会いが一番です。
昨年10月に行ったホームパーティで出会ったのが今の彼なんですが、顔もどタイプで優しそうな雰囲気がすごくよかったので“この人を逃したくない!”って思ってぐいぐいいったんですよ。
パーティの後、主催者の方がグループLINEを作ってくれたので、そこから彼に個人的に“仲良くしましょ”って声かけて何ターンかやり取りしたんだけど、なぜかLINEが途切れて。
ショックでしたけど深追いせずに放置して、一ヶ月後くらいに彼も含めた飲み会で再会。
その場で“もう1回会えて嬉しい”“すごくいいなって思ってる”って猛アタックしたら、 “付き合おう”ってなりました」
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なぜLINEが途切れたのかというと、彼なりに理由があったという。
「彼は“こんな好みの女の子が自分にアピールしてくるわけない”と警戒しちゃったらしいのと、単純にその時、仕事が忙しかったみたいで。
女の子はわりと自ら好意を伝えずに誘われるのを待ちがちだけど、それって何の得もないですよね。私はグイグイいっちゃいます!」
合コンって言葉は確かに死語に近いかもしれない。マッチングアプリにSNSにゆるーい飲み会など選択肢が広がる中で、若い世代は出会いを楽しんでいるようだ。
取材・文/河合桃子
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