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【第5次ドーナツブーム到来!】年間500種類食べる“ドーナツ探求家”が大推薦。一度は食べたい至福の生ドーナツ&クリーム入りドーナツ5選

集英社オンライン / 2023年5月17日 15時1分

ドーナツが再び大ブームとなっている。その中でも「生ドーナツ」「クリーム入りドーナツ」のカテゴリーの盛り上がりはまた特別で、人気店には連日長蛇の列が。年間500種類食べるという“ドーナツ探求家”の溝呂木一美さんに、一度は食べたい、おすすめの生ドーナツ&クリーム入りドーナツを紹介してもらった。

“第3次”ではなく、“第5次”ドーナツブーム

最近さまざまなメディアで「第3次ドーナツブーム」という言葉を目にしますが、この言葉をよく見かけるようになったのは、2022年後半からです。

定義としては、第1次は「『クリスピー・クリーム・ドーナツ』の日本上陸」、第2次は「コンビニドーナツの登場」とされています。しかし、それを知ったとき、ある年齢層以上ドーナツファンの方なら、「あれ、ミスタードーナツやダンキンドーナツの存在は?」と疑問に思うのではないでしょうか?



日本のドーナツ文化を語るうえで、アメリカにルーツがある『ミスタードーナツ』や『ダンキンドーナツ(1998年に日本撤退)』を無視することはできませんし、日本では他にもドーナツにまつわる“ブーム”といえる現象がありました。

そこで、これまで日本でどのようなドーナツブームが起こってきたのか、簡単にまとめてみました。

【第1次】1971年 『ミスタードーナツ』『ダンキンドーナツ』が日本に登場
【第2次】2003年 『ミスタードーナツ』が「ポン・デ・リング」を発売
【第3次】2006年 『クリスピー・クリーム・ドーナツ』の日本上陸
【第4次】2013年 クロワッサンドーナツの世界的大流行
【第5次】2022年 現在のドーナツブーム

このように、これまで特定のお店や商品が「ブーム」を作ってきたわけですが、2022年から今も続く「第5次ドーナツブーム」は、それらとはかなり状況が異なります。

1971年に日本に上陸したミスタードーナツ(Shutterstock.com / Walter Eric Sy)

「生ドーナツ」「クリーム入りドーナツ」が人気を牽引

2021年に大流行したスイーツといえば、クリームたっぷりの「マリトッツォ」でした。イタリア生まれのマリトッツォに続けと、さまざまな国のスイーツが紹介される中、多くの人の心をとらえたのが、クリームをたっぷり詰めたドーナツだったのです。

それらは、「ボンボローニ」「ベニエ」「マラサダ」と、いろいろな名前で販売されました。それぞれクリームが入っていることがマストではないのですが、ボンボローニはイタリア、ベニエはフランス、マラサダはポルトガル生まれ・ハワイ育ちのドーナツだといえます。これらは、ドーナツ専門店だけでなく、ベーカリーやカフェ、その他飲食店などでも多く販売されています。

また、現在のドーナツブームを加速させたのが、「生ドーナツ」の存在です。

生ドーナツは、福岡に本店があり、東京・表参道にも進出した超人気ベーカリー『アマムダコタン』が開発、大人気となり入手困難となっていた商品でした。
そこで、『アマムダコタン』は、生ドーナツをいつでも買えるようにと、ドーナツ専門店『I’m donut ?』を中目黒にオープン(2022年3月)。しゅわっと溶けるような食感は大きな話題となり、お店の前には連日長蛇の列ができました。

その結果、ネーミングだけがひとり歩きし、解釈が異なる「生ドーナツ」と名乗る商品が全国各地で売られるようになります。

現在「生ドーナツ」といわれるものには、大きく分けて3タイプあります。

【1】『I’m donut ?』と同じく、しっとりやわらかい食感のドーナツ
【2】揚げたドーナツに、生クリームなどを注入したもの
【3】ドーナツ生地に生クリームを練り込んで揚げたもの

上記のほか、この3種の混合タイプなどもあり、その定義は混沌としています。

このように、「第5次ドーナツブーム」は「クリーム入りドーナツ」人気をきっかけに盛り上がり、【1】の意味での「生ドーナツ」の登場で、さらにヒートアップした現象です。加えて、「クリー入りドーナツ」「生ドーナツ」以外にも2010年代から増えていった実力派専門店のさまざまなドーナツが注目され、パンブーム、カフェ人気の影響も受けて、ドーナツ業界全体が盛り上がっています。

ドーナツ業界の現状を押さえたところで、次からは要チェックの「生ドーナツ&クリーム入りドーナツ」をご紹介しましょう。

並んでも食べたい! 元祖「生ドーナツ」

●I’m donut ?(東京・中目黒)

ちょっとややこしいのですが、ドーナツ専門店『I’m donut ?』の通称「生ドーナツ」といわれる商品の正式名称は、「I’m donut ?」です。

ドーナツ自身が「私ってドーナツなの?」と疑問に思ってしまうくらいの新食感、ということで「I’m donut ?」という名前がつけられました。店名を冠した、まさにシグネチャー商品で、大流行している「生ドーナツ」カテゴリーの頂点に立つドーナツだといえるでしょう。

ひと口食べれば、ふわっしゅわっと口のなかでとけてしまうような繊細な食感に驚くはずです。

その食感のヒミツは、生地に練り込んだローストしたカボチャにあります。高温でサッと揚げており、練り込んだカボチャが保水性を高め、超絶なしっとり感を実現させているのです。

『I’m donut ?』は前述のとおり、福岡の超人気ベーカリー『アマムダコタン』から派生したお店で、中目黒、渋谷、福岡で展開中。行列必至ですが、並んでも食べる価値があるドーナツです。

3年間限定! パティシエが全力で作る“フランス式ベニエ”

●スーパースペシャルドーナッツ(東京・森下)

江東区の地下鉄・森下駅近くにある『スーパースペシャルドーナッツ』は、神奈川県にあるデザート専門店『chercheuses』が手掛ける、2021年7月より3年間限定営業のドーナツ専門店です。

“フランス式ベニエ”として販売されるクリーム入りドーナツは、生地には国産小麦とフランス産バター、クリームには那須御養卵の卵黄のみ使用、揚げ油にはフレッシュな菜種油を採用、フレーバーにも上質な食材を用いるなど、パティシエならではのテクニックが詰まった一級品です。

人気メニューの「バニラドーナッツ」は、表面は揚げ油がしみて香ばしく、ふわっともっちりしたドーナツの中に、濃厚なカスタードクリームが惜しげもなく詰めてあります。なめらかでバニラの香り高く、高級なデザートを味わうような満足感を得られることでしょう。創意工夫がなされたイートイン限定の「パフェドーナッツ」にも注目です。

チーズケーキ専門店が手掛けるデカいドーナツ

●PARK STORE(東京・三軒茶屋)

「公園のそばに、こんなお店があったらな」という夢を叶えたお店が『PARK STORE』です。世田谷公園のそばにあるお店で、チーズケーキ専門店『Cafe The SUN LIVES HERE』の系列店となります。

ここのクリーム入りドーナツ「PARK SIDE DONUTS」は、ずっしりと、とっても大きいサイズ!

ドーナツがはちきれんばかりに詰められたクリームは、チーズケーキに使用しているクリームチーズ、自家製のサワークリームなどを使用しており、さわやかな後味が特徴です。さっぱりしているので、大きくてもあっという間に完食できてしまいます。

フォトジェニック! “懐かしさ”がおいしさのキーワード

●CHIGAYA BAKERY(東京・蔵前)

おしゃれなお店が点在し、散策も楽しい台東区・蔵前に、赤いギンガムチェックのカーテンが目を引く『CHIGAYA BAKERY』があります。

白を基調にした内装で無国籍な雰囲気の店に入ると、真っ先に目に飛び込んでくるのが、さくらんぼがのったかわいい「クリームドーナツ」。昭和の喫茶店のクリームソーダなどをイメージしたもので、カスタードクリームとホイップクリームを合わせた軽いクリームが詰めてあります。

そして、見た目だけでなく、味もどこか懐かしさを感じさせてくれます。

やわらかいドーナツ生地には卵やバターを多めに使用し、自家製メープルシロップを混ぜ込んであり、“家で作ったホットケーキ”のような風味を引き出しているため、なんだか昔から知っているような、ホッとする味に感じられるのです。思い出したらまた食べたくなるドーナツです。

こんなに素晴らしいカスタードクリームがあったとは!

●JAMES coffee&donut(東京・新所沢)

『JAMES coffee&donut』は、西武新宿線の新所沢駅の東口からまっすぐ歩いていった先にあり、青いテントが目印です。

2022年4月のオープン以来、「あの店のクリームドーナツはすごい」とウワサが広がり、ドーナツファンだけでなく、カフェマニアも一目置く存在です。

ここのオススメは「カスタード」。軽くてやわらかいドーナツの中から、地元の養鶏場の卵を使用して作った、味わい深いカスタードクリームが溢れ出てきます。このカスタードクリームは、卵の風味が濃く、程よい甘さで、バニラの香りが心地よく、うっとりするようなクオリティなのです。

その他にも厳選した素材を用いた、さまざまなフレーバーのクリーム入りドーナツをラインナップしており、丁寧にいれたコーヒーとの相性も抜群です。

***********

「生ドーナツ」「クリーム入りドーナツ」は、思いっきりかぶりつくのがもっともおいしい食べ方です。ガブッと頬張り、香ばしい風味、やわらかな食感、あふれるクリームなどを味わって、ぜひ至福のドーナツ体験をしてください。


文・写真/溝呂木一美

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