今年一月に直木賞を受賞した千早茜さんの受賞後第一作となる『赤い月の香り』。
ベストセラー『透明な夜の香り』の続編で、今回の主人公は朝倉満という若い男性です。
独自のこだわりを持つ天才調香師・小川朔に誘われて彼の洋館で働き始めた満。完全オーダー制で依頼人の欲望をかなえる香りを作る朔の仕事に接することで、彼は少しずつ変化していく。
怒りの衝動を抑えきれない自分を見つめ、過去のトラウマに向き合うようになります。
前作に続き朔の友人・新城や庭の手入れをする源さんなど、お馴染みの人物も登場します。
本作で描きたかったテーマや続編への思いについて、千早さんにお話をうかがいました。
聞き手・構成=山本圭子/撮影=山口真由子/ヘアメイク=加藤志穂(PEACE MONKEY)