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Wi-Fiルーターは5年で買い替え? 「水槽の横」「電子レンジと同時使用」はNG! テレワークや新生活でのWi-Fiルーター、コスパ派・速度派の正解は?

集英社オンライン / 2023年3月31日 12時1分

新生活に向け、インターネット環境を整えたい。でもWi-Fiルーターには種類がありすぎてどれを選んだらいいのかわからない! そこで、Wi-Fi環境改善のポイントと、オススメWi-Fiルーターを厳選紹介する。

家電、PC、スマホにゲーム機……。今やどれもインターネット回線が必要。でもたくさんWi-Fiに繋いだら通信速度が遅くなる気もするし、家の中では繋がりにくい箇所も。

快適なWi-Fi環境を確保すべく、つながりにくい時の対処法からWi-Fiルーターの選び方まで、家電製品総合アドバイザーの資格を持つ家電芸人・かじがや卓哉氏に聞いた!

※製品価格は全て税込です。
※製品価格は取材当時(2023年3月20日)のものです。


電子レンジと同時にWi-Fiを使用すると、繋がりにくくなる!

まず、新規に購入する場合でも、Wi-Fiが繋がりにくい、もしくは速度が遅いと感じてWi-Fiルーターを買い替える前にもチェックをしてほしいポイントがあるという。

「Wi-Fiの電波は障害物に弱いんです。たとえワンフロアの家であっても、壁を1枚挟むごとに速度は落ちます。なので、Wi-Fiルーターは障害物が少ない、部屋の高い位置かつ中央に近い場所に置くことをオススメします。特に、コンクリート、金属、水は電波を遮断する弱めてしまう性質があるので、Wi-Fiルーターをそれらの近くに置かないこと。例えば水槽の横などにWi-Fiルーターを置いている人は、離すようにしてください」(かじがや氏。以下同)

さらに、Wi-Fiの電波がぶつかることでお互いに影響を与え、繋がりにくくなってしまう「電波干渉」が起きていないかも確認してほしいとのこと。

「Wi-Fiには周波数帯というものがあり、2.4GHz(ヘルツ)帯と5GHz帯、6GHz帯の3種類存在しています。6GHzはまだ対応機種が少ないのですが、現在、多くのWi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzの2種類の電波を切り替えられる仕組みになっています。

なかでも2.4GHzの周波数はWi-Fi以外にも電子レンジやBluetoothの電波でも使用されています。なので、これらの機器と同時に2.4GHz のWi-Fiを使用すると、電波干渉が起きて繋がりにくくなることも。そういった場合、Wi-Fiの周波数帯を5GHzに切り替えると解消することがありますよ」

実は、Wi-Fiルーターは5年が買い替え時!

これらを試した上で、Wi-Fiルーターを買い替えるべきタイミングとは?

「インターネット回線自体、約5年ごとに進化しており、2018年からは最大10Gbpsという速度のものになっております。しかし、Wi-Fiルーターがこの速度に対応していないと最大限に使えません。つまり、Wi-Fiルーターもインターネット回線の進化に合わせ買い替え、少なくとも約5年のスパンで新調した方がいいでしょう」

意外に早い買い替えが必要だが、買い替える時の選び方のポイントは?

「見るべきポイントは4点。まずは対応しているWi-Fiの規格の種類です。約7種類あります。最新のものほど通信速度が速いのですが、最新規格の『Wi-Fi6E』はまだ対応機種が少ないので、一つ前の規格の『Wi-Fi6』対応機種を選べば安心です。

2点目は、対応周波数帯。Wi-Fi6に対応しているものなら3つの周波数帯のうち、2.4GHz帯、5GHz帯のどちらにも対応して切り替えられるので、問題ありません」

ちなみに6GHz帯の周波数に対応しているのは最新の電波規格「Wi-Fi6E」のみ。6GHzが使えると電波干渉が起きにくく安定した高速通信が可能となるが、一般的に浸透するのはもう少し先になりそうとのこと。

「3点目はルーターに内蔵しているアンテナ数です。最大8本内蔵しており、アンテナが多いほど通信速度は速くなりやすく、遠くまで電波が届きやすい仕組みとなっています。

4点目は『メッシュWi-Fi』対応かどうかという点。メッシュWi-Fiとは、複数のWi-Fiルーターを繋ぎ合い、家のすみずみまで電波が届くようにしてくれるルーターのことです。『中継器』は1台のWi-Fiルーターの電波が届く範囲を延長してくれるだけですが、メッシュWi-Fiは複数の機器から電波をキャッチし、自動で効率良く家中に電波を飛ばしてくれるんです」

戸建てなど、複数台のルーターを使用する可能性があるならば、メッシュWi-Fi対応機器を選ぶのがいいとのこと。

コスパ派、速さ派……
それぞれにオススメのWi-Fiルーターは?

ここまでの基礎知識をふまえ、かじがや氏にオススメのWi-Fiルーターを教えてもらった!

「正直、Wi-Fiの安定性や速度はWi-Fiルーターの価格と比例します。しかし、使う環境によっても条件が変わるので、『これが一番速い!』とは一概に言えない状況です。使う場所や状況を考慮し、自分はどの程度の性能が必要なのかを考え、選ぶとよいでしょう」

では、まずはコスパ重視派には?

TP- Linkの『Archer AX10 AX1500 Wi-Fi 6 ルーター』(4500円 ※実売価格)です。5000円以下という嬉しい価格ながらWi-Fi6に対応し、ハイゲイン外部アンテナも4本搭載しています」

TP- Linkの『Archer AX10 AX1500 Wi-Fi 6 ルーター』

安いけど、速度は大丈夫なの?

「通信速度を表すMbpsという単位があり、一般的に自宅で使う分には1000 Mbpsを超えていると速いと言われます。こちらのルーターは1200 Mbpsなので、十分です。ワンルームにお住まいでしたらリモートワークなども快適に過ごせますよ」

続いて戸建てなどに住んでいて、複数台のルーターを使う予定がある方へのオススメを。

Linksysの『E7350デュアルバンド AX1800 WiFi 6 ルーター』(8800円)です。こちらはメッシュWi-Fiの中でも、メーカーを超えた複数のルーターとの連携が可能な『EasyMesh』という機能に対応しています。すでに1台持っている方や、今後Wi-Fiルーターのメーカーを指定したくないという方はこちらを買うと安心だと思います。Wi-Fi6に対応しており、速度も1201Mbpsとバッチリです」

Linksysの『E7350デュアルバンド AX1800 WiFi 6 ルーター』

さらに、群を抜いた速度と安定感の両面をカバーした高級モデルも聞いた。

「同じくLinksysの『ベロップ トライバンド AX5300 メッシュ WiFi 6 ルーター』(42,900円)です。Wi-Fi6対応でアンテナを4本内蔵したメッシュWi-Fiです。最大の特徴は、合計3種類の電波が使える点。通常のルーターだと2.4GHz、5GHz の2種類の電波しか使えないところ、さらにもう一つ5GHz の電波が使えます。これにより接続台数を増やしても余裕をもってWi-Fiを分担でき、最大100台の同時接続も可能です。
速度は2400Mbpsと、超高速。メッシュWi-Fiの中でも安定性と速度にこだわりたい人にオススメで、僕も使用しています」

Linksysの『ベロップ トライバンド AX5300 メッシュ WiFi 6 ルーター』

そして、最新の電波に対応した最速モデルも!

「Wi-Fi6Eに対応しているバッファローの『WNR-5400XE6』(19,980円)です。2.4GHz、5GHz の他6GHzの周波数帯も使え、速度も2401Mbpsと十分な速度で、電波干渉も少ないのが特徴です。最新の規格を体感したいならこれ。
ただし、まだまだWi-Fi6Eに対応しているスマホやPCが少ないので、せっかく買ってもお持ちのデバイスでWi-Fi6E通信が使えないという可能性も。購入前に使用するデバイスがWi-Fi6Eに対応しているか、確認が必須です」

バッファローの『WNR-5400XE6』

Wi-Fiのトラブルは、ルーターだけが原因ではない可能性も

最後にかじがや氏から、最新のルーターを使ってもなお、Wi-Fiが繋がりにくい、速度が遅いといった場合、ルーター以外に原因が潜んでいる可能性への指摘も。

「いくらいいWi-Fiルーターを使用していても、自宅に通っているインターネット回線自体が古いと速度は遅くなります。先述の通り2018年以降、インターネット回線の速度は最大1Gbpsから最大10Gbpsというタイプに順次移行しています。これは最大速度が10倍になったということ。

2018年以前にインターネット回線を契約している方は、もしかしたら最大10Gbpsが使えるのにまだ最大1Gbpsのインターネット回線を使用している可能性もあります。最大10Gbpsの対象となる方はこの契約を変更するだけで通信速度が改善するかもしれませんよ」

ルーターを新調し環境を整え、新年度は快適なインターネットライフを送ろう!

取材・文/菱山恵巳子

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