──山下さんが独立されてから今年で3年目となります。大きな後ろ盾がなくなる独立に、当初不安はなかったのでしょうか?
もちろん不安はありました。でも自分で運転したかったんですよ。誰かに運転を任せるのは楽ですが、やっぱり自分の人生ですからね。ハンドルを握って、やりたいことを見つけて、実現に結びつけていきたかった。
遠回りになるかもしれないし、全くの無駄足かもしれない。それでも自分のやりたいことを追求したいし、その過程も楽しみたかったんです。そのほうが絶対におもしろいと思いました。
──自分の人生のハンドルを握ってみていかがですか? 独立後の道のりについて教えてください。
いろいろ大変なことはありますし、道はまだまだ荒れていますね(笑)。そんな中でも一緒に旅をしてくれる心強い仲間はいますし、自分で運転しているからこそ見えてくる景色もある。
スピードも以前に比べたら遅いかもしれないけれど、そのほうが「生きている」という実感があるんです。荒れた道のほうが心拍数も上がりますし、記憶にも残りますから。