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小3でジャニーさんにスカウトされ、Jr.時代にもCDデビュー。SixTONES森本慎太郎がドラマ『だが、情熱はある』で“アイドル”を捨てて手に入れたものとは

集英社オンライン / 2023年4月22日 13時1分

King & Princeの髙橋海人とSixTONESの森本慎太郎がダブル主演のドラマ『だが、情熱はある』。南海キャンディーズの山里亮太を演じている森本の演技が似すぎていると話題に。アイドルを脱ぎ捨てた俳優としての演技はどこで培われたのか。出演ドラマから紐解いてみた。

「……あれ? どっちが山里?」。

ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系列)の第一話を見て、一瞬、視点が迷子になった。こちらのドラマ、オードリーの若林正恭を髙橋海人(King & Prince)、南海キャンディーズの山里亮太を森本慎太郎(SixTONES)が演じている。

それぞれにコンプレックスと、迷いだらけだった人生を送ってきた二人。まだ実在している人物を、人気絶頂のアイドルが演じるというのは、設定を聞くだけで視聴欲を刺激される。



これまでの出演作でも見る側を見事に吸引する演技で、高評価の髙橋。若林が憑依したような仕草、喋り方には舌を巻く。一方、共演者、共闘者でもある森本。どこからどう見ても、山里である。山里本人もSNSで「俺じゃん」と評しているほどだ。

この森本の寄せ方、アイドルという立場を吹っ切ったような演技は一体どこから来るのだろうか。これまでの出演作から振り返ってみたい。

ガタイのよさが功を奏した、若手刑事役との出会い

2006年に小学3年生でジャニーさんに直接スカウトされ、Jr.時代にもCDデビューを果たしたことのあるSixTONESの森本は2007年以降、いくつものドラマに出演している。

『私立バカレア高校』(日本テレビ系列・2007年)
『GTO』(関西テレビ系列・2012年)
『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系列・2018年)


学園ドラマを中心に、王道のアイドル路線を進んでいたようだ。

ただ残念ながら年柄年中、ドラマばかりを見ているようなオタク=私の記憶にはうっすらとしか残っていない。体格のいい新人アイドルの人。そんな印象だけだった。

そこから一転、彼の演技がきっちりと記憶に残ったのは『監察医 朝顔』(フジテレビ系列・2019年)の森本琢磨役だ。

新人刑事で、先輩の後について必死で仕事をしている姿が、とてもよく似合っていた(ここで言う「似合っていた」は最大の賛辞)。同じグループのジェシーも『キワドい2人−K2-池袋署刑事課 神崎・黒木』(TBS系列・2020年)で、若手刑事を演じていたけれど、二人とも本当によく似合っていた。

共通しているのはガタイのよさだ。アイドルといえばレディースサイズの衣装を着用するほど、細身のイメージが強いが、その定説を覆したかのような、SixTONESの二人。鍛えまくった、ガタイのいいアイドルがいたっていいじゃないか。新人刑事らしからぬ、偉そうにも見える大きな背中がそう語っていた。

イカつさを全面に押し出して
アイドル禁断芸(?)のハゲヅラを被って

「うわ〜……こりゃアイドルではないな……」。

そう思わせたのは森本が『ナンバMG5』(フジテレビ系列・2022年)で演じた大丸大助役。公式ホームページにも「イカつい風貌」と紹介されていた、商業高校の一年生だ。ドラマもヤンキーの生き様がテーマのコメディ作。

実際、不良の世界といえばシリアスな部分もあるのだから、『ナンバMG5』とはまさに虚実の皮膜にある。主演の間宮祥太朗を筆頭に、アイドルは森本以外誰もいない現場で、森本の演技はピッカピカに光っていた。その演技見たさに、録画を2回見ていたこともある。

そして同年、彼の演技は(一旦)沸点に達した。『ZIP!』(日本テレビ系列)内で、毎朝放送されていた『泳げ! ニシキゴイ』で、お笑いコンビ・錦鯉の長谷川雅紀を演じていた。

そう、現在放送中の『だが、情熱はある』と同じく、お笑い芸人の再現だ。『M−1』優勝、50歳で遅咲き大ブレイクとなった長谷川は、ボケ担当。実生活でも相当な天然であることは周知されている。この難題を森本はめちゃくちゃ格好よく、演じていた。

「こ〜んにちは〜!」

あの長谷川独特の声色と、トーン。僧侶を演じているわけでもないのに、つるっぱげのヅラを着用して、おそらく眉毛も太く濃く描いていたはず。そこにはジャニーズの「ジャ」もなく、ひとりの俳優が立っていた。ガタイのよさも、キャラクターもすべてを逆手に取って演じた長谷川雅紀役。適材適所とはまさにこのことだと、振り返って納得をする。

だが、森本の演技には情熱がある

長谷川役から“芸人再現のプロ”となった森本が今、演じているのは山里亮太役。

時同じく、朝の情報番組『DayDay.』(日本テレビ系列)の司会者となった、本人。月曜から日曜までメディアで彼に触れない日はないほどの人気者にのし上がった。

そんな人物を演じるのはさぞ緊張感があるだろうと思って、第一話を観た。が、そこには思い切り鼻の穴を膨らませて、エネルギーを爆発させたいとジリジリしている、若かりし頃の山里そのものがいた。

で、冒頭の「……あれ? どっちが山里?」という疑問が飛び出すわけである。

どこまで繊細な役作りをしたのかは分からないけれど、そこには熱量がある。AIがどうのこうのという時代ではあるけれど、最後に何かを動かすのは人から発せられる熱量だと思う。演技越しではあるけれど、森本の演技には、ある。情熱がある。

ひょっとしたら森本は演じている最中だけ、アイドルを捨てているのかもしれないと。

『泳げ! ニシキゴイ』で見た法則で行くと、森本慎太郎の演技は放送回数を増すほど、本人に似てくる傾向がある。今回の山里役も最終的には『DayDay.』にしれっと登場しているほど、似てくるんだろうと今から楽しみで仕方がない。

文/小林久乃

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