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「会議室の予約方法も知らなかったし、予算に思いを巡らせる機会もなかった」日本テレビ、徳島えりかアナが考える“会社員”としてのアナウンサー

集英社オンライン / 2023年4月15日 10時1分

日本テレビが手掛けるアパレルブランド「Audire(アウディーレ)」に関わる徳島アナ。郡司アナとの関係や、これまでの歩みを聞いた。

日本テレビアナウンサーが立ち上げたアパレルブランド「Audire(アウディーレ)」。発案者の郡司恭子アナウンサーとは、先輩後輩を超えた友情で結ばれているという。徳島えりかアナウンサーに、話を聞いた。

絶対的信頼を寄せる郡司アナのセンス

――郡司アナとは『ZIP!』以来、とても仲がよいそうですね。

郡司アナが2つ下なのですが、プライベートでもランチやお茶をします。特に買い物は郡司に見立ててもらうことが多いです。

彼女のすごいところは、なんとなく「それ、かわいいです」ではなく、「徳島さんはここがこうだから、ここは隠して、ここを出したほうがいいです」や、「こっちの色の方が顔映りが良いです」など、ロジカルに言ってくれるところ。



郡司アナが薦めてくれた洋服の中には、私が普段選ばないようなデザインや色もあるのですが、それを着ていると「今日の服似合ってるね」と褒めてもらえることが多いので、彼女のセンスには絶大なる信頼を置いています。

――アナウンサーの方は、ロケや取材の時は私服だそうですね。

そうなんです。ですから、入社1年目は大変でした! 数ヶ月前まで、Tシャツとジーンズで事足りる大学生だったので、きちんとした洋服がほとんどなくて…。

いつも同じ服を着ているように見えないよう、ベストを重ねるなど工夫して、着たものをメモしながら乗りきりました。今でも毎回の服選びは大変ですが〝郡司コレクション〟のおかげでとても助かっています(笑)

――では、郡司アナがブランドを立ち上げると聞いたときは?

間違いない!と思いました。

私は彼女が「アパレル事業をやりたいんですよね」と話している段階から聞いていたので、もし手伝えることがあるのなら何でもやるよ、と伝えました。

――現在はどんな形でAudireに関わっているのですか?

会議で「この服は、もっとこういうほうが嬉しいな」と意見を言わせてもらうこともあるし、郡司アナとショッピングに行ったときに「この素材、長時間の移動でもシワになりにくいから、Audireでも使いたいね」とリサーチになることもあります。

――徳島さんの意見が反映されたアイテムもあるのですか?

セカンドコレクションに、ウエストタックドレスという白と紺の2色展開で、ハイウエストのワンピースがあります。郡司アナは最初ノースリーブにしたいと言っていたんです。

ただ私は二の腕が引きしまっていないのがコンプレックスで、小さくてもいいから袖が欲しい。きっと私だけではなく、多くの人は袖があったほうが安心するし、より様々なシチュエーションで手にとってもらいやすいのではと主張しました。

結果、フレンチスリーブのワンピースとして送り出すことができました。

会議室の取り方から勉強

――アナウンサー業と、アパレルブランド、まったく違うお仕事をスタートするに当たり、戸惑ったことはありますか?

日本テレビの社員としてもう10年以上働いていますが、どうやって会議室を借りるのか、社内に提出する書類のフォーマットはどうなっているのか、知らないことばかりだったことがショックでしたね。

――それまでやる必要がありませんでしたものね。

そうなんです。予算や、業務で黒字化を目指すという感覚も希薄でした。Audireは社内の新規事業にあたりますが、そこには当然、割り当てられる予算というものがある。

もっと言えば、出演している番組にも、もちろん予算があって、その中で作られています。アナウンサーはあまりそういうことを気にせず職務を全うしてほしい、という空気に甘える部分もあったな、と愕然としましたね。

でもAudireをきっかけにそんなことを考えることができたのは、自分にとって財産だと思っています。

――そうやって、ひとつひとつ解決しながらプロジェクトを進め、お洋服ができてきたときは…?

サンプルが上がってきたときは、感動しました。

みんなでアイデアを詰め込んだデザイン画が、こんなふうになるんだ!と。
展示会で感じたのは、実際のモノがある喜びです。

――どういうことですか?

テレビはコンテンツとして消費されるもので、手にとって触れるものではないんですね。ところがお洋服は、触って着てもらえるんです。「私たちはこんな思いを込めて作りました」と直接伝えて、その場で感想を聞かせてもらえる。

そして、そのモノを買ってくださった方がSNSなどで「このような場所に着ていきました」「このようなコーディネートをしてみました」と発信してくださる。

この感動は、テレビだけでは味わえない喜びだと思います。

――逆に、難しいと感じることはありますか?

展示会では接客もしたのですが、「これはポケットを斜めにつけたのがこだわりなんですよ」なんて話をしつつも、思いを押し付けてしまっていないか気を使いました。

たとえば、私が大好きな『名探偵コナン』の話をテレビや取材でするのであれば、多少押しつけがましくても(笑)、熱を持って語ることも大事かなと思うのですが、洋服の場合はおひとりおひとりのニーズもくみ取りつつなので、難しいですね。

クローゼットに並ぶ、あの番組のTシャツ

――普段のファッションについて教えてください。

20代の後半は、パーソナルカラーや骨格診断に興味があって、自分にはこういう色、こういう形しか似合わないと思い込んでいた部分があったんです。

社会人として年数を重ねるごとに、自分のワードローブの幅が狭くなっていったところで、郡司アナと買い物に行くようになり、その幅が広がった気がします。

34歳の女性として、日本テレビアナウンサーとして、一定の基準はありますが、その中で自由にときめくものを着たいなと。

ですから今は、Audireのようにキレイめな服も着ますし、カジュアルなものも着ます。

――確かに、人前に出るお仕事なので気を使いますよね。

ワードローブは、私服であると同時に、ロケなどでも着るものなので、洋服を選ぶときのひとつの基準にはなってしまいます。

ですから、たとえばダメージジーンズみたいなものには、手が出ませんね。

――大好きなアイドル風のお洋服は?

着ません(笑)。子どもの頃からレースやフリルがついた洋服を自分で着たいとはあまり思いませんでした。あくまでも、アイドルが着ているのを見るのが幸せです。

衣装を間近で見られるのは、アナウンサーの役得ですね。テレビ画面では見えないような細かい部分までまじまじと観察しては、「はぁ〜かわいい〜」とうっとりしています(笑)。

――ご自宅では?

大好きなアイドルのDVDを見たり、マンガを読んだりと、インドアなので、楽な部屋着です。

これからの季節は、24時間テレビのTシャツにスウェットパンツが定番。いままで使ってきた12年分のTシャツがあるので、今日はいつのにしようかなぁ、と選びたい放題です(笑)。

――Audireのこれからについては、どんなふうに考えていますか?

様々な意見を取り入れて、Audireを着たら日々の活力になる、お出かけするのが楽しくなる、そんなブランドをアナウンサーみんなで作っていけたらと思っています。

取材・文/工藤菊香 撮影/石田壮一 ヘア&メイク/尾古夢月

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