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同人ボドゲが週刊少年ジャンプとコラボに至るまで。『逃げ上手の若君』×『天下鳴動』コラボの「天下統一ボードゲーム!」開発秘話【ジャンプGIGA】

集英社オンライン / 2023年5月1日 9時1分

「週刊少年ジャンプ」で連載中、アニメ化も決まった『逃げ上手の若君』。南北朝を舞台にした歴史スペクタルマンガと、武将となって戦国を制する名作ボードゲーム『天下鳴動』のコラボレーションが実現。5月1日発売の「少年ジャンプGIGA」の付録となる「天下統一ボードゲーム!」は、いったいどのように生まれたのか。ゲーム原作者たちに実施したインタビューの様子をお届けする。

アニメ化も控えた歴史スペクタルマンガ『逃げ上手の若君』と、戦国時代を舞台にしたボードゲーム『天下鳴動』。マンガとボードゲームという垣根を超えた、夢のコラボレーションが実現しています。

それがこちらの「天下統一ボードゲーム !」! 5月1日発売の「少年ジャンプGIGA」の付録として、オリジナルの『天下鳴動』に『逃げ上手の若君』要素がミックスされた、ここでしか手に入らないスペシャルな作品です。



その魅力を伝えるべく、マンガ担当編集の東さんとゲーム原作者の与儀新一さんが激闘を繰り広げた前編「「逃げ上手の若君」×「天下鳴動」コラボ!「天下統一ボードゲーム!」でマンガ編集者とゲーム原作者が戦ってみた【ジャンプGIGA】 」に続き、後編では今回のコラボレーションに至った経緯を掘り下げていきます。

写真左から、週刊少年ジャンプ編集部の東さん、ホビージャパンの宇藤さん、77spiele の与儀さん

夢のコラボレーションはこうして生まれた

『天下鳴動』原作者の与儀新一さんと、付録づくりに協力いただいたホビージャパンの宇藤慶彦さんに、改めて『天下鳴動』の開発エピソードや今回のコラボレーションに至った経緯を伺っていきます。

――『天下統一ボードゲーム!』には『天下鳴動』の面白さがギュッと濃縮されているように感じましたが、そもそも『天下鳴動』はどのようなきっかけで制作したのでしょうか?

与儀 私は77spieleというボードゲーム創作ユニットで活動しており、『天下鳴動』はその3作目となる作品です。入札結果が他銘柄やゲーム後半にも影響する競りゲームのような、どこかの勝利が他のエリアに波及するような陣取りの遊びを作りたくて。場所争いをするなら戦国時代だろうと思ったので、テーマやビジュアルのイメージは早い段階で決まりましたね。そこから基礎研究に1年、実作業で1年くらいかけて最初の『天下鳴動』が完成しました。

――こちらが最初期の『天下鳴動』ですね。マップの位置関係は既に完成されていますが、なかなか味わい深いです……!

与儀
同人ゲームですから、マップは自宅で印刷したものをコンビニのA3サイズでコピーして。チップやコマも100円ショップの素材を買い込んでハサミで切ったりして、完全に手作業で作っていました。あまりにも大変でしたね(苦笑)。

――すごい苦労をされていたんですね。そんな中、企業が出すボードゲームも候補に入る「ゲームマーケット大賞2018」で『天下鳴動』は大賞を受賞します。その翌年、2019年にはホビージャパンが版元となった製品として発売され、大きな躍進を遂げました。

宇藤 実はゲームマーケット大賞を取る前から、ホビージャパンの社内で『天下鳴動』は話題になっていて、与儀さんたちに商品化のお声がけをしていたんです。ルールのシンプルさとプレイヤーが取れる選択肢のバランスが良いし、最後まで逆転の可能性が残されているつくりも上手い。本当に完成度の高いゲームだと思いました。

与儀 ホビージャパンさんから声をかけられた時が、人生でいちばんのピークでしたね(笑)。自分達で妄想しているような状態からゲーム作りが始まりましたが、ゲームマーケットのような場でお客さんから反応をもらえたことで、ようやく現実との接点ができたんです。そこからさらに「商業的にも通用する」と言われたようなものですから、本当に嬉しかったですよ。

シンプルなルールだからこそ、キャラが輝く

――そして2023年になり『逃げ上手の若君』とのコラボレーションが実現しました。最初はジャンプ編集部の東さんからホビージャパンの宇藤さんに相談があったそうですね。

宇藤 そうですね。ホビージャパンは企業さんのIPをもとにゲームを開発することもあるのですが、基本的には一からルールを考えています。今回の『天下統一ボードゲーム!』は『天下鳴動』をベースにしていますが、元のルールがシンプルに完成しているからこそ、そこにキャラクターや時代背景などを乗せることができたのだと思います。

与儀 ありがとうございます。もっといろいろ乗せていきたいですね(笑)。

――『天下鳴動』も『逃げ上手の若君』も、日本史がバックグラウンドにある作品だと思います。与儀さんはもともと歴史に興味があったのでしょうか?

与儀 私自身、それほど歴史に詳しいわけではないんです。『天下鳴動』を作ったときにも、あくまでメカニクスを先に思いついたので、戦国時代に実在して戦略的に価値のある城などは友達に聞いていました。そういった歴史クラスタとでもいうべき人たちが、『逃げ上手の若君』の連載が始まったときに「北条で、しかも時行が主人公?」とザワザワしていて(笑)。気になってコンビニでジャンプを買ったのを覚えていますが、まさかこんなコラボレーションになるとは思いもしなかったですね。

東編集 編集部で『天下鳴動』をプレイして、立場が転々とするなかで武将のようにロールプレイするのが楽しかったんです。これを『逃げ上手の若君』と掛け合わせたら絶対面白くなると思って、お声がけさせていただきました。「軍略カード」とキャラクターの掛け合わせは意外なほどすんなり決まりましたし、南北朝時代ならではのマップづくりなど、こだわりポイントもたくさんあります。
宇藤さんや与儀さんには、漫画誌らしいタイトなスケジュールの中、柔軟にお手伝いいただきました。試行錯誤の末にようやく世に出る付録なので、是非多くの方に手に取っていただけたら嬉しいです!

関係者の思いが詰まった「天下統一ボードゲーム!」。『逃げ上手の若君』ファンも、『天下鳴動』ファンも、はたまた初めて興味を持った方も。是非5月1日発売の「少年ジャンプGIGA」をチェックしてみてください!

「ジャンプGIGA」の情報はこちらから。

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