1972年の創刊号から2009年の最終号まで、表紙を通じて「ロードショー」の足跡を振り返ってきた「COVER TALK」。筆者は1996年ごろに同誌でデビューしてから、13年にわたって執筆してきた。休刊の際には大きな落胆を味わったが、中の人たち…編集部はどんな思いでそのときを迎えたのだろうか。
最終回となる今回は、筆者と同期間、編集者を務めた現レーベルの杉原麻美編集長に、「ロードショー」秘話と休刊後の動きについて聞く。
──「COVER TALK」の総括なので、まずは「ロードショー」の表紙について質問させてください。最終号に向けた数年、カバーはジョニー・デップばかりになっていきますよね。初登場が2004年なのに最多20回も表紙を飾っています。これは部数の低下と関係があるでしょうか?
その通りです。当時、部数は落ちていたんだけど、ジョニーが表紙のときはそこそこ売れて、ジョニーじゃなくなるとがくっと落ちて。だから、ジョニーをやり続けるしかない(笑)。