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体重180kgってどれくらい? 頭角を現してきたお笑い芸人ママタルト・大鶴肥満のサイズを検証

集英社オンライン / 2022年5月14日 9時1分

「巨漢」という言葉が武器になるのは、己の肉体を武器とするアスリートや格闘家が一般的。しかし一方で、お茶の間を主戦場とするタレントにも、その個性は存在感のアピールに一役買っている。そんなフィジカル要素満点枠での注目株といえば、お笑い芸人ママタルトの大鶴肥満。東京のライブシーンで名を上げ、賞レースでも期待される男は、そのサイズ感も規格外!? テレビ番組に関する記事を多数執筆するライターの前川ヤスタカが「180kg」という数字の凄みを解き明かす。

「まーごめ」でネクストブレイク? 大鶴肥満とは何者か?

その重量180kg。
何の重さかというと、芸人コンビ・ママタルトのボケ担当、大鶴肥満の体重である。

近年お笑い賞レースでも徐々に結果を出し始め、魔法の万能フレーズ「まーごめ」によりテレビ出演が増えてきている大鶴肥満。彼がテレビ界でさらなる人気者になることに備え、その規格外のサイズを検証していきたいというのが本稿のテーマである。



ご存じない方のために解説するが、大鶴肥満という芸名は「大鶴義丹に似ていて太っている」ところから来ており「肥満」のイントネーションは「義丹」と同じである。また「まーごめ」という決めフレーズは、さかのぼること約20年前、大鶴義丹がマルシアとの離婚騒動の際に発した「まーちゃん、ごめんね」を略したものである。
だが現在「まーごめ」は本来の意味を大きく離れ、どんな場面でも使ってよい魔法の言葉になっている。極端なことを言えば、首相が野党から厳しい質問を受けても、オリンピック選手が金メダルの感想を聞かれても「いやー『まーごめ』ですね」と言えばいい。そんな言葉である。いや元々はそんな言葉じゃないんだけど。

また、大鶴肥満は芸人仲間とルームシェアしていることでも知られる。オズワルドの伊藤(俊介)、森本サイダー、佐川ピン芸人が現在の同居人で、2022年1月までは佐川の代わりに蛙亭のイワクラが住んでいた。ちなみにプロフィールでは伊藤が体重53kg、森本が約74kg、佐川が56kg、3人合わせてほぼ大鶴肥満1人分の体重である。

伊藤は『M-1グランプリ』、イワクラは『キングオブコント』、森本サイダーは『R-1グランプリ』のそれぞれ決勝に進んだ縁起の良いこのシェアハウス。
あくまで予想ではあるが、今の勢いからすれば今年ママタルトも大きい賞レースで結果を残し、テレビなどでの露出がもっと増えることだろう。明治大学出身の大鶴肥満のこと、クイズ番組のオファーなんかも来るかもしれない。しかしその回答者席に大鶴肥満の巨体が収まるのか、今一度考えてみて欲しい。仮にタイムショックの特番に呼ばれたとしてトルネードスピンはできるのか。いやそもそもシートベルト的なやつは締まるのか。そんな事態になる前に、180kgの漫才師というのがいかに前例のない世界かということをここで見ていきたい。

180kgは芸能界の歴史でも断トツの地位

芸能界にはこれまで数々の巨漢タレントがいた。少し前の言い方でいえば「デブタレ」と呼ばれていた人々である。最近はご時世柄「デブタレ」とは言わなくなっているが、太っていることを生業(なりわい)とする層が一定数いるのは変わらない。
まあ時流に合わせ「デブ」という表現を懸命に避けたところで、大鶴肥満は名前が「肥満」である。避けようがない。180キロの漫才師がいてもいいじゃないかという令和の多様性と、「肥満」というポップさのかけらも無い単語が名前であるという矛盾した状況に頭がくらくらする。

話がそれた。これまでにも体重の重いタレントさんはいたという話である。
しかし、調べてみるとみなそこまで重くない。増減があるので一番重かった頃とされている数字を基準とするが、伊集院光145kg、松村邦洋140kg、マツコ・デラックス140kg、安田大サーカスのHIRO140kg、内山信二135kg、彦摩呂135kg、ホンジャマカの石塚135kgと概ね130-140kg台に留まっている(全てネットで私が調べた限りの数字なので誤差はご容赦いただきたい)。しかもマツコを除けば、みな現在はダイエットしていてかなりスリムだ。

もっと時代をさかのぼれば、寺内貫太郎の頃の小林亜星あたりも巨漢扱いされていたわけだが、調べたら最も重い時で113kgであった。ダイエットした後の彦摩呂くらいしかない。

そういえば1980年代の名作ドラマに『池中玄太80キロ』というのがあった。80キロは主演の西田敏行の体重から来ていたらしいが、当時の西田は『西遊記』でも猪八戒役だったように比較的太っちょ俳優扱いであったと思う。
しかし、今我々は180kgの大鶴肥満を目の前にしている。池中玄太のプラス100kgである。
デーモン閣下のように年齢はすぐに10万歳でも乗っけられるが、体重を100kg乗っけるのは並大抵のことではない。10万年は悪魔にとってあっという間だとしても、100kg太るのは一朝一夕というわけにはいかない。2022年1月に行われたイベント「まーごめ180キロ」でも大鶴肥満がいかにして180kgまで到達したかが紐解かれていたが、なかなか壮絶な紆余曲折を経てここまで来ている。肥満は1日にしてならずである。

幕内力士でも大鶴肥満を超えるのはわずか…という事実

あれ、そういえばKONISHIKIは200kgくらいなかった? とおっしゃる人もいるだろう。規格外競技大相撲出身タレントでは確かにこのクラスはいなくはなかった(今ではKONISHIKIもかなりスリムな方だが)。
ただ、180kgは力士の中でさえ重い方だ。現に令和四年五月場所の番付を見てみると、最上位の幕内力士42名のうち、180kgを超えるのは何と5名しかいない。
近年力士の大型化が著しく、怪我の多さや技の応酬が減るなど弊害も出ているのだが、そんな超重量級の現代大相撲の中に入っても大鶴肥満を超えるのはわずか5名である。
しかもこの180kg超の5名のうち4名は身長190cm超。縦にも長くないとなかなか180kgは超えられない数字であることがわかる。ちなみに大鶴肥満の身長は182cmである。ドラえもんが身長(cm)・体重(kg)・胸囲(cm)が全て129.3と言うのはよく知られているが、大鶴肥満は身長も体重もほぼ180。残念ながら胸囲は公表されていないが、上下左右前後みんなほぼ同じなあの体型を見ると180cmくらいはあってもおかしくない。ドラえもんを実写化するなら大鶴肥満でいいのではないか。縮尺はだいぶ違うけど。

実は体重に頼らないママタルトの漫才

さて、ここまで大鶴肥満の大きさにフォーカスを当てて語ってきたが、その上でみなさんにお伝えしたいことがある。ママタルトが漫才において大鶴肥満の180kgっぷりに一切触れないことである。冒頭のつかみ部分で相方の檜原が「僕がもう少し細ければー」と言うことはあるが、漫才のネタそのものは、60kgの人がやっても成立するのだ。

例えばタイムマシーン3号の漫才は関太が太っていることが前提だが、ママタルトの漫才は180kgの巨漢のボケがいながらにしてデブのデの字も出てこない。さらに言えば大鶴義丹に似ていることにも触れないし、「まーごめ」とも言わない。何というか漫才師の矜恃を感じるところである。

何はともあれ、おそらく近いうちに大鶴肥満180kgは多くのテレビスタジオにやってくる。
視聴者も、「まーごめ」な気持ちで見守りたいところである。

文/前川ヤスタカ イラスト/Rica 編集協力/萩原圭太

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