《口喧嘩最強ギャル・みりちゃむ》上下関係が厳しいギャルの世界で撮影中に何度も喧嘩。中学生時代にいじめを経験した、みりちゃむはどうして“口喧嘩最強”になったのか?
集英社オンライン / 2023年4月8日 12時1分
egg専属モデル、インフルエンサーとして活躍中のみりちゃむさん(20歳)。敏腕プロデューサー・佐久間宣行氏のYouTubeチャンネルの企画「口喧嘩オーディション」に出演したことで大きな話題を呼び、“口喧嘩最強”の異名を誇るほど、TVや芸能界から注目されている。そんなみりちゃむさんは、いつから“ギャル”に目覚め、自分のスタイルを確立してきたのか。本人に学生時代のエピソードや芸能活動を始めたきっかけについて話を聞いた。(前後編の前編)
小学校ではオール5もとる成績優秀な学生
アムラーの影響を受けたコギャル世代の母親と、ファッション関係の仕事をする父親のもとに生まれたみりちゃむさん。両親ともヤンチャな性格で、ときに親同士で取っ組み合いの喧嘩をする場面もあったという。
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今はスリムなみりちゃむさんだが、子供の頃はまん丸顔だった
「ギャルになろうと思ったというよりも、母親の派手なファッションや濃い化粧を幼い頃から見ていたんで、その影響が大きいんですよ。また、今でこそ『口喧嘩最強ギャル』なんて言われ方してますけど、親と口喧嘩して怒鳴り合うことも多かったから、自然と口が達者になったんだと思います。
父親からは、芸能の仕事に対して『生半可な気持ちでやるな。何事も全力でやれ』と言われたこともあるけど、『何も仕事のこと知らないくせにふざけんな』と喧嘩して。何度も家出してやろうと思いましたよ(笑)
ああ言えばこういうみたいな言い訳ではなく、真っ当なことを言わないと筋が通らない。本音でぶつかり合えるほど、本当は仲が良いんですけど、些細なことで罵るのはよくありましたね」
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小学生時代のみりちゃむさん
そんな家庭で育ったみりちゃむさんだが、小学生時代は文武両道の学校に通い、勉強も部活も熱心に取り組んでいた。
「小学4年生からバレーボール部に入っていました。私が通っていた当時は『毎朝登校したら1km走る』という謎の校則があって。毎日走るのはめんどくさかったですね。勉強に関しては、授業中に学習した内容を覚えるのが得意で、テストもよく100点を取っていました。成績もオール5だったこともあります」
中学生で遭ったクラスのいじめ
芸能界に憧れを持つようになったのは、小学6年生で初めて受けたオーディション。
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ギャルメイクに目覚める前の中学生時代のみりちゃむさん
ただそのときは、2次選考が歌のオーディションだったため、「小学生にはハードル高すぎ。歌いたくない」という理由から断念した。
その後、中学へ進学すると本格的にギャルメイクに目覚め、中学2年生の頃にはカラコンやつけまつげをつけるように。勉強もしなくなり、授業では寝るのが日課だった。
「メイクは小5からやり始めたんですが、ほとんどお遊び程度でした。中学に入るとがっつりメイクをして、ギャルスタイルを楽しんでいました」
だが、みりちゃむさんのことをよく思わない周囲の女子に「私より目立つな」と言われ、いじめを受けるようになってしまう。
「クラスの女子からハブられ、無視されたり、学校に行かなくなった時期がありました。ちょうど同じ頃に軽度の起立性調節障害を患っていたのもあり、家にいる時間が増えたんですよ。でも、それがきっかけで雑誌や事務所のオーディション情報を、ネットで探して応募するようになりました」
学校以外のコミュニティで友人を作ることが大切
中学2年生のときに大手芸能事務所に所属することが決まる。そこから、ファッション雑誌のスナップ企画やアイドル活動に携わるようになった。
「中学時代にいじめを受け、行き場を失った時期も経験したが、芸能の道をめざす友人とはたくさん仲よくなれ、新たな人間関係を構築できた」
不登校やいじめの問題が社会問題化しているなかで、自身もいじめを経験したみりちゃむさんは「友達を学校だけにしない」ことが大切だという。
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「町のダンススクールとかピアノ教室とか、学校以外のコミュニティは必要」と話すみりちゃむさん
「不登校とかいじめとか、そういうのを見ると『学校だけにコミュニティを求めすぎている』と感じるんですよ。私は芸能という道に進んだことで、学校以外の友人を作ることができた。習い事でも塾でも何でもよくて、学校以外のコミュニティで人間関係を作っておけば、自分の居場所がきっと見つかると思うんです」
自発的に行動したから『egg』の専属モデルになれた
そして、みりちゃむさんは最年少の15歳でeggモデルに抜擢され、芸能活動に軸足を置くために通信制の高校に進学する。YouTubeチャンネルへの出演を経て、雑誌が復刊した後、『egg』の専属モデルとして活動を始めたみりちゃむさん。
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高校生時代のみりちゃむさんの髪の毛はピンクだった
実は当初、事務所のマネージャーから「eggの担当からTwitterで連絡が来る」と聞いていたそうだが、2〜3週間しても音沙汰がなかった。
「たまたま知り合いにeggのスカウトマンがいて。もう待ちきれなくなって、自分から連絡したんです。そしたら編集長につなげてもらうことができ、『撮影の現場来て』と言われ、そのまま専属モデルになりました。自分から行動してなければ、今の自分はいなかったかもしれません」
仕事に求められる成果は80%でちょうどいい
みりちゃむさんの掲げるモットーは「やれることは全部やる」こと。基本グラビア以外はNGなし。自分ができることは精一杯やる。これが芸能活動の基本スタンスになっている。
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「仕事に対しては精一杯臨みますが、求められることに対しては80点くらいでいいと正直思ってます。だって、全力を出そうとやりすぎると、人ってだいたい空回りするじゃないですか。もちろん、やれることはベストを尽くすけど、『頑張りすぎない』ことを意識しています」
20歳になったみりちゃむさんは、今でもegg専属モデルとして一線で活躍している。そんななかで、一番思い出に残っているエピソードは、eggモデルとして最初の撮影だという。
「2019年に2泊3日で沖縄に撮影を行ったときのことは今でも印象深いかな。ギャルって先輩後輩の上下関係がしっかりしていて、撮影中はモデル同士で何度も喧嘩したんですよ。自分のこだわりや主張があったりして何かと大変で。それでも無事に撮影を終えられて本当によかった」(#2へつづく)
みりちゃむのアザーカットはこちらから(すべての画像を見るをクリック)
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取材・文/古田島大介 撮影/井上たろう
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