1980年代半ば、いわゆる“インディーズ(自主制作)ブーム”が起こり、パンクやニューウェーブ系のアンダーグラウンドな邦楽バンドが大量発生した。
ブームの中核にいたいくつかのバンドはその後メジャー展開し、今でもよく知られるほど有名な存在になったが、その他の大部分のバンドはいつまでもマイナーなままだった。
あるいは一時的にプチブレイク状態になりながら、インディーズブームに続くバンドブームの収束とともに、再びアンダーグラウンドへと戻っていったバンドも多かった。
それこそ時代の徒花というべきなのかもしれないけど、とにかく自由でユニークで心踊らされるバンドが多かったあの頃のインディーズシーンを、僕は忘れることができない。
あのバンドもこのバンドも、このまま歴史に埋もれさせてしまうのはあまりにもったいないと思ってしまう。
そういえば昨今、TikTokを駆使するZ世代の間で、昭和後期や平成初期の意外な曲が、突如バズる現象が頻発している。
だったら、僕が大好きだったあの頃のパンク&ニューウェーブ系のバンドや曲が、再び脚光を浴びる可能性も、なきにしもあらずではなかろうか。
そんな勝手な妄想をふくらませ、1980年代にリリースされた数多のインディーズ系音源から厳選し、“今の若い人に紹介したい”“バズったらいいのに”という目線で、知る人ぞ知る名盤を10枚ご紹介したら、意外に大きな反響があった。
【シティポップの次にくるのはコレ! バンドブーム前夜=1980年代邦楽インディーズ時代の名盤10選】
そこで、第二弾をお届けしようという次第です。