家族を殺すか、人類滅亡か!? 理不尽な怖さに心粟立ちながら、少女の強さに救われるホラー『ノック 終末の訪問者』【えいがの絵日記】

〈職人肌のおじいさんとアフリカ不法移民の少年、そして周りの人々の温かさを描いた『ル・アーヴルの靴みがき』で泣く！【えいがの絵日記】〉から続く

イラストレーターのともゑさんが、心に響いた映画をイラスト絵日記にするシリーズ。第10回は、極限状態の人間の尊さ・怖さを描くM・ナイト・シャマラン監督『ノック 終末の訪問者』。恐怖にさいなまれつつ、ともゑさんの心を癒やしたのは…

そんな要求ありえる!?

仲睦まじさゆえに、一家の窮状がよりつらく…

4人組、一見フツーの人々に見えるのだが…

一家が失ったもの、得たもの

『ノック 終末の訪問者』（2023)　Knock at the Cabin 上映時間：１時間41分　アメリカ

製作・監督・脚色（共同）：M・ナイト・シャマラン

出演：デイヴ・バウティスタ、ジョナサン・グロフ、ベン・オルドリッジ他

仲睦まじい3人家族の夏の貸別荘に押し入ってきた、謎の4人組。家族のうちからひとりを殺さなければ人類が滅亡すると告げられ、必死で逃亡しようとするが、一味の側も必死に信じてほしいと命を差し出し、やがて疫病や地震が世界を襲い始める…。意思疎通の不可、粗野な武器で流される血、大災害などの恐怖シーンを重ねながら、互いを思い合い、自分たちに託された役割を知って行動する人間の強さを描く、シャマラン監督ならではのホラー作品。『ハリー・ポッター』のロンことルパート・グリントの出演や、監督本人がいつもどおりちょこっと出ていたりするのも楽しい。
2023年4月7日(金)より全国で公開中（配給：東宝東和）
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