あの女優が異色の存在感を放っている。名脇役、バイプレイヤーとして毎クール、ドラマにひっぱりだこの斉藤由貴だ。特にエキセントリックな個性やクセのある“ワケあり”人物を演じればピカイチで、その演技は“怪演”などと評されることもしばしばだ。
今期も坂口健太郎主演『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)に闇医師グループのオペ看護師役として登場し、腕は抜群だが医療過誤を告発して病院を追放され、昼間からホストクラブに入り浸る“うなぎ大好きの闇看護師 “という、かなりクセのある役をこなしている。
また木村拓哉主演『風間公親─教場0─』(フジテレビ系)には見習い刑事の瓜原潤史(赤楚衛二)の母親役で出演。不登校となった息子を心配するあまり人参を包丁で刻みながら「死んでしまえばいいのに」とつぶやく回想シーンはネットでも大きな話題になったほど。
そんな斉藤だが、かつては“清純派アイドル”として一世を風靡しながら、世間をざわつかせるスキャンダルも何度も巻き起こしてきたことは有名だ。
斉藤は1984年、「少年マガジン」(講談社)が主催する第3回ミスマガジンでグランプリに選ばれ芸能界入りし、1985年2月に「卒業」で歌手デビュー。4月には『スケバン刑事』(フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を果たした。