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〈木更津・庭から人骨〉「ゲーセンついてきてくれたら5万円あげるよ」いびつな友情!逮捕された男(37)は金で交友関係を維持していた!?  元ホスト被害者の兄も金をタカっていて…

集英社オンライン / 2023年4月3日 20時19分

横領容疑で逮捕された千葉県木更津市の小川純也容疑者(37)は「中学校の同級生を殺して埋めた」と供述、自宅の庭からは白骨化した遺体が見つかった。遺体は20代~40代の男性と見られ、小川容疑者が供述している同級生の男性と特徴が一致しているという。遺体の頭部などには骨折痕があり、県警は遺体の身元の特定を進めるとともに、殺人容疑も視野に捜査を進めている。

「ゲームセンターについてきてくれたら5万円あげる」

3月20日、小川順也容疑者(37)は自身が務めていた自治会の会計という役職を利用し、数十万円を着服し逮捕された。その後、「15年前に中学生の同級生を殺して庭に埋めた」という本人の供述にもとづき捜索したところ、白骨化した遺体が見つかった。動機については「同級生が家族の年金を無心していた」と供述している。



前回、「集英社オンライン」では事件を詳報し、近隣では「気の弱かった順也君が中学の同級生Aからお金をタカられていたというのは有名な話」だったことを報じた。だが今回、2人をよく知る同級生は「Aだけが悪いわけではない」「そもそもタカっていたのは同級生のAだけじゃなかった」と証言した。

「理由はわかりませんが、Aは児童養護施設から学校に通ってました。Aは体が大きいものの、不良とかではまったくなく、ケンカなんてできませんし、どちらかと言えばおとなしい部類に入ります。なので、『お金を出せ』とか『お金をくれ』とかそういう恐喝めいたことはしていなかった」(同級生)

親分・子分の関係ではなく、表面上は「対等の立場で付き合っていた」と、この同級生は語る。

小学生時代の小川容疑者

「Aからすれば順也とうまく付き合っていれば、お金を貰えると思っていたと思います。
Aが口が上手かったというのもあると思いますが、そもそも『お金をあげる』と言い出したのは順也だと聞いています。順也は『木更津駅のゲームセンターに遊びに行くのに1人だと怖いからついてきてほしい。ついてきたら5万円あげるよ』『服を買いに行きたいからついてきてくれたらお金をあげる』そんな風に誘ってくるとAは言っていました。

中学生にとって5万円は大金だからAにとったらいいバイトですよね。当時の木更津駅は色々な中学校の連中がいてカツアゲが流行っていたので、順也は1人では怖かったんだと思います」

Aさんは小川容疑者からしたら一種のボディガードといったところだろうか……。

友達のいない順也に近寄っていったのはAくらい

「先程も言いましたがAは不良ではなく、本当に怖いグループの前ではおとなしかったので、少なくとも中学時代は無理矢理にお金を払わせることはできなかった。順也は友達をうまく作る方法がわからなくてお金で引き留めるというか、そういう部分がありました」(同級生)

当時、小川容疑者は農家の祖父と大工の父親、軽度の障害を持った母親と、重度の障害を持った妹と暮らしていた。彼は複雑な家庭環境にコンプレックスを抱いていた節があり、対人関係を上手く構築できなかったという。

消防隊員時代の小川容疑者

「劣等感というか、闇というか、そういう部分が順也にはありました。だから友達とどう付き合っていいかわからず、お金に頼るという発想をしていたのかもしれません。順也は暗いし面白味もないので、みんなわざわざ近寄らないなか、Aだけは近寄っていってました。『順也の家はそれなりにお金があった』ってAから聞きました」(同級生)

Aさんは中学卒業後、地元を離れて寿司屋に修行に出向いたが、すぐにまた地元に戻ってきた。しかし、Aさんは施設を退所していたため地元に家がない。そのため、小川容疑者の自宅から車で10分かからない旅館を根城にしていたという。旅館の関係者が語る。

「たしかにその頃にその年代の子が泊まりにきてましたよ。宿泊費は当時の値段だと4000円くらいですかね。児童養護施設の子だというのは知っていましたが名前は覚えてません。
1人ではなく複数人で泊まりにくる時もありましたが、週に1度とかそのくらいの割合でしか来てないと思いますよ。『友達と遊ぶために来てるんだ』と言っていたのは覚えています」
(同級生)

厄介だったのはAではなく、Aの兄

前出の同級生によると旅館に一緒に来ていたのはAさんと、Aさんの兄だったという。

「家のないAに対して旅館を借りてそこに住めばいいと順也が言ったのでしょう。
順也よりAのほうがパワーバランス的には上ですが、あくまで順也が自分からお金を出すように仕向けるのがAのやり方です。
それに順也にタカっていたのはAだけじゃありません。1つ年上のAの兄も順也にタカっていて、木更津駅への付き添いはAの兄もついて行っていました。

旅館のお金を順也が払えなくなったから、Aが順也の家に住むようになったのでしょう。一緒に住むくらいだから、2人の関係は悪くなかったんだと思いますよ。むしろAよりもAの兄の方がちょっと厄介なタイプ。Aの兄もお金に困っていたと聞いています」(同級生)

白骨化した遺体が見つかった小川容疑者の自宅

1つ年上のAさんの兄は、不良をかじったようなタイプで、Aさんよりも先に児童養護施設を退所し地元を出てホストクラブに務めていたという。

「10年以上前、Aが順也の家に住んでいた時期にAの兄を木更津駅付近で見かけました。すでにホストをやめていて、小汚い服を着ていました。家がなくお金にも困っている様子でした。彼のその後の行方も私は聞いたことがありません。事件に巻き込まれていなければいいのですが……」

現在、県警は小川容疑者から詳しい事情を聴くとともに、身元の特定を進めている。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

Twitter
@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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