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「汚らわしい!」「娘や孫に見せたくない」知事選圧勝も黒岩“消去法”知事のお下劣不倫メールに横浜マダムたちが怒り心頭!〈山手エリア100人のマダムに聞いた〉

集英社オンライン / 2023年4月12日 21時1分

4月9日に投開票された神奈川県知事選挙。現職の黒岩祐治知事の不倫相手へのお下劣メールの内容が週刊誌によって報じられたことで、一部のネットユーザーからは“投票したい人がいない地獄の顔ぶれ”とまで揶揄された候補者たち。結果的に黒岩氏が圧勝したが、横浜のマダムたちは何を思ったのか。

街頭アンケートでも圧勝するも“積極支持”はほぼなし

「A子だけに本音を放出! ドッピュ~‼ ところでモロホンのドッピュ~は18日(月)でいかがカナ?」
「A子の料理ってどんなかな? アワビにバナナをさしたやつとか」

これらは黒岩祐治神奈川県知事が不倫相手のA子さんに送ったとされる下ネタメールの(原文ママ)だ。
投票日直前に不倫スキャンダルが発覚し、背水の戦いを強いられていた黒岩知事だが、蓋を開けてみれば次点候補者に130万票という大差をつける193万票余りを得て、4選を決めた。



有権者との直接対話を避けるため、街頭演説はいっさいなし。当選しても万歳三唱もなしという自粛モードの選挙だっただけに、当選後の会見も「マイナスからのスタートと肝に命じている。仕事でお返ししたい」と反省しきり。

しかし、有権者の反発は収まりそうにない。SNS上でも、

「まじで黒岩は見かけるたびに気持ち悪い」
「これでみそぎがすんだと思うな!」
「エロ知事が誕生してしまった。あの(ひわいな)メールがちらついて気持ち悪い」

と、黒岩県政継続を嫌悪する書き込みがいまだに絶えないのだ。

とはいえ、選挙は圧勝。はたして神奈川県民はどんな思いで票を投じたのか?
富裕層の女性たちが多いことで知られる横浜みなとみらい周辺の高級住宅街、山手エリアを歩く40~60歳代のマダム100人にアンケートを実施してみた。

今回アンケートを行った100人のうち、投票に行っていたのは64名。そのうち、21人が黒岩知事に票を投じていたことがわかった。有効得票の3割近くが黒岩票だったことになる。

しかし、じっくり話を聞いてみると、積極支持はほとんどなし。
知事選での黒岩陣営の対立候補は、共産党が推薦する岸牧子氏(65万1473票)、政治家女子党の大塚綾香氏(15万1361票)、無所属の加藤健一郎氏(12万3922票)の3人。いずれも知名度のない新人ばかりで、有権者にすれば、「黒岩さん以外を選びたくても、だれに投票すればいいの?」と悩んでもおかしくない顔ぶれだった。
つまり、3期12年の実績がある黒岩知事を、消去法の末、選択したにすぎなかったのだ。

これから紹介する山手マダムたちのコメントがそれを証明しているだろう。

「消去法で黒岩氏」「全員消去で白票」マダムたちの呆れと怒り

「すごく不潔な内容の不倫スキャンダルで嫌だったけど、黒岩さんには一応、知事を3期も務めてきたという実績がありますから。他のよくわからない候補が知事になるよりはマシだと思い直し、渋々黒岩さんに票を入れました」(50代女性)

「不倫報道はあまりに汚らわしくて、最後まで読めませんでした。ただ、投票は仕方なく消去法で黒岩さんに投じました。地元紙で選挙前の各候補の抱負を読んだんですが、まともな公約を掲げていたのは黒岩さんだけ。他の候補は無回答だったり、答えていてもほんのひと言、ふた言だけだったりと、いまひとつ信用できませんでした」(60代女性)

アンケートに答えてくれた横浜のマダムたち(※前後のコメントとは関係ありません)

「人としてダメでも知事としてはある程度信用できると諦めて、黒岩さんに投じた人が少なくなかったのでしょうね。私もその1人です(ため息)」(60代女性)

「汚職や犯罪ではなく、下半身の問題であるということ、そして発覚後にすぐに非を認めて謝罪したのを見て黒岩さんに票を投じました。他の3候補には県政を任せられる気がしませんでしたから」(50代女性)

上記のように、投票したとはいえ知事に対する嫌悪感が薄らいでいるわけではない。一方で黒岩知事を選択肢から排除したマダムたちからはこんな怒りのコメントも。

「本当に汚い下半身スキャンダル。娘や孫も神奈川在住ですけど、あの報道だけは絶対に見せたくない。他の候補と支持率が拮抗していたら、とてもではないけど、県知事に選ばれるような人じゃありません!」(50代女性)

「当選後の会見で、黒岩さんは白票の多さに、『自分への批判票と受けとめる』と発言していましたけど、まったくその通りです。今回の知事選挙には知り合いと数人で投票所に出かけたんですが、みんなで白票を投じました」(50代女性)

※前後のコメントとは関係ありません

「不倫メールがあまりにもお下劣だったので、抗議の意味も込めて白票を入れました。黒岩さんを支持しているとは思われたくありませんから! 黒岩さん以外の候補も知らない人ばかりで、今回の知事選は低レベルな選挙だったと怒っています」(60代女性)

「不倫の事実をもっと早く知っていれば…」

今回のアンケートの回答では、黒岩知事への投票の次に多い10人が白票を投じていた。取材に応じてくれた山手マダムたちの10人に1人は、今回の知事選において「該当者なし」と判断したようだ。
知事選後の選管発表によれば、19年の知事選では白票などの無効票が8万8964票(2.93%)だったのが、今回は21万2148票(6.91%)へと倍増。

期日前投票を悔やむ声があったことも特記されるべきだろう。黒岩知事に不倫騒動が発覚したのは投票日3日前のこと。そのため、期日前投票をすませた人で「知っていたら、別の投票行動をとっていた」と漏らす人も少なくなかった。

「事前に不倫を知っていれば、抗議の意味を込めて黒岩票でなく、白票を投じていたはず。何だか悔しくてなりません」(60代女性)

※前後のコメントとは関係ありません

「こんな不快でドロ沼のような選挙を体験したのは初めてのこと。腹立たしいです」(50代女性)

再選後の初登庁となった4月10日、黒岩知事は職員の前で殊勝な口調でこう訓示したのだとか。

「途中で知事職を投げ出すことはない。課題が浮かび上がったら、ただちに実行する。県民目線でともにやっていきましょう」

そうは言ってもある種の“消去法知事”。果たして県民の信頼を回復できる仕事ぶりを見せつけられるか。黒岩県政4期目には荒波が待ち受けている。

※「集英社オンライン」では、統一地方選2023について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

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@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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