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本田望結の“二刀流人生” 「天才子役」の運命的なオーディション、フィギュアスケートの「眼球が震える緊張感」が今の彼女をつくった

集英社オンライン / 2023年6月1日 18時1分

6月1日の誕生日で19歳になった本田望結さん。俳優、フィギュアスケーターを両立する彼女に視聴率40%を記録したドラマ『家政婦のミタ』の思い出や、今夏に出演するアイスショー「ワンピース・オン・アイス」への意気込みを聞いた。

忽那汐里さんの妹役をやりたい!

――3歳の頃にCMで芸能界デビューされましたが、その頃の記憶はありますか?

本田望結(以下、同) 初めの頃は顔が映らない、お父さん役の方と手をつないでいる手だけの出演とかもありました。フィギュアスケートにもつながりますけど、お芝居がしたいっていうよりは、たくさんの人が私を見ていて、そこでなにかを披露するということが、その頃からすごく好きでした。


――7歳の頃に出演されたドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ)は視聴率40%を記録する大ヒットでした。どんな思い出がありますか?

この作品もオーディションだったんですけど、大規模なもので、たしか3次面接くらいまでありました。

実はそのオーディションを受けた理由のひとつとして、のちに事務所の先輩になる忽那汐里さんがいて。もともと忽那さんがすごく好きで、忽那さんが阿須田結役(本田さんが演じた阿須田希衣の姉役)で出演することを知らされていたので、「忽那さんがお姉ちゃん役なの? だったら私はその妹役をやりたい!」と思って、オーディションを受けたんです。

最終オーディションがふたりの兄役(阿須田翔役、阿須田海斗役)、妹役ひとりを含めた3人1組の合同でいろいろな組み合わせを試す形で行われました。そのときに「希衣ちゃんは私にしかできない!」って、それまでに経験したことがないほど強く感じたんです。その気持ちは、いまでも鮮明に覚えています。

そのとき、「あのお兄ちゃんとあのお兄ちゃんで、私が希衣ちゃんをやりたい」って感じたのが、結果的に共演することになった中川大志さんと綾部守人さんだったんです。

オーディション合格に「ほら言ったでしょ」

――すごいエピソードですね。

「運命とか必然はある!」って思ったくらい「絶対受かる」と感じていました。新幹線で東京から京都に帰っているときに「絶対受かるから」って母に言ったんです。

でも、それまでに何百回と(オーディションに)落ちているので、「そんなに簡単じゃないよ」って母が言っていたら、その日のうちにマネージャーさんから合格の電話をいただきました。

母は泣くくらい喜んでくれたんですけど言い方が悪いですけど、私は「ほら言ったでしょ」という感じで(笑)。

――『家政婦のミタ』で世間に広く認知されたと思いますが、街中で声をかけられるようになったり、それで少し困ったり、ということはありましたか?

街を歩いていて「希衣ちゃんだ!」って気づかれることは多かったですね。でも、街中で見られて嫌だとかはいっさい思わないです。

これまで十数年間も活動させていただいているので、「あの人、気づいてくれてるな」って私が気づくこともあります。

久しぶりにリンクの上に立つとすごく楽しい

――さて、俳優とともに継続されているフィギュアスケートについてお聞きします。ずばり、本田さんにとってフィギュアスケートとは?

体の半分ですかね。お芝居も半分なので、その半々になっちゃうんですけど、やっぱりフィギュアスケートがなかったら、いまの自分はないです。

ひと言で言うと、フィギュアは本当に過酷でした。練習も簡単じゃなくて、楽しいだけじゃなかったし、きつくて大変で過酷なスポーツ。

すごくきつかったですけど、本気で全国、日本一を目指して取り組んでいたので、もしあの時間がなかったら、もし諦めていたら、いまの本田望結はないです。フィギュアが本田望結をつくってくれたと言っても過言ではないくらいの濃い時間でした。

――いまの望結さんにとってフィギュアスケートはどんな存在ですか?

最近、フィギュアスケートが楽しいという気持ちが、やっと強くなりました。撮影の合間にも滑っていて、久しぶりにリンクの上に立つとすごく楽しいんです。

わくわくしながら滑っちゃうぐらい楽しさを感じられているので、それがいいのか悪いのかはわからないですけど、やっぱり楽しいということが一番だと思っています。フィギュアに出会えてよかったと心から思いますね。

――フィギュアをやっていて、一番気持ちいい、楽しい瞬間というのは?

試合が始まる前の緊張感です。あの緊張感は、やっぱりお芝居でも私生活でも味わえません。体が震えるとかじゃないんですよ。心臓が震えて、眼球が震えて、それぐらい本当に緊張します。

それは別に練習がうまくいっていないとかは関係なく、「練習100点、準備完璧」って思っても、やっぱり緊張します。あの緊張感を味わうために、きつい練習を頑張っていたという感じです。

ジャンプを飛べたときとか、優勝できたとき以上に、あの緊張感が大好きで。人生においてこんなに緊張できるくらい愛せるものに出会えたことはありがたいなって感じます。

「ワンピース・オン・アイス」で最高に楽しい夏に

――今年8月、9月に開催されるアイスショー「ワンピース・オン・アイス」で、ナミ役を演じられますが、オファーを受けたときはどう感じましたか?

私が生まれたのは2004年ですけど、それよりもずっと前から『ONE PIECE』は連載されていて、私も当たり前に知っている作品だったので、そんなビッグな世界の中に入れるのはすごく嬉しかったです。

「ワンピース・オン・アイス」が開催されるという記事が出たり、姉(真凜さん)が出演するとわかったときから、「絶対に見に行こう!」と思っていました。そしたら、私にお声がけいただいて「え、見れない!」って(笑)。

キャストの皆さんは憧れている大先輩方ばかりなので、少しプレッシャーがありますけど、7月からリハーサルが始まるので、大先輩方に飲み込まれないようにしたいです。

今回はショーなので、ジャンプや技というよりは、お芝居で魅せることも大事だと思います。

もしかしたら、たくさんのすばらしいスケーターの皆さんの中から私を選んでくださった理由のひとつがその部分かもしれないので、大先輩方に「望結がいたからこのショーが成り立ったね」と言ってもらえるぐらい、リハーサルから頑張って取り組んでいきたいと思います。

――ナミについてはどんな印象をお持ちですか?

初めて見たのはアニメのほうで、すごくきれいで美しいと思いました。でも、そんなきれいな女性なのに、しゃべるとすごく漢気とガッツがあって、みんなをまとめる力があるというギャップに魅力を感じました。

ワンピースの世界観をフィギュアでどれくらい表現できるのかというのはすごく難しいと思いますけど、そこも含めて、最高に楽しい夏になると思うので、いまからわくわくしています。

取材・文/佐藤麻水
撮影/飯岡拓也

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