実は、というかすでにあちこちでカミングアウトはしているんだけども、1982年の段階で私はすでにただの映画ファンではありませんでした。遡ること2年前、中学3年のときにひょんなことから東宝スタジオに出入りするチャンスを手に入れ、それからというもの、暇さえあれば小田急線で成城学園前に行き、映画が生まれる場の空気に触れて悦に入っていました。
別に仕事をしていたわけではありません。ただの見学者です。だけど、それでも一観客を超えて最新の映画でなにが作られているのかを誰よりも先にキャッチしていたわけですよ、中学生の分際で。