「おはようございます。これからお墓参りに行ってくるんです」
自ら110番通報した3月19日の朝9時、小川順也容疑者(37)はそう言って近くのお墓へと向かう姿を近隣の住民に目撃されている。この日はお彼岸で小川容疑者は普段と何ら変わらない様子だったいう。その後、「中学校の同級生を殺して埋めた」と通報し、逮捕されている。近隣住民が語る。
「1年前から順也君が自治会の会計を担当していました。会計を担当すると自治会の活動に使うためのお金の入った通帳や印鑑を預かるので、やろうと思えば自由に引き出せます。70万円くらいを引き出したと聞いています。会計の役は持ち回りの年齢順で、当初は順也君も『えー会計はちょっと……』と拒んでいたのですが、断りきれずしぶしぶ引き受けていました。運送会社の仕出しをやっていると本人は言っていたのですが、働いている様子はなかったので、お金に困っていて使いこんだのかもしれないですね。ちょうど新年度に入るので会計役の引継ぎが迫っていて、使い込みがバレて、過去の“事件”もすべてが発覚すると思い悩み、自首したのでしょう。横領事件が”別の事件”になってしまった」