1万年以上という途方もない時間にわたって広がっていた「縄文時代」。三内丸山遺跡などを擁する「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録され、各地の博物館で行われる縄文展はこれまで以上の観客を動員。また遮光器土偶やハート型土偶、縄文土器はガチャガチャでは定番グッズとなり、学術だけではなく、造形やアート面でも大きな注目を集め、様々な面で「縄文ブーム」といった活況を呈している。
その「縄文」をテーマに発行されているフリーペーパー「縄文ZINE」は、片桐仁のようなタレントから、坂本慎太郎やStill ichimiyaなどのミュージシャン、しまおまほや藤岡みなみ、みうらじゅんといった文化人、そして漫画『ゴールデンカムイ』の作者である野田サトルなどがインタビューやコラムに登場。史学系のフリーペーパーの中でもひときわ異彩を放っている。中でも芸能界屈指の縄文ファン、考古学ファンとして知られる井浦新が表紙を飾った号は大きな話題となった。
「井浦さん側からご興味があると先方からコンタクトをいただいたのが、ご登場のキッカケですね。井浦さんがフリーペーパーの表紙になって、さらにインタビューが載るなんて、前代未聞だったと思います。みうらじゅんさんとは江戸東京博物館の縄文展という、オフィシャルな形で対談をさせて頂いたり。みなさんビジネスというよりは−−まあ、そんなにギャランティもお支払いできないので(笑)−−単純に面白がって出ていただけているのは嬉しいですね」