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噂のウーマナイザー開発秘話。不倫報道で知名度を上げたが開発したのはドイツのオシドリ夫婦! “吸う”発想はどのようにして生まれたのか? シャワー型の新製品も発売

集英社オンライン / 2023年7月10日 19時1分

芸能界のとある不倫騒動の影響で2021年から国内での知名度を一気にあげたセルフプレジャートイ(自慰行為用玩具)、ウーマナイザー。巷の女子から“吸うやつ”として好評を博している同商品はタレントの不倫を機に注目されたが、開発者はドイツのオシドリ夫婦なんだとか。今回はその新作が登場するということで、ウーマナイザー誕生秘話に迫る。

不倫報道でGoogle検索数が約4900%アップ

ウーマナイザーが日本国内のネット上でもっとも検索されたのは2021年6月10日。当時のことをウーマナイザーの販売元、Lovehoney Group社で広報を担当する小澤美優氏はこう振り返る。

「その日、突如として1日のGoogle検索数が約4900%、InstagramやYouTubeでのウーマナイザーに関する日本からのコメントが100%以上増加したんです。さらに、国内Amazonでのウーマナイザーの売上も週単位で50%アップ。



弊社の広報機関のある香港支社にいる我々は芸能界の不倫報道について知らなかったため、非常に珍しい動向だと首を傾げていました」

きっかけはともかくとして、これを機に日本での知名度を一気にあげたウーマナイザー。改めて小澤氏にその概要を簡単に説明してもらった。

ウーマナイザーを生み出したレンケ夫婦(出展元:IMAGO)

「ウーマナイザーはドイツに本社を構えるLovehoney Group社が製造元のセルフプレジャートイです。
スティミュレーターヘッドによって女性の陰核を吸引しながら刺激を与えます。

商品はドイツ・バイエルン州在住の発明家ミハエル・レンケ氏とその妻のブリジット・レンケ氏によって、1作目が2014年に発売開始。現在は進化を遂げたさまざまなシリーズが20種以上展開されています」

今回はそのレンケ夫妻によるウーマナイザー誕生ヒストリーに迫りたい。ここからはウーマナイザーのプロダクトマネージャー、イザベル・シュルツェ・ローホフ氏に話を聞いた。

“吸引”という発想はなぜ生まれた?

――発明家であるミハエル・レンケ氏はもともとどんな商品を発明していたのでしょうか。

イザベル・シュルツェ・ローホフ(以下、同) ミハエルは花粉症対策機器や地震警報システムなど数々の発明を手がけ、100件以上のグローバル特許を取得されています。

――それがなぜウーマナイザーを開発することに?

まず発明家のミハエルが男女のオーガズム・ギャップに関する研究記事で「男性に比べ、多くの女性がオーガズムに達することが難しい」という事実を知ったことがきっかけです。

彼はそれまでセルフプレジャートイを発明したことがありませんでしたが、その事実を知ったことで女性のオーガズムに関する悩みを解決するプロダクトの開発をしようと思いついたそうです。

さまざまな文献を調べるなかで、陰核に8000個以上の神経が存在することを知り、これまでにない刺激を与えることに着目したようです。

イザベル・シュルツェ・ローホフさん

――ウーマナイザーは“吸引”という、まさにかつてない刺激が得られるセルフプレジャートイとして注目されました。

それまでは陰核を刺激するセックストイといえば振動タイプのローターが主流。これは外側からの振動という圧力で陰核を刺激するものなので、その逆の発想で吸引を思いついたとのことです。

ミハエルがそれを妻のブリジットに伝えたところ、「それはとてもいい!」と大賛成。早い段階で陰核を吸引するグッズという方向性は決まっていたそうです。

――ミハエル氏とブリジット氏のそれぞれの役割は?

ミハエルが製品開発し、ブリジットがモニターとなって協力していました。
当初の水槽ポンプを改造したプロトタイプはとても吸引力が強いものの、ブリジットは「まったく快適ではない」と指摘。そこから2年間、吸引力の調整をしながら完成に至ったとのことです。

――ウーマナイザーのネーミングの意味はなんですか?

商品名は「女性のためのプロダクト」という意味を込めて、ブリジットが命名しました

“吸うやつ”こと、ウーマナイザー

――ミハエル氏はウーマナイザー以降もセルフプレジャートイを開発していますか?

実は男性向けのセックストイも開発しており、2021年には「オークタン」という新しい刺激と快感を与えるグッズを販売しました。

ミハエルは男女のセルフプレジャートイの共通点として、静音であることが重要だと考えているため、いずれの商品も静音機能にこだわっているそうです。

――今後もさまざまなセルフプレジャートイが開発されそうですね。。

最新作は、創業122年の老舗ドイツシャワー製品メーカー「ハンスグローエ」と共同開発したシャワーヘッド型のセルフプレジャートイ「WAVE」です。女性の陰核への水圧による絶妙な刺激を与えることが特徴で、日本では7月20日より発売されます。

美容商品の展示会にも出品

この最新商品は、今年5月に行われ、過去最多の7万人以上の来場者が訪れたエステティックやコスメといった美容商品の見本市「ビューティーワールド ジャパン」に新設されたフェムモアゾーンで初披露された。

同イベントで夫婦のセックスレス解消に関する講演を行った「恋人・夫婦仲相談所」の三松真由美所長はウーマナイザーの最新商品の印象をこう語る。

ウーマナイザーブースも「ビューティーワールド ジャパン」で出展

「『WAVE』はまったく新しいタイプの商品。実は女性のセルフプレジャーのやり方で上位を占めるのがシャワーを陰部に当てるというもの。この商品はそこから発想を得た画期的なものです。単身でこういった商品に興味を持っている女性を対象にしたものという点で話題になるでしょう」

コロナ禍を経て、自宅時間を豊かにするためにシャワーヘッドを高性能なものに変えるという動きは続くものの、まさかシャワーヘッド型のセルフプレジャーグッズが生まれるとはおもしろい。

シャワーヘッド型セルフプレジャートイ「WAVE」

くしくも不倫騒動がきっかけで話題となったウーマナイザーだが、今後も女性のセクシャルウェルネスに寄り添う商品として、進化し続けることだろう。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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