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“グラビア界の巨匠”渡辺達生の最新写真集は――まさかの…ねこ!?

集英社オンライン / 2022年5月18日 18時1分

松下奈緒が、「猫を飼いたくなったニャー!」と綴り、牧瀬里穂が、「渡辺家の猫になりたい」という言葉を帯に贈った、猫好きにはたまらない写真集。巨匠が伝授する、撮影のワンポイントアドバイスも必見!

コロナ禍の今だからこそ

――そもそも、猫との出逢いは、いつから始まったのですか?

20年くらい前かな。真っ黒な猫で。捨てられたのか、親も野良猫だったのかはわからないんだけど、ガリガリの体でさ。とりあえず家に連れて帰って、ご飯を食べさせて、寝床を作ってやって…気がついたら、渡辺家の一員になっていた。それも、至極当然という顔でさ。もしかしたら、それがヤツの作戦だったのかのかもしれないと思わないでもないけど…もう、しょうがないよね(笑)。



――写真集に出てくる7匹の猫も、全部、野良猫なんですよね。

そう。冬の寒い日に拾ってきて。天気予報で、「明日は朝から雪がちらつくかもしれません」とか言われると、このまま、家から出したら、弱っちゃうんじゃないかって心配になるし、コンビニの入り口でウロウロしていて、あっちに行けとかって、邪険にされているのとかを見ちゃうと、もうだめだね。可哀想で、家に連れて帰っちゃう。

――猫の写真を撮るようになったのは、最近ですか?

昔から撮っていたんだけどね、面白いと思うようになったのは、ここ2、3年…コロナ禍で、外に出られなくなってからだね。写真を撮りたい、でも、外には出られない。そうだ! 猫を撮ろう!! と(笑)。

――全部、iPhoneで撮った写真なんですよね。

iPhone13シリーズ前は、シャッターを押したときの絵と、実際に撮れる絵のタイムラグがあって、結構、苦労したけど、最新の13シリーズは、そこがだいぶ改良されているので、撮りたいと思う写真が撮れるようになってきた。同じ写真は難しいけど…一応、僕はプロフェッショナルだから(笑)、でも、みんなが持っているスマホでも、これくらいは撮れちゃうはず。いっぱい撮って、写真を楽しんで欲しいな。

渡辺家の個性あふれる7匹

――愛すべき、渡辺家7匹の猫を紹介してください。

生まれたばかりのとき、母猫に咥えられ、妻の前に置き去りにされたのが、撫でるのも、抱っこも、だめ。爪切りなんてもってのほかという、“怒ねこ”の代表格がタマコで、7匹の内、唯一人間の食べ物に興味を示すのが、チビ。それも“ちょうだい”じゃなくて、“よこせ!”とばかりに、盗むから始末が悪い。

怒ねこの代表格、タマコ♀

不良のニオイが漂うチビ♀

――グミは糖尿病を患っていると聞きましたが。

猫の世界も弱肉強食で。力のあるやつは、まず隣の猫のご飯を食べてから、徐々に自分のご飯を食べ始める。結果…あっという間に7kgを超えて…。毎日2回、インシュリンの注射をしなきゃいけない妻は大変そうです。えっ!? 俺? 俺にはムリ。注射は、するのも、されるのも大嫌いだから(苦笑)。

運動嫌いの、グミ♂

――ゲンちゃんとススムは?

骨太で腕っ節が強く、体育会系のゲンは、なんでも、力で押し通そうとするボスタイプ。でも、俺が見るところ、真のボスは、ススムだね。頭が良くて、冷静沈着。お腹が空いたときも、ニャアニャア騒いで催促するんじゃなくて、お皿の横に座ってじっとこっちの様子を伺っている…頭の切れる裏ボスだよ。

武闘派のゲン♂

真のボス、ススム♂

――アズキさんが可愛いと思いました。

俺にとっては、全部、可愛いんだけど…見た目で言うと、真っ白で、プクプクしていて、毛もサラサラのアズキだよね。ただ…アズキもそれを知っていて、自分が可愛がられるのは当たり前だと思っているところがあって。人間の女の子にもいるじゃない、そういうタイプの子って。でもまぁ、本当に可愛んだから、しょうがないんだけどね(笑)。

鼻横の黒子も可愛いアズキ♀

――最後が、達生さんにとって唯一の友、カエデです。

カエデちゃん以外の猫は、基本、妻の部屋にいて、俺のことは敵だと認識しているみたいで…味方はカエデちゃんだけ。腎臓を患って、昨年9月に亡くなっちゃったんだけど…最後は、苦しまずに、す〜っと眠るように逝ったから。寂しいけど、それだけはよかったなぁと思っていて。苦しむのを見るのは嫌だからさ。

唯一の味方だったカエデ♂

Lets’Challenge!

――スマホで、猫を撮影するコツを教えてください。

いくつかあるんだけど、簡単なところからいくと、スマホの高さを猫に合わせること。これは、子どもを撮るときと一緒で、高さを合わせると、猫が堂々として見える。テーブルの上にいたらその高さに、床にいたら、自分が這いつくばって撮る。きっと、今までとはちょっと違った写真が撮れるはずだよ。

――他にもありますか?

猫を撮りたいと思ったら、常にスマホを手にしておくこと。猫は犬と違って、マテが効かないから、“今、撮りたい”と思ってから、スマホを取りに行っても間に合わない。俺の場合は、右手にiPhone、左手に鍵の束を持って、ガシャガシャと音を立て、猫が気を取られた瞬間を狙って、シャッターを切る――。それも一枚じゃなく、何枚も撮ること。すぐに確認して、要らない写真はさっさと消せばいいんだからさ。

――いちばん難しいのは?

猫との距離感だね。猫の性格によって、幅はあるんだけど、ここまではいいけど、ここからはダメ…というゾーンがある。無遠慮にそのゾーンを侵すと、視線を外したり、プイッとどっかに行っちゃったり…最悪の場合、歯を剥いてくることもあるからね。アップを撮りたいと思ったら、何度も失敗を繰り返して、ギリギリの境界線を掴むしかない。

――まだ、まだ…ありそうですが。

ある。あるけど、これ以上知りたい人は、写真集に書いてあるので、買ってください(笑)。一家に一冊…見るだけで楽しめるし、撮り方のポイントも、ばっちり載っています!

『怒ねこ®️〜不機嫌が愛おしい僕と7匹の猫の日々』

渡辺達生

2022年5月19日発売

1,320円(税込)

単行本/オールカラー96ページ
発行:株式会社ワニ・プラス

ISBN:

978-8470-7185-0

数多くのベストセラー写真集を手掛けてきたグラビア写真家である渡辺達生氏による猫の写真集。渡辺家でともに暮らす7匹の猫は、それぞれが常に超マイペース。渡辺家に来て10年以上の歳月が経過するのに一向になついてくれる気配もない。その日常をiPhoneで撮り続けてきた作品の中から、著者自らが厳選し、著者の手によるユーモラスなコピーとともに掲載。iPhoneで猫を上手に撮るためのコツをまとめたコラムも掲載。

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