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「水着をやるんだったら、芸能界に残らなくて大丈夫です!」実はファッション誌の専属モデル経験はなし。もうショートカットはやめるかも。田中美保の意外すぎる秘話

集英社オンライン / 2023年4月9日 10時1分

2000年代、雑誌『Seventeen』や『non-no』などで活躍していたモデル・田中美保。キュートな表情とトレードマークのショートヘアは、当時、多くのティーンにとって憧れの存在だった。あれから20年、モデル時代の秘話やショートカットへのこだわりを語ってもらった。

『Seventeen』は「部活の延長だと思っていました」

――そもそも芸能活動を始めたきっかけは何だったのでしょう?

街を歩いていたときにスカウトされたのがきっかけでした。そのときは10歳ぐらいだったんですけど、当時はとにかくバレーボール少女でした。

興味がないわけではないけど、自分から進んで「芸能界に入りたい!」とは思っていませんでしたね。



中学生ぐらいまでは、本気でバレーボールの日本代表になりたいと思っていましたから。全然うまくはないんですけど、それくらい熱中していたんです(笑)。

――逆に人前に出ることへの抵抗はなかったんですね。

どちらかというと好きだったとは思います。でも、恥ずかしがり屋だったので、いざ人前に出ると赤面しちゃうこともありました。

――長く芸能活動を続けてこれたのはなぜだったんでしょう?

もちろんこの仕事で食べていけるほど甘くないと思っていましたし、親から「手に職ってつけた方がいいんじゃない?」と言われたこともあって服飾系の短大に通っていました。

だから、その頃まではモデル活動と学業を両立させていたんですね。

でも、20歳になって就職活動を前にしたときに、いよいよモデルを続けるのか就職するのかという選択肢に迫られて「やれるところまでやろう」と決めたんです。

――10代の頃からかなり活躍されていた印象だったので、20歳まで葛藤していたというのが意外でした。

正直、10代の頃は仕事っていう感覚がなかったんですよね。メインでやらせていただいていた『Seventeen』は年齢の近い子が学校帰りに制服で集まって、撮影をしていたこともあって、部活の延長という感覚でした。

芸能人の友達もいるわけでなく、普通の都立高校に通っていたので、芸能界にいるという感覚もなかったんですよね(笑)。

――当時『Seventeen』を読んでいて、モデルさん同士のプリクラが載っていたり、すごく仲良さそうな印象があったので、部活の延長という表現にしっくり来ました。

そうですよね? 雑誌の内容も、私生活とか制服、スクールバックの中身を見せるようなものも多かったですし。当時は月に2回発売されていたこともあって、放課後はほぼ毎日撮影してました。

「水着をやるんだったら、芸能界に残らなくて大丈夫です!」

――いろんな選択肢がある中で、モデルの仕事を選んだのはなぜだったのでしょう?

最初入った事務所が、すごい小さい事務所だったのですが、モデルというよりもグラビア関連のお仕事をされている方が多い事務所だったんですね。

それで中学生になったときに少年誌で水着の撮影をやらないかというお話が出たんですけど、それを聞いたときに「水着(の仕事)をやるんだったら、芸能界に残らなくても大丈夫です!」って断ったんです。

それ以降、ファッション誌の現場に事務所の方が連れていってくださるようになって、気づけばモデルのお仕事がメインになっていきました。とは言っても、専属モデルをやったことはないんですけどね。

――!? それは意外です。

『Seventeen』や『non-no』のイメージが強いとは思うのですが、その間に別の雑誌にも出させていただいていますからね。専属モデルだった経験はないんです。

――グラビアの仕事をはっきりと断ったというのは、なぜだったのでしょうか?

当時は中学生だったこともあって、水着のお仕事には抵抗があったんですよね。それで自分がやるつもりのなかったことを、苦痛を感じながらやるのは違うなって。

あと芸能界って幻みたいな世界じゃないですか。人気商売だし、応援してくださる方がいなければ仕事もなくなっちゃうというのはずっと理解していました。

だから、高校1年生の終わりごろまではバイトもしていたんです。そこで働いた経験もあって「別に芸能界でのお仕事がなくなっても困ることはないだろう」って思っていました。

――どんなアルバイトをされていたんでしょうか?

最初はセブンイレブンで、その後にガソリンスタンドで働いていました。

――なぜ、その2つだったのでしょう?

どっちも兄がやっていたアルバイトだったんですよね。だから、なんとなくどんな感じかは聞いていましたし、スムーズに入れたんです。

結局、高校1年生の終わりぐらいから『Seventeen』の仕事が忙しくなってきて、そのタイミングで事務所の方から「バイトも、学校もなんて無理だよ」ってやんわりと諭されて、辞めちゃったんですけどね。

私的にはすごく楽しかった思い出です。

――当時の経験が芸能界で生きていると思ったことはありますか?

アウトドアな環境での撮影に抵抗がある子もいる中で、私は全然気にせずできちゃうってことですかね。「ガソリン臭くなっちゃう」ことには慣れていたので。

あとは、芸能界とは関係ないのですが、最近セルフレジやセルフのガソリンスタンドが増えたので、めちゃくちゃスムーズにできます(笑)。

北海道での生活

――大きな転機として、2015年に夫の稲本潤一さんがコンサドーレ札幌に移籍したことで札幌に移住することになったことがあるかと思います。東京で生まれ育った田中さんは、東京を離れることに対して戸惑いはなかったのでしょうか?

北海道に行くまで、16歳から32歳までは、毎日朝から晩まで仕事をしていたので、仕事をセーブして、自分だけのために何日も何ヶ月も使えることにワクワクしていました。

もちろん、東京に戻って来たときにモデルとして仕事を続けられるのかはわからなかったんですけど、そうなったときには別にバイトをすればいいかなって。

――なるほど。そのときも「絶対にモデルとして働き続けたい!」とは思っていなかったんですね。

そうですね。たぶんどの仕事かというよりも、働くのが基本的に嫌いじゃないので、モデルの仕事だけに固執しているわけではないんだと思います。

もちろんモデルでい続けたいという気持ちはありますけど、求められなくなったら、それはもうしょうがないし、無理なら無理だなと。諦めが早いんです。

――てっきり一大決心かと思っていました。

当時も北海道に行くことについて、周りから「よく決心したね」と言われましたけど、私的には旅行に行くくらいの感覚で「いいよ! 行く行く」ってすぐに返事しました。

武尊からのラブコールは
「意外でした…モテないので」

――今年の1月にABEMAで配信された『鶴瓶&ナイナイのちょっとあぶないお正月』で武尊さんから「中学生の頃から大好きだった」と言われた田中さん。オファーが来た時の気持ちを教えてください。

めちゃくちゃ意外で、嬉しかったですね! 私、芸能人の方に「好きです」とか「憧れてます」って言われたことないですし、モテるタイプではないので(笑)。

――意外というのが意外に感じました。

本当ですか? でも、ずっとマイペースに生きていますし、私自身、男の子にモテようと思って生きていなかったので、ほぼ初めての経験でしたよ。

――田中さんがきっかけでショートカットの女性が好きになったとの発言もありましたね。

ね! 女の子から言われることはあるんです。ママ友から「当時、すごい憧れてたんです」って言われたり、美容師さんから「美保ちゃんみたいにしてくださいって言うお客さんがすごく来るよ」って聞いたり。

でも、男の人から言われることはないんですよね。「同じ髪型にしたい」って言われることはたまにあるので、「マネしやすいんだな〜」って思ったことはありますけど。

――ところで田中さんはいつ頃からショートカットなのでしょうか?

中3の終わりにショートカットにしてから、ずっとです。でも、今、伸ばそうかなって迷っているんです(笑)。

――トレードマークなのに! それも意外です。

年を重ねていく中で、いつまでキレイに伸ばせるかなって。ガサツな性格なのもあって、もしかしたら年齢的にもこれが最後の伸ばせるタイミングかもしれないって思うんですよね。

もちろんずっと健康的な髪を保てる方もいると思うんですけど、私は2人目を産んだこのタイミングで髪質がガタッと変わってしまったので。ブチブチ切れてしまう前に、ポニーテールとかしてみたいなとやんわり。

――伸ばすとなったら、25年ぶりですか?

そうです! でも、ずっとショートだったから、早々に飽きちゃって伸ばせない気もするんですけどね。

もうめんどくさいなと思っているので。「よし、次は伸ばそう」と思っても、ある程度の長さになると「なんか髪型と洋服が決まらないな」って切っちゃうんです。

ゴールデンウィークぐらいまでは、保てたらいいなと思います(笑)。

――最後に今後お仕事を通してやっていきたいことを教えてください。

引き続きいろんなお仕事をさせてもらいつつ、自分が良いと思ったもの、皆さんに伝えたいことを発信できたらなと思っています。

最近は「tocar」というハンドセラムを販売しているのですが、どんどん商品プロデュースをしていきたいというよりも、自分が良いと思ったものを届けたいと思っています。子育てに関する情報とかもSNSで発信したいですね。

取材・文/於ありさ 撮影/石田壮一

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