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どうする松潤? “浜松まつり”参加で危惧される市民のフィーバー。市は酒販売中止、1000人体制で警備強化で対策も、地元民は「しゃーないら!」「まーつじゅーん♪ ヤイショ!」

集英社オンライン / 2023年4月30日 9時30分

5月3日から5日にかけて開催される静岡「浜松まつり」は、地元民だけではなく、全国から約200万人以上が訪れる同市の一大イベントだ。今年はなんと大河ドラマ『どうする家康』に出演中の松潤こと松本潤が参加するという。だが実はこの浜松まつり、想像以上に荒々しいとあって、どうする松潤?

3日間気兼ねなく暴れられるから“ど嬉しい”

まつりのクライマックスとなる5月5日に松本潤(39)が「家康公騎馬武者行列」をするということで、今年はさらなる注目を浴びている浜松まつり。

午前10時の「開会宣言」とともに、昼日中に花火が上がり、地元の子供たちの軽快なラッパの音とともに、各町会が用意した大凧が一斉に舞い上がる予定だ。



昼間は浜松っ子たちの「意地」と「技」がぶつかりあう「喧嘩凧(糸切り凧)」、夜ともなれば、「御殿屋台引き回し」がまつりに色を添える。それぞれの町会が彫刻を施した豪華絢爛な山車とともに、荒くれものの若衆たちが提灯をもち「ヤイショ!ヤイショ!という掛け声とともに、町を練り歩くのだ。

豪華絢爛な山車

だが、現地では開催前から「まつりに松潤が来てほんとに大丈夫?」「絶対パニックになる」と不安の声があがっている。

浜松市の地元住民が言う。

「『浜松まつり』は県内最大の集客行事ですが、それだけではなく、地元民にとって『浜松っ子の一年は浜松まつりに始まり浜松まつりに終わる』という言葉があるくらいの一大イベントなんです。

それがコロナ禍により3年間中止となり、ようやく昨年から再開。去年は様子見でおとなしくしていたけど今年は全開でいくつもりで3日間暴れます。寝ないで“ヤイショ”ですね(笑)」(20代・男性)

また、別の40代の男性もまつりにかける意気込みを熱く語る。

「このまつりのために1年働いてきたから、この3日間は騒ぎまくりますよ。コロナ前まで、まつりの翌日は仕事を休んでいましたし、そういう仲間(まつりバカ)は会社にもたくさんいて、会社も『まあ昨日まつりだったしね』って許容してくれる。

コロナ前までは街も実行委員会もうるさくなかったから、それこそ1升瓶を持って“練り”に参加して、イッキ飲みして救急車で運ばれる若者も多かったね…今年は祭りの翌日が土曜。3日間気兼ねなく暴れられるから、“ど嬉しい”(凄くうれしい)」(40代・男性)

浜松っ子たちの血をたぎらせる「浜松まつり」。それだけに、かねて参加者の酒のトラブルが問題視されてきてたという。

渋谷のハロウィンと変わらない…

昨年のまつり再開時には新型コロナウイルスの感染防止の対策もあり、会場での酒の販売は禁止。路上での飲酒も厳しく取り締まっていた。

それでも渋谷のハロウィンのように老若男女、いたるところで酒は飲まれているという。以下は浜松市・観光プロモーション課の話だ。

「まつりやイベントへの参加者の方は飲酒禁止です。今回は4年ぶりに御殿屋台引き回しも復活と、やっと通常に近い状態での開催でして、ちょっとずつ規制を緩めてここまできた。

ただ、飲酒は禁止エリアではダメということで、家や別の場所で飲んできた方を立ち入り禁止にするということではありません。まつりに参加する方々は、会場ではなく、ご自宅やお店などで、お酒を楽しんでいただければと思います」

写真/読者提供

だが、市の“頑張り”もどこ吹く風。「毎年まつりを楽しみにしている」という40代女性はこう話す。

「今年も『飲酒は禁止』と言われてるけど、そこは“自己責任”ってことで(笑)。まわりもこっそり持っていくって聞いている。喧嘩もよくあることだし、こればっかりは、まつりだからしゃーないら!

“ナマ松潤”は1回見てみたいねぇ。娘と見に行くよ。(騎馬武者行列の見学は)抽選だというのは知らなかった。でもパレードが開催されるのは外だし、行けばなんとかなるでしょ‼」

静岡県民といえば「新しもの好き」で「好奇心旺盛」な県民性として知られる。

進取の気性に富んだ静岡県民の“目利き”に目をつけた企業やメーカーが、新商品を全国展開する前に当地で市場調査をするのは有名な話だ。

それだけに、地元民の危惧は深まる。

「まつり当日は松潤見たさにファンだけでなく、多くの地元民が集まることが予想される。過去にスタバやドトールが街に進出してきた際、1号店には1時間以上の行列ができた。

それだけミーハーな街なんです……。過去にも人気映画のロケが町中で行われた際、テレビで見るタレントさんを生で見たことに興奮した酔っ払いたちがカメラにピースして映り込み、撮影にならなかったことがある。

今回も『ヤイショ、ヤイショ』と松本さんに絡みにいこうとする“輩”がいなければいいのですが…」(地元商工会幹部)

どうなる?! 松潤!

中には「エキサイトした群衆に松潤が騎馬から引きずり降ろされるかも」と物騒な心配をする住民もいる。

トラブルが起きないことを願うばかりだが…(写真/読者提供)

これに対して「対策は万全」と豪語するのは「浜松まつり組織委員会」だ。

「当日は人混みでパニックになることが予想されます。ブレーキがはずれた酔っ払いが松潤さんに駆けよったり、全国に醜態をさらしたら、街のイメージダウンになる。例年以上に対策を強化をしています。

警備計画の詳細はお伝えできませんが、昼の凧揚げ合戦、夜の御殿屋台の引き回しともに盛り上がりますので、委員会が用意した警備員と一般の方の警備協力者だけで200人、場合によっては300人を超える人員を配置します」

空中で凧をぶつけ合う喧嘩凧

さらに市からの人員や警察の協力もあり、松潤が参加するパレードでは1000人規模の警備になるそうだ。

「時には喧嘩などもありますが、委員会としては過剰な介入はせず、当人たちで話し合って解決していただくようにしております」(組織委員会スタッフ)

パレードの見物希望者の抽選も終え、あとは開催を待つばかりとなった浜松まつり。

おりしもNHKの大河ドラマでは、家康は信長の指示に従い、居城を三河・岡崎から静岡・引間(現在の浜松)に移したばかり。

リアルでも「浜松入り」する松潤。浜松っ子たちの血沸き肉躍るアグレッシブなおまつりで……どうなる松潤⁉


取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 写真/Shutterstock

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