私は実家が駄菓子屋だったせいか、50歳近いおじさんになった今でも「菓子」と名が付くものが好きで、ここでも菓子の思い出をよく書いている。しかし、最近気づいたことがある。あなたは普段、アメを買うだろうか。
小さな子どもでもいない限り、積極的に買う大人は少ないのではないか。かくいう私もそうだ。健康志向やコロナ禍という変化を受け、長年日本人に親しまれてきた菓子には、売れ行きが厳しくなっているものがあるらしい。アメも例外ではない。
気づけば自分自身、スポーツしながら塩分摂取、のどがイガイガする時ののど飴などという、機能的な付加価値のあるアメ以外、口にしなくなっている。
しかし、子どもの頃は喜んで食べたアメを、今一度見直したい気持ちになった。今でもスーパーや町の菓子屋で売られ、長く長く愛されているアメをあらためて買って食べ、懐かしい思い出と共に振り返ってみたい。