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大学1年生を悩ます「何を着るべきか」問題。ひと目でわかる「新入生ファッション」の特徴とは?

集英社オンライン / 2023年4月5日 11時1分

入学シーズン到来。大学入学にあたり、誰もが一度はぶつかるのが「何を着るべきか」問題。私服=「自分のキャラを伝えるための手がかり」と考えれば、手を抜くわけにはいかない⁉ 大学教員でもある人気ライターが新入生の12ヵ月を徹底ガイドした『文庫版 大学1年生の歩き方』より一部を抜粋、再編集してお届けする。

サークルに勧誘されやすい格好

大学入学にあたって、みんな一度は考えるのが「何を着るべきか?」という問題。もう制服はない。校章も名札もない。あなたのことを物語ってくれる強力なアイテムは、もうないのです。ということはつまり、あなたの私服があなたのキャラを伝えるための手がかりとなります。

教員のわたしから言わせると、1年生というのは、オシャレをはりきりすぎているのですぐにわかります。男子は凝ったデザインのネックレスをぶら下げていたり、ズボンの裾をロールアップするとチェック柄になっていたりと、細部にこだわりがちです。が、残念ながらオシャレってのは、細部よりも全体が大事なんだな……。



ここはひとつ、細部へのこだわりを捨てて、シンプルで長く着られる服を入手しませんか。オシャレが全然わからない諸君は、とりあえずユニクロ、GU、無印良品のマネキンが着てるコーディネートを丸パクりしよう! 自分でなんとかしようとすると余計ダサくなるから、まずは何も考えずパクる方向で!

お母さんに洋服を買ってもらってる男子たちには「自分で買え!」と説教したいところですが、まずはお母さんに「これからはユニクロとかGUで揃えたい」とお願いするところからはじめてくれ!

女子は1年生の時点ですでに結構オシャレなのですが、メイクが濃くなりがち。子どもの絵のような、非常にダイナミックかつプリミティブな顔面になっている女子も多いです。とくにチークが鬼門なんですよね。あれは塗る位置と量をちょっと間違えるだけでおかしなことになってしまうので気をつけてください(経験者は語る)。合い言葉は「塗りすぎてはいけない」です。

ちなみに、大学入学当時のわたしは「1年生っぽい=ダサい」と考える、大変ひねくれた女でした。初々しいのはダサいと思っていたんですよ。だからわざとメイクを薄くし、ズタボロのジーンズを穿き、男物のぶかぶかコートを着て大学に通っていました。高円寺や下北沢にいるような、古着の似合う女の人に憧れていて、でも東京に詳しくないので地元の横浜で服を買っていたあの頃。セルフプロデュースの方向性を完全に見誤ってましたね……。

その結果、1年生だというのにサークルにぜんぜん勧誘されませんでした。2年生になってわかったのですが、いかにも大学デビューだとわかる初々しい見た目は、新入生を勧誘しようとしている先輩たちにとってはものすごくありがたい目印なんです。お互いをよく知らない状態では、相手の見た目だけが判断材料なので。そういう意味で、ぶかぶかのコートを着ている小汚い女というのは、新入生としてあまりにもマニアックすぎました。

しかし、マニアックな人間を求め、目を光らせているサークルもあるにはあるのです。実際、華やかなテニスサークルには無視されまくったけれど、少人数で楽しくやってるバンドサークルには誘ってもらえました。でも、自分からわざわざ間口を狭くする必要もなかったと、今は反省しています。

ギャルサーやイベサーも見ておけばよかった!

サークルといえば「しつこく勧誘されるのでは?」と不安に思っている人がいそうです。わたしもそうでした。気になるサークルはいくつかあったのですが、勧誘のしつこさを恐れて本当に見たかったサークルのうち、半分くらいは諦めてしまいました。しかし、いまどきのサークル勧誘は、昔よりもだいぶマイルドで、フェイドアウトもしやすいと聞きます(とはいえしつこい勧誘にひっかかってしまう場合もあるので、困ったら学生課に相談しよう)。

それに、いずれにせよゴールデンウィークを過ぎれば勧誘の数は減っていきます。なぜなら、ご新規さんの獲得よりも、すでに入部したメンバーとの親睦に時間を使いたくなるから。「グイグイ来られるの嫌だ! 怖い!」とか思わなくて大丈夫ですよ。すぐにグイグイ来なくなりますので(笑)。

ちなみに、勧誘されたけど結局入らなかったサークルの人に、授業やゼミでばったり再会する、ということがあり得ます。「あ、あのときはどうも」くらい言える感じの方が、気分的にラクですので、フェイドアウトするときは、連絡先を削除! ブロック! といった方法よりは、「やっぱりやめます〜すみません〜」ぐらいの挨拶はして去るようにした方が良さそうです。

サークルに関しては、とにかく気になるところを全部覗いてみるのがオススメ。この機会を利用して、まったく興味のないサークルを見ておくのもいいでしょう。わたしも、ギャルが一杯いるサークルとか、意識高い系学生がイベントやりまくるサークルとか、見ておきたかったなあ……。

現役大学生へのインタビュー調査でも「最初から的を絞っちゃダメ! とにかく浅く広く!」という声が多く聞かれました。最初に「最高のサークル見つけた!」と思って、他を見ないでいたら、最高なハズのサークルで、あんなトラブルやこんなトラブルが起こって結局やめることに(泣)……という経験をしている先輩たちもいます。

1年生の4月は、自分の選択のひとつひとつに「ホントにこれでいいのか?」と不安になる時期ですが、どうせ不安になるなら、あっちこっちに首を突っ込み、なるべく多くの選択肢を手にした状態で不安になりましょう。その後の学生生活で徐々に選択肢は狭まっていくのですから、4月の1年生は多少とっ散らかっていても構わない。むしろ全力でとっ散らかるべきです。

文/トミヤマユキコ イラスト/小幡彩貴 写真/shutterstock

文庫版 大学1年生の歩き方

著者:トミヤマ ユキコ 清田 隆之

2023年3月17日発売

770円(税込)

文庫判/232ページ

ISBN:

978-4-08-744505-3

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