「十分な装備と事前の気象情報、活動の場所の特徴をチェックすれば、河川は自然と触れ合えて、誰もが楽しく遊べる場所です。子どもたちやご家族で楽しく過ごしていただくためにも河川についての知識や水難事故の傾向など知っていただきたいです」と公益財団法人河川財団 子どもの水辺サポートセンター 主任研究員の菅原一成さん。
警察庁の発表によると2022年の1年間の水難事故発生件数は1346件。死者、行方不明者は727人にのぼる。そのうち、河川、湖沼(こしょう)池に限ると284人となり、39.1%を占める。
また、2003年から2022年までの子ども(中学生以下)の場所別の死者・行方不明者数は約6割が河川と湖沼池で亡くなっていて、海で亡くなった子どもの数の2倍以上に。
川はそれだけ子どもにとって身近な場所であるとともに、不慮の事故に遭いやすい場所でもあるといえる。