まず、「人間ドック」とはそもそも何なのでしょうか?
少し、人間ドックの歴史についてひも解いてみましょう。
そもそも、意外に知られていない事実ですが、人間ドックが誕生したのは世界のその他のどの国でもなく、日本です。
実は人間ドックとは「日本独自の文化」なのです。遡ることおよそ70年、1954年7月12日、国立東京第一病院(現在の国立国際医療研究センター)で行われたのが、初の大規模な人間ドックの始まりと言われていて、その後聖路加国際病院など、全国に人間ドックの文化が広まっていきました。ちなみに、人間ドックの「ドック」とは一体なんなのだろう?と一度は疑問に思ったことがある方もいると思います。
これには諸説あるのですが、船を修理・点検するという意味のdockが語源とされています。船が海を長期間航海した後、故障している部分や、修理が必要なところがないか点検作業を行うように、人間も日々の業務や家事・育児に忙殺される中で、定期的に点検が必要である、という言葉に起因して人間ドックと呼ばれているようです。
戦前にとある政治家が自分自身の健康チェックを東大病院で行った時、たとえで言ったのが始まりだとか、諸説あります。