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LINE、Messenger、Slack、Teams……鳴りまくるスマホに心急かされ、鳴らない電話をじっと見つめる

集英社オンライン / 2022年5月16日 15時1分

集英社オンライン統括編集長の、お仕事メイン、ときどき日常な、ブログともいえない雑文

SNS各種にメール、リモートときどき対面、どこへいった、FAX……。
などと言ってはみたものの、令和のお仕事シーンにおいてもっとも存在感が薄くなったのは電話ではないだろうか。

なにしろ電話をかける前には、まずSNSなどで

「今ちょっとお電話してもいいですか?」
「このあとお電話してもいいお時間ありますか?」

とお尋ねするのがルールってもんだし、うっかりアポなしで電話しようものなら開口一番、
「すみません! いきなり電話なんかしちゃって……!」
がセオリーな昨今。
そもそもがいきなりかかってくるなんだけどな、電話。

もちろん今でも編集部デスクの上には固定電話が1人1台

実はFAXは意外にもしぶとく生き残ってるんです、これが。注文・発注などはもちろん、各種リリースや情報解禁のお知らせなどは、今でも編集部の複合機から「ピーヒョロロ〜〜」と紙になって出てきます。
今なお手書きでご執筆される著者さまの原稿用紙も「ピーヒョロロ〜〜」とやってきます。ありがたや。
けれど電話はマジ、減りました。かつて編集部なんてとこは、昼も夜も電話が鳴りっぱなしで、向かいの先輩の声が大きくて自分の会話が出来ない、ってなことが日常茶飯事だったのですが。

メール、連絡ツールの王座から転落か

てな訳で、今のビジネスシーンにおいて、コミュニケーションツールのメインといえば、やはりメールでしょう……かと思いきや、これまたそうでもなくなってきています。メールの王座、危うし。

ちょっと前まで、メールは圧倒的王座にいたのですが、ある時から言われ始めたこのセリフ。

「あの……できればメールじゃなくてLINEとかでやりとりできないでしょうか?」
「すみません、メールよりメッセンジャーのほうがありがたいんですけど」

つまりは、メールだといちいちソフトを開かなくちゃいけないし、履歴はタイムラインで見られないし、連絡ツールとしてはもはや不便だというわけです。

こういったことを仕事相手からリクエストされ始めたのは、確か2013年頃だったと思います。
もちろんすでにLINEは使用していたけれど、あくまでも友人同士の連絡とか、たわいもないおしゃべりに使うもので、仕事の連絡には???……だったのですが。

「LINEでスタンプを使えるかどうかで、その人との親密度が決まるんですよ~」
明るく笑う若いライターさんの言葉に、フム、そういうものなのか……と思いながら、おずおずと仕事LINEを始めたものの、2022年現在、スタッフへのLINEの返事に「り!」というスタンプで済ませている己がここにいる。

原稿も画像もスマホにピロリン♪

「連絡は全部LINEでお願いします。僕、メール使ってないんで」

このセリフを私が初めて言われたのは、2019年冬のこと。そして、
「原稿と画像も全部、LINEで送りますね」
きたきたきたきたよ、ついに。

何を騒いでるんだと思われるかもしれませんが、我々編集者にとって原稿ってのは、これ以上ないくらい大切で貴重で、なんなら神々しくて拝みたいくらいのものなんですよ。私は使いませんが、編集者によっては「お原稿」と呼ぶ方もかなりの数、いらっしゃいます。

それをあなた、SNSで? スマホで? ピロリン?

「メールより容量大きいものも送れて、ファイル便とか使わなくていいからラクですよね」
はい、おっしゃるとおりです……。

栄枯盛衰、王座はくるくる入れ替わる?

そんなこんなで、Outlook mail、Gmail、Slack、LINE、Messenger、Teams、iMessage……これらすべて私が業務で毎日使用しているツールたち。
ややこしいから着信音は当然全部変えておく。

とはいえ、メインどころは会社のOutlookに、やはりLINE、そしてプロジェクト運用にSlack。これらで業務の90%を占めています。

Slackはここ2年くらいでChatworkから移行し、最初は「なんだよ、この複雑さはよ! また新しく覚えなくちゃいけないのかよ!」と喚いた50代であったが、今はその機能的恩恵にあずかり、しっかりとサポートしていただいております。
ありがとう、Slack。いつぞやは毒づいてゴメン。

ときどき、訳がわからなくなって、メールの返信を書きながら「いいね」ボタンを探したり、slackで「了解です」マークを送るのに「あれ、あれ、今気に入ってる呪術のOKスタンプがない!」とまごついたり、はご愛嬌。

赤いバッジの数字が増えるとプレッシャー感ハンパなし

それでですね、なんというか、まあ、ついに私もぐっと使用頻度が減っているのですよ、メールの。
もちろん社内の連絡や、まだまだたくさんの原稿のやりとりなどはしているのですが、かつての、ほんの1年くらい前までの、仕事におけるメールひとり勝ちの状態とは明らかに違う。

ほんとに……メールって簡単で頻繁なやりとりにはめんどくさいのかも……しれない。

開いて、返信ボタンをクリックして返信書き始めて、あれ、この人の過去の履歴見たい、と思ったら一度閉じてまた開いて、あ、返信消しちゃった(残ってるけどね、下書きに)……あー、メールめんどくせー。若者に2年遅れて実感。

かつてなくてはならないツールだった電話が、固定電話、ガラケーの順でその絶対数と存在感を失くしていったように、いつかメールも儚いものとなってしまうのか。

けれど、自分、とても愛しているメール機能があります。
それはメルマガ。

えーーーー。あんなウザいもの?と思いますか?
けれど、好きなお店とかブランドとかメディアのメルマガって、へたな有料コンテンツより価値ある情報や楽しみをくれるんですよ。
モノによってはメルマガそのものがひとつのメディアと言えるくらい、ハイクォリティなものもあったり。
こればかりはSNSのプッシュ通知とはやはり違うんです。
はっ、シューオンも早くそんな素敵なニュースレターを始めなければ!
だから、まだまだメールは捨てたもんじゃない……と個人的には思っています。

あ、そういえばもうひとつ。最近のお仕事での新定番。

「で、この打合せですけど、対面にします?」

「対面」って今までほとんど使ってなかった言葉だと思う、少なくともビジネスシーンでは。

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