釧路市内から厚岸町の親戚の家へ遊びに訪れていた看護師の女性は、中型の日本犬を2匹連れて散歩に出かけていた。
舗装もされていない牧草地や林が広がるエリアでクマと遭遇し、後頭部を噛みつかれ、ふとももなどを爪で引っかかれ重症を負った。女性は車で消防署に運ばれた後にドクターヘリで釧路市内の病院に搬送された。
厚岸町環境林務課の担当者が語る。
「襲われた女性は重症で入院していますが、意識はあり命に別状はないとのことです。まだ話を直接聞ける状態ではないので現場の詳しい状況はわかりませんが、外れた犬のリードが落ちていた沢の周辺でクマに襲われたと見られています。その後、犬は無事に保護されました。
地元の人なら、木の生えてる場所であればどこにクマが現れてもおかしくないという認識を持っているので、まず 沢や森に無防備に入っていきません。
ですが、観光客の方ですと『山には1人で入らない』『薄暗くなったら入らない』などクマが現われる危険性をお知らせしていても、行者にんにくなどの山菜を取りに行ったり、釣りをしに入っていってしまうんです」