《潜入レポート》「SPY×FAMILY」初の展覧会が開催中。フォージャー家のリビング再現に、アーニャの百面相…ハイレベルの展示物に感涙。ミッションクリアで限定「ステラ」をゲットせよ！

漫画アプリ「少年ジャンプ+」で2019年から連載されている大人気漫画『SPY×FAMILY』。同作初の展覧会が、7月20日（木）から松屋銀座8階イベントスクエア（東京会場）にて開催。作者である遠藤達哉氏が総監修を務めており、原作の世界観を思う存分に楽しめる内容となっている。ひと足先に会場へ足を運んでみたので、その様子をレポートする。

ファン垂涎の描き下ろしイラストや、立体造作が盛りだくさん

精神科医ロイド・フォージャーに扮する凄腕スパイ・黄昏（たそがれ）と、殺し屋としての顔を持つヨル・フォージャー、そして他人の心が読める超能力少女・アーニャが、仮初めの家族として過ごす日々を描く、スパイ×アクション×特殊家族コメディ漫画『SPY×FAMILY』。

2019年に連載が開始されてから、魅力溢れるキャラクターたち、コミカルでスリリングでハートウォーミングなストーリーが多くの読者の心を掴み、大ヒットを記録。コミックスの累計発行部数は3,100万部を超え（2023年4月現在）、第52回日本漫画家協会賞コミック部門大賞など、数々の漫画賞を受賞している。

また、2022年にはアニメ版の放送も開始され、特に「アーニャが可愛すぎる！」と多くの視聴者を虜に。さらに今年、2023年10月にはアニメ第2期と、完全新作ストーリーの劇場版の公開を12月に控えている。

そんな「現在もっとも勢いのある作品」ともいえる『SPY×FAMILY』だが、このたび、同作初となる展覧会「SPY×FAMILY展」が東京、大阪、福岡、札幌で開催される。

同展は、作者である遠藤達哉氏が総監修を務め、原作の世界観を忠実に再現。遠藤氏による描き下ろしキービジュアルだけでなく、お馴染みの名シーンの原画や立体造作、映像展示、設定資料集といったファン垂涎の貴重な展示を思う存分に堪能できる。

2023年7月20日（木）より松屋銀座・イベントスクエアで開催されている「SPY×FAMILY展」（©︎遠藤達哉／集英社）

さて、今回は開幕前に行われたプレス内覧会の様子をレポート。次のページからは会場内の写真とともに展覧会の詳細をお伝えするので、ネタバレなしで参加したい人は、ブラウザバックをお願いします！

忠実に再現されたフォージャー家の“リビング”

展覧会では、来場者が西国情報局対東課「WISE」（ワイズ）の新人スパイとなり、黄昏をはじめとするフォージャー家や、彼らの関係者の調査を進めていく設定に。ロイド、アーニャ、ヨルのシルエットが浮かぶエントランスを抜けると、西国情報局対東課＜WISE＞の隠れ家（セーフハウス）をイメージしたエリアが現れ、ロイドの上司であるシルヴィア・シャーウッド（ハンドラー）が出迎えてくれる。

エントランスにはロイド、アーニャ、ヨルのシルエットが浮かぶ作品ロゴが（©︎遠藤達哉／集英社）

国情報局対東課＜WISE＞の隠れ家（セーフハウス）をイメージしたエリアが現れ、ロイドの上司であるシルヴィア・シャーウッド（ハンドラー）が出迎えてくれる（©︎遠藤達哉／集英社）

そのスペースを抜けると、まずはフォージャー家に焦点を当てた「人物調査票」コーナーが登場。ここでは遠藤氏による描き下ろしキャラクターイラストをはじめ、等身大の衣装や額装イラストからロイド、アーニャ、ヨル、ボンドの詳細なプロフィールを知ることができる。

フォージャー家の描き下ろしキャラクターイラスト（©︎遠藤達哉／集英社）

フォージャー家の等身大衣装も展示中（©︎遠藤達哉／集英社）

フォージャー家が描かれた額装イラスト（©︎遠藤達哉／集英社）

次に現れるのが、忠実に再現されたフォージャー家のリビング。部屋にはアーニャが孤児院から持ってきた「キメラ長官」や、ロイドがアーニャにプレゼントしたエージェントペンギンのぬいぐるみたちの姿も。同コーナーには、そのほかにも、フォージャー家の絆が垣間見える額装イラストや、1週間コーディネートのパネルも展示されているので、ぜひお見逃しなく。

フォージャー家のリビングを再現したブース（©︎遠藤達哉／集英社）

リビングのソファに置かれた「キメラ長官」のぬいぐるみ。横にはアーニャの大好物のピーナッツも（©︎遠藤達哉／集英社）

フォージャー家の絆が垣間見えるイラスト群（©︎遠藤達哉／集英社）

巨大なアーニャのプロジェクションマッピングも

フォージャー家のリビングを抜けた先に待っているのは、巨大なアーニャの顔が置かれた「アーニャ100FACE」。プロジェクションマッピングによって映し出される100種類のアーニャの喜怒哀楽の表情が圧巻！ 思わずずーっと眺めてしまうこと、請け合いだ。

そして「イーデン校」のコーナーでは、アーニャが通う名門イーデン校の生徒や先生たちを一挙紹介。ダミアンやベッキーといったアーニャの同級生についてももれなく知れるだけでなく、イーデン校の教室を再現したブースも。そしてなんと、ベンチの上には、アーニャとダミアンが図工の授業で一緒に作ったあの「グリフォン」が…！ とにかく何もかもが細かく忠実に再現されているので、くまなくチェックをお忘れなく。

巨大なアーニャの顔にプロジェクションマッピングを投影した「アーニャ100FACE」（©︎遠藤達哉／集英社）

イーデン校の関係者を掘り下げたコーナー（©︎遠藤達哉／集英社）

アーニャとダミアンが作った工作「グリフォン」を再現（©︎遠藤達哉／集英社）

「イーデン校」コーナーを通過したあとは、冷戦下の東西関係者の詳細に迫った展示や、3面シアターを使ったアトラクション感を味わえる映像エリア、第1話のネームやアナログ原稿といった貴重な資料が飾られたブースなど、ファン必見の展示がずらり。

特に、アナログ原稿などと共に展示されている設定資料集は本邦初公開とのこと。来場したら、必ず目を通しておきたいところだ。

そして展示の最後には、コミックスの表紙でフォージャー家が座っているデザイナーズチェアを配置したフォトスポットを用意。来場者はコミックスの表紙になりきって、撮影を楽しめるように。

冷戦下の東西関係者の詳細情報に迫ったコーナー（©︎遠藤達哉／集英社）

スコープや双眼鏡、ライトなどの演出が楽しめる3面映像エリア（©︎遠藤達哉／集英社）

コミックスの表紙に扮した写真を撮影できるフォトスポット（©︎遠藤達哉／集英社）

会場内には作者・遠藤達哉氏のメッセージが書かれたパネルも（©︎遠藤達哉／集英社）

また会場では、来場者だけが参加できる「キーワードミッション」を開催中。会場内に隠されたキーワードを集めることで、展覧会限定の「ステラ」をゲット。

なお、キーワードミッション企画の参加には、「入場チケット」「グッズ付き入場チケット」「招待券」のいずれかのチケットが必要なので、お忘れなく。

キーワードミッション企画に参加することで入手できるピンズ仕様の「ステラ」（（©︎遠藤達哉／集英社）

展覧会オリジナルグッズが超可愛い！
描き下ろし漫画を収録した公式パンフレットも必見

展示会場を抜けると、これまたお待ちかねのグッズ販売コーナーが。こちらでは、描き下ろし漫画「SHORT MISSION：EXHIBITON」を収録した展覧会公式パンフレット（1,650円）をはじめ、アーニャの変顔がそのままポーチになった「アーニャの変顔ポーチ」（2,530円）やアーニャの落書きイラストが可愛い「刺繍ハンドタオル」（1,100円）、各種アクリルスタンドなど、展示会を記念したアイテムを購入可能だ。

販売されているオリジナルグッズの数は、なんと100点以上。目移りしてしまうほど、楽しくキュートなものばかりなので、展覧会を見終わったらぜひお気に入りのアイテムを探してみて。

併設されているグッズ販売コーナー。100点以上のオリジナルグッズが販売されている（©︎遠藤達哉／集英社）

多種多様なロイドとヨルのビジュアルを楽しめるアクリルフィギュアコレクション（全14種類／ランダム1種入り、単品各880円、全種セット12,320円）（©︎遠藤達哉／集英社）

約120点の展示イラストや描き下ろし漫画を収録した公式パンフレット。1,650円（©︎遠藤達哉／集英社）

さて、プレス内覧会では、一家揃って『SPY×FAMILY』ファンだという歌手の藤本美貴さんが登場。トークセッションにて同作で特に印象深いシーンを問われると、アーニャとボンドが一緒に寝ているシーンを挙げながら、「（フォージャー家が）どんどん“本当の家族”になっていき、そこに迷えるボンドが加わる、という素敵なシーンだと思いました。アーニャとボンドを見つめる、2人の表情も親らしくて」と、その理由を熱く語った。

また、今後期待している展開については、「難しい！（笑）」と前置きしながら、「この2人（ロイドとヨル）が恋に落ちていくのか、をひとつの楽しみにしたい」とコメントした。

『SPY×FAMILY』の大ファンだという歌手・藤本美貴さん

「SPY×FAMILY展」＜東京会場＞は、7月20日（木）から8月13日（日）まで開催予定で、チケットはローソンチケットで販売中（会場での当日券販売はなし）。

なお、大阪会場（大丸ミュージアム）では8月16日（水）から9月4日（月）まで、福岡会場と札幌会場では今秋に開催予定。

ファンならずとも必見の内容となっている「SPY×FAMILY展」に、ぜひ足を運んでみよう！

SPY×FAMILY展＜東京会場＞
展覧会名 ：SPY×FAMILY展＜東京会場＞
会期 ： 2023年7月20日（木）～8月13日（日）［25日間］※会期中無休
開場時間 ： 午前 10 時～午後 8 時
※7月23日（日）、30日（日）、8月6日（日）は午後７時30分閉場
※最終日は午後5時閉場
※最終入場は閉場30分前まで
会場 ： 松屋銀座 8 階イベントスクエア（東京都中央区銀座3-6-1）

主催 ： SPY×FAMILY 展東京実行委員会
企画 ： SPY×FAMILY 展製作委員会
協力 ： 少年ジャンプ+編集部
協賛 ： 共同印刷、ローソンチケット
問い合わせ ： 松屋銀座 03-3567-1211（大代表）
展覧会公式サイト : https://spyfamily-ex.com
展覧会公式Twitter : ＠spyfamily_ex
展覧会公式Instagram : spyfamily_ex_official

※本展覧会は「全日日時指定制」となります。

文／毛内達大
撮影／山田秀隆 集英社オンライン編集部